メンタル・意識変化

誰かの言葉を、決して受け入れてはいけない時がある

2020年7月12日

誰かの、何かからの、言われた言葉。

その言葉は、
あなたやあなたの周りの人の尊厳や生まれ、命や身体の状態、能力や行動、容姿や服装、に関することかもしれません。

その言葉を発する相手は、あなたやあなたの周りの人のそうしたことに、何らかの事実、何らかの批判、何らかの中傷を言葉として表現しています。あるいは、そうしたものに関係なく、いわれの無い思い込みからの言葉かもしれません。そのような言葉は、往々にして批判や差別、マイナスでネガティブな要素を含んでいることが多いのではないでしょうか?。

その言葉は、時にはそれが正直さから来るものであっても、時に事実とは違うものであっても、それをあなたは、それを納得し受け入れてしまったことはないでしょうか?。

その言葉を受け入れてしまった時、それはその言葉の意味も受け入れ認めることになり、あなたの人生、あなたの周りの人の人生はその言葉に大きな影響を受けてしまいます。

つまり、誰かからの言葉は、容易に受け入れてはいけない時があるのです。

誰かの言葉を、素直に受け入れてはいけない理由

従順であることは、是ではない理由

これまで日本人の多くは、

人との和を尊いと感じて、

人の言葉や状況をただ真面目に受け止め
素直で従順であることが是(正しい)こと

とされている面が大きかったのではないでしょうか?。

どんなに心の底で、「何か違う」と感じてもです。

  • 黙って口を閉ざし、
  • 言われたことを受け止め、
  • 言われるがままになり、
  • そして、不満が溜まり、

自分が本心では望まない状況に甘んじてしまっていないでしょうか?。

あなたが、それを望まないのなら、
いいえ、それを望む望まないに限らず、

決して、決して、受け入れてはいけない言葉、受け入れてはいけない状況というのがあるのです。

ここ最近SNSで蔓延している、特定の人に対する誹謗中傷。
事実とは異なる言葉で人を非難して、貶めている。そして貶められた方々が、もう黙ったままではいられないと、法律の力を借りて対抗する動きが出ています。

あるいは、コロナ感染をしてしまった人、そのコロナウイルス に対応してきた医療従事者の方々に対して、差別的な言動をしている人がいると報じられています。

そうしたことに限らず、私たちは常に、誰かからの言葉、何かからの発言に少なからず影響を受けています。

NLP(神経言語プログラミング)では、言葉は、人に大きな影響をもたらすものとしてとても重視していますし、言葉にはその人の内面の思考や行動の仕方まで現れてしまうという一面もあります。

言葉は、人の顕在意識の領域、潜在意識の領域、両方に働きかけるのです。

だからこそ、その表現の仕方に注意が必要だし、発する人の心の内がどのような状態かがとても重要になります。

私自身、コーチングをする上で、自分自身の内面状態を良いコンディションにしておくことを常に心がけています。
そうでなければ、接するクライアントさんの状態を冷静に捉えることができなくなるばかりか、適切な言葉を使うことができなくなるからです。

言葉の表現、言葉の発し方というのは、それだけ重要なものなのです。

 

人の内面に働きかける、前提という言葉の使い方

NLP(神経言語プログラミング)において、【人の発する言葉には、その言葉を発するうえでの理由がある】としています。

つまり、その言葉を発するのは、発した人の意識の中に何らかの根拠性、理由があるからこそその言葉を発するのです。

それをNLPでは、メタモデル言語の前提と言います。

例えば、
「なんで遊んでばかりで、勉強しないの!」というお母さん。よくいますよね。

その前提となるのは、
「うちの子供は、勉強を全くしない」という考えです。

ですが、それ本当でしょうか?。学校では誰よりも集中して勉強しているかもしれないし、あなたの見ていないところでは勉強しているかもしれないのにです。

 

例えば、
「お金持ちは、態度が悪い」と言う人がいます。

その前提となるのは、
「お金を持っている人は、何か悪いことをしてお金を稼いでいる」とか、「お金を持っている人は、ふんぞりかえって尊大な人」という思い込みです。

わたしが仕事上で接してきた麻布、青山、成城などにすむお金持ちとされる方々は、とても謙虚で丁寧な人ばかりでした。お金を持っているので変なことに偉ぶることがないのです。

 

例えば、
「どうしたら、君はもっと真剣に仕事に取り組むの?」という上司がいるとします。

「すみません」と部下のあなたは答えて、その場をやり過ごすことをするでしょう。

ですが、その言葉を受け入れてしまう時、部下のあなたは「真剣に仕事に取り組んでいない」という上司の前提意識を受け入れてしまうことになるのです。

あなたは、本当に真剣に仕事に取り組んでいないのでしょうか?。

あなたは、あなたなりの真剣さで、仕事に取り組んでいるのではないでしょうか?。

 
誰かが発する言葉には、それに伴って前提があります。

その言葉を受け入れてしまう時、その言葉の持つ前提も受け入れることになるのです。

 

言葉は人を動かす力がある

こうしたことからも、誰かの発する言葉の持つ前提は、時に事実とは違うということをはらんでいます。

そしてその前提の言葉、事実とは違う言葉を、どう受け止めるかで、あなたの未来が変わるとしたら・・・・・。

あなたはどうしますか?。

NLP(神経言語プログラミング)では、メタモデルという人の深層にある意識に影響のある言語パターンにとして、前提という概念があり、その言葉の持つ前提は、人の無意識下に働きかけ自然と人に働きかける力を持っているとされています。

NLP(神経言語プログラミング)を使ったコーチングやカウンセリングでは、無意識下にあるその人の固定化した考えを浮上させ、それが事実やその人の持つ本質とは違うということを自ら気づくような方法として、言語パターンを使うことをします。

私自身も今、ある状況と、ある人物からの心ない言葉と闘っています。それは、父親の主治医氏とです。

詳しくは言えませんが、4月の連休過ぎから熱が上がったり下がったりがあり、救急搬送されて入院しています(コロナ肺炎ではありませんが、)。当初は面会もできず、主治医から病状説明をされるたびに、最悪な状態を想定して言われ、「どこまでがんばらせたらいいのか。これ以上の回復は望めない」など言われ、その度に胃が締め付けられながら、その言葉に飲み込まれないようにしてきました。

「医師は最悪なことも言わなければいけない」と言いわれましたが、その言葉をそのまま受け止めてしまう従順な患者や家族にとっては、その言葉は絶望となり生きる希望を奪い、それによって無意識的自殺をうむものであることを知らない人の発言と言わざるをえない。

父の主治医のいう、数々の言葉の裏にある前提は、
高齢者だから、助かるはずがない
高齢者だから、介護老人になるもの
高齢者だから、・・・・・・・
高齢者だから、・・・・・・・

そうした意識が前提にあるのを言葉から読み取れます。多分、あまりに多くの高齢者の患者を見てきたのでしょう。思考にバイアスがかかってしまっているのだと思います。

状況説明を受けるたびに、本気でどうにかしたいという気持ちから、いうべきことを言ってきました。

医師の言葉に飲み込まれないよう、その言葉に負けないようにと闘っています。

「最悪のことを言わなければならない」という医師の前提にあるのは、「最悪の状態が起こりうる」ということで、本来ならば、医療の説明に使ってはいけないはずの表現方法なのです。

(その背後にあるのは、訴訟やトラブル回避であるのでしょう、最悪を言わなければいけない。絶望を表現しなければならないとしたら今の医療は狂っています。多分、今、多くのこれまでの狂った状況が炙り出されているのでしょう。)

 

今は、誰かの言葉を自分の頭で考えて跳ね返せる時代

ポータルサイトやSNSなどの記事や投稿を見ていると、今は、何らかの権威者、マスコミ、権力者、と言ったこれまで私たちが安易に信じていた、彼らの発する言葉に対して、見る人が自分たちの視点で「それはおかしい」と言葉にしているのを目にします。感情や理性、言葉を使って出来事やその出来事のコメンテーターの言葉に、違和感のある人はそれに対してきちんと言葉にしています。

先のSNS上で誹謗中傷された人は、何らかの手段を講じようとし始めています。

誰かの、何かの発する言葉に敏感になってください。

言葉の前提が見抜かれる時代にもなっています。

たとえ、権威者の言葉であっても、
たとえ、地位のある人の言葉であっても、

あなたの中にある違和感、あなたの中にある想い、それと反することであれば、その言葉をそのまま受け入れる必要はないのです。

もちろん、ここで発信しているわたしの言葉も同様です。

自分の頭で考えること
不安があったら、情報を集めること
これまでの体験からの知恵を使うこと

それは、学歴や職歴は関係なく、誰にでもできることです。

誰か何かの言葉を受け入れるのは、あなたの人生を、その誰か何かに丸投げしているのと同じことなのです。

あなたの、あなたの大切な人の人生は、自分で考え、自分で決めることで、本当に望む状況・状態を引き寄せることができます。

人の潜在意識の構造からも、そうした現実を引き起こすのです。

ですが、その言葉を受け入れて今ったというのは、その言葉を認めたことと同じことになります。

その言葉を認めた途端、現実はその通りにと動き出してしまいます。

日本人は、他人に対して素直であること、和を尊ぶこと、それが良しとされ呪縛となっていました。

ですが、その裏にある、自分を押し殺して、誰かの言われるがままであった、という構造はもう成り立たなくなっています。

人は、本来の、自分で自分の人生を選び、それを実行する時代になっています。

あなたは、誰かから言われた言葉にたいして、どのような反応を示していますか?。

その反応の仕方が、今後のあなたの人生を決めると知ってください。

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