メンタル・意識変化

自分らしく振る舞えない時に、「ありのままの自分」「自分らしさ」を取り戻す方法

2023年8月23日

こんな方におすすめ

  • 会社や学校や家庭で、自分らしく振る舞えない方
  • いつも人に合わせてばかりの方
  • 自分の思っていることができない、言えない方
  • 自分らしさがわからない方

自分らしさとは
何だろうか

自分が自分らしくいられるとは
どのような時だろうか?

人は、時に
【自分らしさ】というものを求めます。

以前、
「自分らしさは、その時、その状況で変わるものだ」と言うことをお伝えしました。

人は時として、結婚、出産、転職、退職、病気、親の介護や死去、など人生の出来事の中で、価値観や人生の重要度といった変化も起きてきます。

今は、自分のことをさまざまな視点で分析して理解することで、人生をより快適にしたいという“自分のトリセツ”をまとめる方が多いとか。しかし“自分のトリセツ”も時に書き換えることがあることを前提として捉えておくことで、変化の時代に自分らしく対応できるものなのです。

そして、どんなやり方であっても忘れてならないのは、

  • 自分を探求すること。
  • 自分で自分の人生を生きると決めること。

それがあった先に、“自分らしさ”というものが醸成・作り上げられてくるのではないでしょうか?

そのためには、どうしたらいいか?を理想として、そのための自分らしさを掴むための方法を、NLP心理学的な観点でお伝えします。

自分らしさを手にいれるための、いくつかのプロセス

「自分らしくない」とはどのような時か

そもそも、どんな時に、

「自分らしくない」と感じるのでしょうか?。

よく、俳優業の方々が、何かの役になってドラマや舞台劇の中のキャラクターを演じた後、その役のキャラクターが抜けず、<自分>に戻れない時、なかなか「自分らしさに戻れない」「本来の自分に帰れない」

などと言っているのを目にします。

演技者の方ではなくとも、何らかの仕事についている時には「自分らしさ」ではなく、その仕事に相応しい振る舞いをしているものです。

私たちは、そうした演じる職業ではなくとも、プライベートの自分、ご近所の方に接している自分、仕事の時の張り詰めたパワーを持つ自分、趣味の世界に入って顔が緩んでいる自分、とその時その時の状況で心理的なステート(状態)が変わります。

心理的な状態が変わると、

  • 姿勢(頭の位置、肩の前後の位置、背すじ、足の開き  など)
  • 体の動かし方(振る舞い方)
  • 視線や目つき
  • 顔の表情

というものが変わります。
(逆に、姿勢や振る舞い、視線や目線、装うものによって、心理的な状態=その立場に相応しいメンタリティに変えることも可能です。それは、心身一如といって心と身体の状態は密接に関わり合っているからです)

ドラマの中の役者さんを見ると、そのドラマ、そのキャラクターによって、髪型やメイクの仕方(眉やアイライン、口紅の描き方、使う色)を大きく変えて、雰囲気や見た目を変えています。

わかりやすいところで言えば、同じ役者さんでも時代劇で鎧武者姿の時と、現代劇でスーツ姿の時とでは印象もがらっとかわるのを目にすることでしょう。

航空会社のキャビンアテンダントさんは、その会社独自のメイク法や髪型、スカーフのまきかたまで指定された型で装うことで「その会社らしさ」を演出しているといいます。

医療関係者の方は、普段の自分とは違う医師らしさ看護師らしさでもって、厳しい医療現場にあたられている。

そうした職業の中の人ではなくとも、父親としての自分、母親としての自分、子供としての自分、兄弟間での自分、とその時その時で接している人に合わせて微妙に変化している自分がいるのを気づくでしょうか?。

私たちは、以前もお伝えしたとおり、状況や状態によって自分らしさを使い分けています。それを演じると言えば【作り込んだわざとな】感じもしますが、心理学的な観点ではそれは当たり前のことです。

自分一人の場合であっても、赤ん坊の頃の自分と、幼少期の自分、小学生の頃の自分、中学生の頃の自分、大学生の頃の自分〜就職したての自分、そして今の自分、とでは考え方も心理状態も、振る舞い方も違いますが、全て自分という存在です。その違いがあっても【自分らしくない】とは考えないはずです。

では、自分らしくない時というのはどのような状態なのでしょう?。

  • それは、私たちが自分の気持ちや感情とは、別のことをしている時
  • それは、私たちが自分の言葉で相手とコミュニケートできなかった時

つまり、自分意思とは違うのに、違う表現(行動)をとっている時に、【自分らしくない】と感じるのではないでしょうか?。

会話や行動だけ、その場にあわせて振る舞っていると、

気持ちだけ別のところにある、
本心ではない、
気持ちが置いてきぼりになっている、
気持ちと行動がチグハグ

な状態になっているから、「自分らしくない」と感じるのです。

 

日々気づいたことを書くことで、自己表現力を高める

どんな時も、自分の言いたいことを言える、やりたいことがやれる、というのは今の社会ではそう難しいことではありません。昭和、平成の頃それは、私自身も20代、30代、に経験しましたが、まわりにどんどん発言する人たちの雰囲気を感じ取っている中、「なかなか自分はこう思う」が言えませんでした。

そんな時、自分の心のモヤモヤを吐き出した場が、「自分の気持ちや感じたことを書く」ノートでした。

当時は、食事記録を書いていたのとあわせてほんの少し程度だったのが、いつの間にか専用ノートにザクザクと、書き殴りのようにただただ書いています。それは心理学を学んだ今でも続いていて、書くことで自分の気持ちを再認識することができるのです。

その場その場で、自分を表現するというのは<筋トレ>と同じで、マラソン大会に出場するには筋トレで基礎体力をつけて、短い距離を走ることから始めるという準備が必要な様に、まずその感情を言葉にできなければ、自分の感情を表には出せません。私たちが頭の中で思考しているスピードは、話すことや書くことに比べてとても早いため、書くことで(体を使うことで)スローダウンして初めて「そうだ」と認識することができるのです。

日々感じたこと、あった出来事や印象深かったことに対して、「自分がなに対して」「どう感じているのか」を書き出すことで、自分自身の感情がはっきりとしてきます。

すると、自分の気持ち、感情に対して、【どうしたいのか】という意識へ向かうことができます。

書くというのは身体感覚を使うことです。身体感覚は五感の感覚につながり、無意識にアクセスする窓口です。

そうしたことからも、書いて自分自身と向き合うという行為は、「書く瞑想」ともいわれ、自分自身の状態・今自分がどの場所にいるのかを確認することができます。

・いまの自分の状況(仕事や家庭、メンタル状態、身体の状態)
・望んでいること(理想、目標、叶えたいこと、やりたいこと)
・ま観察することで気づきを得ていく
・自分のもつリソース(知識や能力、金銭、物、経験、持っている可能性、能力の発揮)

という「自分自身を知る」のです。それはそのことに対して、深くフォーカス(焦点をあてる)しなければできないことで、ありのままの自分でなければできません。自分自身について書き出すことは、過去の自分、今の自分、未来の自分との対話です。そうした作業だからこそ、ポジティブな感情を引き起こし、創造性や気付いていなかった潜在能力への扉を開くことにつながるのです。

これは、ジャーナリングというプロセスとして、Googleで開発されたリーダーシッププログラムで取り入れられ、アメリカのププリンストン大学やインディアナ大学ををはじめとして、各国の大学でも研究が進められているものです。

もし、言葉にすることに抵抗があるときは以下を参考にしてみてください。

参考ページ
感情を言葉にすることに、抵抗感があるときに必要なこと

コーチングやカウンセリングの定法として、 「感情を出す」「感情に気づく」ことが重要で効果的だと言われます。 抱えていた問 ...

続きを見る

 

五感を通した感覚に敏感になることで、【快/不快】力を養う

「何だかわからないけど、モヤモヤする」

という状態の時は、誰でもあるものです。

  • そのモヤモヤは、なにをどう言ったらいいかわからない状態
  • 自分がどう表現したらいいかわからないというモヤモヤ

は、自分がなにをどう感じているかが、言語化できない時に起こります。最新の心理学では解明されていますが、身体的な反応がまずあってそれに対して何らかの感情が湧き起こります。

そのモヤモヤは身体反応が起きている状態なのです。

私たちは、体の持っている器官である、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)が、外界からの情報をキャッチして、情報伝達するホルモンや神経を通って脳にその情報を伝達しています。

人が何らかの「行動しよう」と意思決定するとき、その8秒前には脳はすでに関連する部位が動き出しているといいます。これほど私たちの普段の行動や感情の動きは、無意識的(潜在意識)なものであるということです。

自分らしさがわからない=今の自分の状態がわからない=自分の身体状態がわからない
ということにつながっていきます。

今の自分の状態を理解するには、身体感覚に意識を向けましょう。

あなたが五感で受け取っている感覚がどの様なものなのか、そこに意識を向けてみましょう。

そうすると、あなた自身がそれによって、どの様な【快/不快】の感覚を持っているのかに気づくことができる様になってきます。

身体感覚の発する【快/不快】に意識の基となっているのが、五感から受け取っている情報です。

見ているものに対して、どの様な【快/不快】を感じるのか、
あなたの周りの視界に映るものは、環境・風景、映像、色、形、大きさ、文字、人、など多岐に渡っています。

聞こえているものに対して、どの様な【快/不快】を感じるのか、
あなたの周りから聞こえてくる音は、環境音(騒音、BGM、物が動く音、自然の音)、人の声、音楽、など様々です。
あなたの内側から聞こえてくる音は、あなたの心の中でのつぶやき、独り言、ストーリーなどで、ビリーフが影響しています。

触れている身体感覚に対して、どの様な【快/不快】を感じるのか、
あなたの周りの身体感覚に関連するのは、味覚、嗅覚、触覚と分子や物体のなにかが触れることで、その情報をとらえているものです。

私たちは、五感を通して情報を受け取っているのと同時に、その情報に対して【快/不快】【好き/嫌い】を判断しています。日常習慣の中でそれは当たり前になると、脳は省エネ化するために無意識のうちに作用しています。

その中には、【不快】になっているものも、あるいは新しく【快適】に感じるものもあるはずです。そして自分にとって良いものを選択する様にしましょう。

それらを意識の上に載せるには、そこに、その感覚に意識を向けることです。

 

生まれ持っている気質について深く理解する

私たちは元々、生まれ落ちた時に西洋占星術であったり、九星気学であったり、とその星の影響を気質として受け取っています。

その気質は、性格に影響し、考え方、それに伴う振る舞い方(行動)の基準、選択の基準に影響をしています。

そうした気質については、知らないままでいると、本来の自分の持っている良さが活用されず、気質が悩みに変わってしまいます。

私は幼い頃から母親に「なんで素直にハイって言えないの」と散々言われてきました。

納得できないこと
嫌なこと
疑問が残ること

だったのかもしれません。

幼い子供のわたしは、それでも大人にしたがって「ハイ」と肯定できなかったのです。

それは今に思えば、生まれ持った気質九星気学の六白金星の気質の一端を表しているのです。

30代の半ばにマクロビオティックを学んだことで、マクロの元となっている陰陽五行、九星気学の知識を得ることができました。私の生まれ星である六白金星は天の星であり、「人に容易に屈しない」という気質が一面にあります。

母親に言われてきた「なんで素直にハイって言えないの」という言葉は、自分の気質を知らず肯定するには幼過ぎた私にとっては、自分を否定された様な感覚で、「自分は鬼っ子なんだ」「悪いんだ」というような制限のビリーフとなっていました。今では、自分の気質についての理解や制限のビリーフの存在を知っていることで、「人に容易に屈しない」という気質は、「自分軸のある自分」へと変化させることができています。

私たちは、生まれ落ちた時にその星の持つ気質や人生を取り巻く様々な部分で影響を受けています。その生まれた家庭の環境以外に一生ついてまわるもので、人生の成功者はこうした生まれ星について知ってか知らずか、うまくその特徴を活かした生き方をしています。

置かれている環境を重視して、その気質や特性を使えていないがために、自分自身の生まれ持った気質や特性に気づかぬまま、自分らしさを失って辛くなるのです。

自分の生まれ持っている気質、特性を理解することに努めましょう。

そうすると、これまでの自分自身の言動に納得する部分「あ〜だから自分はこうしたのだ」と理解することができます。自分を理解することができるのは、自分らしさを知る第一歩です。

 

【自分のトリセツ】でもうまくいかない、【ビリーフの存在】を知る

自分の感情や行動のパターンを書き出すことで、自分らしさを取り戻す“自分のトリセツ”を作っている人もいます。

自分のことをあらゆる部分で分析して書き出すのです。

  • 性格
  • 苦手なこと/得意なこと
  • うまくいくパターン、失敗するパターン
  • 体調の変化
  • 自分のものに対する対処
  • こんな時には、こんな反応をしてしまう

など、事細かに自分に対して分析して、「こんな時には、こうする」という対処法をあらかじめ決めておき、書き出して自分を知る、対処法を決めるという“自分のトリセツ”。

しかし、“自分のトリセツ”を行ってもうまくいかない場合があります。

人は、自分で気づくことで変化を起こすことができますが

  • 同じ思考に堂々巡りしてしまったり
  • 自分をマイナスに捉えてしまったり
  • どうしても自分に自信が持てなかったり
  • やりたいことはあっても、うまくいかない
    などが発生します。

頭で理解して、頭(理性)で対処しようとしてもうまくいかないのは当然のことで、人は合理的な判断だけで物事を行っているわけではありません

私たちの反応(感情、行動)は、癖、習慣、態度、性格、苦手や得意、よく起こる体調の変化に至るまで、これまでの体験から積み上げられた無意識のプログラムが影響しています。そしてインパクトある体験や繰り返し言われたことがビリーフとなって、その中のいくつかは無意識的に作用する制限のビリーフとなって、自動的に反応しているからです

つまり“自分のトリセツ”ででてきた自分は、過去の体験から「それが正しい、それが事実だ」と信じてしまっていること、過去に周りの大人に言われたことで「自分は〇〇な子なんだ」「これは、こういうことなんだ」心の中で思い込んでしまうことも含まれているということです。

心理学的にはビリーフと呼ばれるビリーフには

それらはプラスに働くビリーフもあれば、多くは制限的に働くビリーフもあり、誰しもどちらのビリーフも何らかの形で持っているものです。

ビリーフは、過去の記憶と共に無意識化に保存さ当たり前のこととして思い込んでいるので、普段生活している時は気づいていません

プラスに働く意欲的なビリーフであれば、人生のシーンでどんなことにも前向きになれたり、チャレンジに対しても、制限ビリーフがあると、自分自身に対して、物事に対して、制限的な思考を持ってしまい、気づかぬままその通りの感情や行動を発動させています。

よく虐待された子供が親になって虐待してしまうもの、「叱るというのは体罰をするものだ」と当たり前に感じて、それに気づかず虐待の連鎖が起こったりします。

小さいときに「本当は男の子が欲しかった」という親の一言で、「自分は女の子ではだめなんだ」と思い込んでビリーフとなると、大人になって女性らしい装いをしたいのに、それができず男性の様な振る舞いをしてしまい、「自分らしさを表現できない」と悩む人もいます。

制限のビリーフは、当たり前と思い込んでいるために、望んでいることと反したり、相入れないために葛藤を起こすのです。

  • 前向きになりたい
  • 本来の自分の能力を発揮したい
  • 今の現状が自分の本来とはちがう
  • 自分らしさがわからない

と感じている時に、
そう望んでいるのにできない時は、この制限のビリーフの影響、つまりメンタル面でのなんらかの改善が必要かもしれません。しかし改善しようとしても、決意や意欲で乗り切ろうとしてもうまくいかないのは当然のことで、それだけ根深い部分に記憶されているものだからです。

ビリーフは【自分自身では当たり前】のこととして認識しているので、“自分のトリセツ”では対処しきれないときは、外部からのサポートが必要な場合があります。

コンフォートライフコーチングでも、ビリーフ解放のためのセッションを企画中です。

NLPマネークリニックが基となっていますが、再構成して人生全般に対して抱えているビリーフに対処するセッションです。

私たちは人生を生きている間は、真剣であればあるほど悩みは尽きませんし、全てのビリーフが解放されることはありません(そのビリーフがあったからこそ今のあなたが形成されてきているからです。しかし今なにか自分自身に対して悩みがあるのなら、人生を思う様に生きられていないと感じるのなら、メンタル面にあるものを見直す時期にきているのかもしれません。

これは、私自身もNLP心理学を学ぶ40代半ばまで陥っていたメンタル面での悩みです。

自分らしさとは、自分を知ることから始まる

これまでもお伝えしてきた通り、【自分らしさ】は固定化したものではありません。

自分というコアな部分を理解して、時に状況に応じて、「こうしよう」という意識を発揮することもまた「自分らしさ」です。それはつまり、どんな時でも物事に対して自分で考え、Yes/Noをはっきりさせながら、自分で決めて人生を生きることです。

そのYes/Noの選択は、

  • 本当に自分にとってふさわしいものなのか
  • 自分の理想を叶える最善の選択なのか
  • そのYesは、なぜなのか
  • そのNoは、なぜなのか

考えたり、悩んだりするということも必要なのです。

「自分らしさ」は、いつでも真っ直ぐに、なんでも思い通りにスパッと、というものではないのです。

そうした考えたり、悩んだりすることをしているうちに、自分が本当にこれだ!という判断や、快適になれる状況を選択できる様になってきます。

「自分らしさ」を手にいれるには、自分を知ることです。

その上で、自分にとっての最善を選択することです。

自分らしさを手に入れたいのなら、まず自分を知ることから始めましょう。

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