こんな方におすすめ
- 人生がうまく回っていないと感じる方
- 物事がうまくいかず、つまづいている方
- 気落ちして、なにをどうしたらいいか悩んでいる方
- 自分はダメだ、と自己卑下に陥っている方
前回、叶えたい理想は『必要な情報を持っているかどうかで決まる』
というタイトルの内容をお伝えしましたが、その情報はノウハウやスキルに関することだけではありません。
セミナーや本を読むことは大切ですが、それ以外のところから得られる情報というのも人生を変えるほどの気づきをもたらすものがあります。
その情報というのは、
- 過去の偉人や一見すると成功者と呼ばれる人たちの生き方、
- 他の人がどの様な悩みを抱えているのか
- 新聞から得られる、世の中の動きや変化
- ドラマや漫画の中の主人公の生き様やセリフ
- YouTubeやSNSの中の内容やコメント
- リアルな場から直感的にえられるヒント など
そうした、情報にふとした瞬間に触れることで、
勇気づけられたり、
自分の今の在り方に意味を感じたり、
自分自身の変化を受け入れられる
自分自身の理想とする姿を見出せる
ということが起こります。
本やスキル・ノウハウだけの情報だけでは、そうしたことは得られません。
逆に、スキルやノウハウに縛られて、本質的な部分を見失うこともあるのです。
情報は、本やスキル・ノウハウだけではダメな理由
人生につまづいた時ほど、人を見る
先日ふらりと、ある起業コンサルタントの人が、『起業を目指す人にアドバイスをする』という内容のYouTubeを見ました。その中でアドバイスされる37歳の女性は、億起業家を目指しているのですが思う様にいかず、「私みたいな自己破産した人に教えられるなんて嫌だろうな」「でも億起業家をめざしたい」「本気だ」と言うわけです。
すでにYouTube上で公開されていてプライベートな内容ではないですし、ここでこうして取り上げるのは批判ということではないので、このことに関しての了承は不要と考えています。
私たちは、この彼女に限らず、理想とすることがあってもうまくいかない体験は誰しもあります。
この動画の中で、起業コンサルタントの人が「人に対して不誠実」「億やる人格じゃない」言うように、メンタル面は私たちの行動や思考に大きな影響を与えます。どんなに表面的には大きな理想があったとしても、メンタルがそれに伴っていないと、人格(気持ち)がついていかないと思うような結果は出せません。
表面的に「やります」「目標です」と言っても【行動できない】、【行動しようとしない】ということが発生するからです。
そこには、これまでもお伝えしてきた通り、幼少期からの体験、親や周りの大人とどのように接してきたかということに根付いているビリーフ(思い込み)が影響しています。
私自身も、20代、30代、40代半ばまで、人生の生き方に悩んではトライし、うまく行ったと思えば沈み、ということをなん度も経験してきました。(そんな中でも26際の時に好きだった編集の会社から契約切りをされた時にはクビ宣告された様なものでものすごくショックでした)。
うまくいかない自分に対して、悩んでいる自分に対して、
- うまくいかない自分はダメな人間
- 悩んでいる自分はダメな人間
というように思っていました。今でいう自己肯定感が低い自分がいました。
そこから少しだけ浮上したきっかけは、どんなに成功している人でも、挫折や失敗体験があるのだと知ったことです。
この彼女は、自己破産した自分を卑下していましたが、
以前みた経済番組で自己破産だか倒産だかを経験した社長さんが、捨てられているものに着目してリサイクル業界で再起していたのを思い出しました。
松下幸之助さんも戦後GHQから、松下電気が財閥家族の指定を受けたことでトップの地位から追いやられていた時があり、PHPという世の中に必要な考え方を広める活動を通して人生をとりもどしたというのをPHPの本で読んだことがあります。
アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏にしても、経営の失敗から放逐された体験があって後自身でNEXTというビジネスコンピューターを作る会社を立ち上げ、その後アップル社に復帰している。
どんなに一見華やかで成功している様に見えている人でも、その人生の中にはうまくいかない低迷期があったのだと知ったことで、私自身少しずつ人生を浮上させることができました。
人生につまづいた時、うまくいかなくて悩んでいる時ほど、人を見ることです。
世の中の成功者と呼ばれる人について知ることです。そうした人たちは、たいてい並ではない苦労とつまづきを経験しています。
「うまくいかない人生は、自分だけじゃない」と知ると
逆に、「これは成功への通過儀礼なのだ」と感じることができるでしょう。
そして、そうした人たちの発する言葉に、これから先のあなたの生き方の指針がはっきりとすることさえあります。
最近私の中で印象深く指針になった言葉は、以前カンブリア宮殿に出演なさった、数々のヒット商品を世に生み出した明治乳業の社長である松田さんの
「ラッキーで売れる商品はない」
という言葉です。
自分自身も、NLP心理学をもとにコーチングの商品を企画している中で、ビジネスとしていく中でとても考えさせられる言葉です。
こうした人から得られる情報は、本やセミナーでは得られない貴重な生の情報です。
人生につまづいた時ほど、自分を見る
人生がうまくいかない時ほど、悩みを抱えます。
落ち込んだり、イラついたり、はたまた他者に対して「なぜわかってくれない」と怒りが湧いたり。
ですが、
その事態を引き起こしたのも
その感情を沸き起こらせたのも
あなた自身なのです。
その理由は、
やり方や手順が悪いということ以前に、自分自身の心の中にある心理的パターンは、あなたの行動やあなたの感情に深く関わっているからです。
そしてそれは、あなたの外側の世界を反映させています。
心理的パターンは、
- 自己重要感(自分を大切な存在だとコアな部分で感じているかどうか)の低さ高さ
- 自己肯定感(どんな自分であってもOKと言えるかどうか)
それらを包括している
- 制限のビリーフ(自分自身をしばる、制限する思い込み)が主に強く関わっています。
こうした心理的パターンは、誰しも多かれ少なかれ持っているものですが、人生がうまくいかない時ほどここにフォーカスして改善する必要があります。
なぜなら、あなたの行動を引き起こすのも、もやもやとした感情を引き起こすのも、<心理的パターン>にもかかわらず、ほとんどの人は(かつての私も含めて)その存在に気づいていません。心理学でも学ばない限りは落ち込んだら「ポジティブシンキングにしなきゃ」と思うぐらいで、ですがそれでは改善しません。
「お金はわるいものじゃない」だからお金のブロックをはずそう!では、お金のブロックが外れないのも、表面的な意識では変わらない、潜在意識にある<心理的パターン>があるからです。
そして、その心理的パターンは、自分自身にとっては【当然、当たり前】のことなので、自分だけでそれを解除するのは難しいのはそのためです。
ですが、まずは、自分について意識をむけて、
「自分が当たり前と思っていることはなんだろうか?」
「なぜそれが当たり前なのだろうか?」
と自問して自分自身を見ることです。
自分自身の中には、自分自身を改善する情報、自分自身を生かす(強みともなる)情報が詰まっています。
それがわかってくると、感情や行動に迷いが減り、人生は思う様に生きることができるし、お金に対しても本当に必要なものの見極めができ望むものが手に入る様になってきます。
まずは、自分を見つめることです。自分と向き合うことです。
知識としての情報にばかり意識が向く時の注意
書籍や、セミナーなどの知識としての情報は、もちろん大切です。それによって新たな考え方ややり方を知ることができるからです。ですが知識としての情報にばかり傾くとそれを収集することに執着してしまいます。
そして、
【集めれば安心】【さらに集めて安心】
という状態に陥るのです。
セミナーを受けているときは、脳内伝達物質・ドーパミンが分泌されて心地よい状態になります。
ゲーム、SNS、性交渉、買い物をしている時と同じ状態で、心地よく楽しいので、それをさらに追い求める様になります。
知識や情報は、何かの目的があって使うためでなければ、溜まっていく新聞と同じです。いずれ回収に回されトイレットペーパーに交換されます。新聞であればそうできますが、自分がお金をかけて得た情報はなかなか捨てられず、使い方がわからず不良在庫と同じ有様になってしまいます。
望む人生を手にいれるには、情報を収集することは大切です。スキルを磨くことも大切です。
しかしながら、もし人生につまづいて悩みの沼にハマってしまっているときは、頭で考える知識では変わらないこともあるのです。そして、うまくいっていない時ほど、ノウハウに傾倒しやすくあのセミナー、このセミナーと渡り歩くセミナージプシーになってしまうのです。