メンタル・意識変化

感情を言葉にすることに、抵抗感があるときに必要なこと

2019年10月6日

コーチングやカウンセリングの定法として、
「感情を出す」「感情に気づく」ことが重要で効果的だと言われます。

抱えていた問題を解決したい時、自分自身を変えたい時、目標に向かって行く時、
この、感情というものが、あなたが動く上でとても重要な要素だからです。

ですが実のところ、
この感情を出すという事は、とても大切な事ですが、それをできない人にとってはとても苦しい作業だったりします。

言葉にする、声に出す、文章にする、ということがそれがなかなかできない。どう言ったらいいかわからない。
そうしたいと思っていても、できないとうのは、辛いことです。

殊に日本人は、自分を押し殺して

人に合わせ、社会に合わせ、組織に合わせ、
ということが当たり前の社会で、そうあることが美徳とされてきました。

そうしたことからも、

  • 感情を表現する
  • 感情を出す

という事に、マイナスのイメージを持っていないでしょうか?。

そのマイナスのイメージがあると、あなたが自分自身の感情を表に出す、表現するということが難しくなってしまいます。

そして、日常の中で
些細なことさえも、自分の気持ち思っていることを口にしないことが、ほとんどないという方も多いのではないでしょうか?。

ですが、これからの社会では、私たち一人一人、個人が<表現する><想像する>ということが必要、かつ重要視されるようになっていきます。

今までの社会の常識(正解)が成り立たなくなり、個人が自分の表現をし、創造することを高めることによって、新しい社会のあり方を変える動きになってきているからです。自分を表現をし、想像することができる人から、自分の人生を思うように生きることができるようになりつつあります。

感情を表現する、感情を出すという事の意味

自分の気持ちを声に出すことができず、私がおちいっていた心の沼

ここ数日、自分が初めてメンタル系のセッションを受けた、30代半ばの時のことを思い出しています。
そのころは、

・仕事にも行き詰まり
・家族との関係も卑屈になり
・人間関係に悩み
・この先の人生どうしたらいいのか?

と鬱に近いくらい悩んでいた時でした。

接客業も経験していたにも関わらず、ちょっとした会話の中にある、

・イラッとした怒りや疑問
・ふとした自分の気持ち

を感じても、それを飲み込み言葉にすることができませんでした。

今では、想像もつかないことですが、言葉にするという事が出来ずに、後からその時のことを悶々と悩んでしまっていました。

ほんの些細なことでもです。

そして、もやもやとした感情(多分、怒りや不安)を溜め込み、そうしているうちに、人生の生き方や日々の行動などに対して、自分がどうしたらいのか、何を目指したらいいのか?、人間関係や家族の関係、仕事やお金、といった人生の全てひっくるめて悩みの沼にハマり込んでいきました。

そうした人生の悩みを解決したくて受けたカウンセリングやヒプノセラピー。

セッション中も、もう言葉にするのが苦しくて、だんだん泣きながらようやっと吐き出すという状況だったのを思い出しました。

私のこうした経験からも、この【自分の感情を表現する・言葉に出す】ことができるかどうか、というのは、人生の質や充実感に大きな影響をもたらしています。

 

日本人の多くが持っている感情を出すことに抵抗感のある原因

日本人の多くは、

  • 感情を表現する
  • 感情を出す事
  • 感情をあらわにする

という事は

  • 自己中心的
  • ヒステリック
  • わがまま

感情を表すことに、マイナスのビリーフ(思い込み)を持っていることが多いです。

私自身も、当時はっきりと自覚はなくても、このようなビリーフが影響していたのは明らかです。

小さい時から、何か母のいう事に同意できないと
「口答えするんじゃない」
「なんでハイって素直に言えないの」

と何かにつけて言わていました。

だから、
家族の中で鬼っ子、問題児という扱いをされていましたし、自分でもそのようなセルフイメージを持っていました。

殊に日本人にある共通認識として、【和を以て貴しとなし】という聖徳太子が制定した十七条憲法の考え方があり、調和、協調、同調、人との絆を重んじているために、個人で何かしらの考えがあっても、それを飲み込み周りに合わせる行動を小さい時から当たり前のこととして刷り込まれています。

疑問を持つことも
言葉に出すことも

しない、してはいけない

という暗黙の了解が、感情、気持ちを言葉にすることを妨げているのです。

それは、家庭の教育の中においても、「親の言うことは黙って聞け」ということを主張する親であったら、自分の気持ちを言葉にするたびに否定され、言葉にすることへのエネルギーを奪われていくことになります。そうすると言葉にしたくても、言葉にするエネルギーを止めてしまい、生命力や意欲さえも阻害されてしまうことにつながります。

言葉というのは、あなた自身の意思や意欲、感情の発露(現れ)です。なので、言葉を発しないままでいることは、内面に意思や意欲、感情を溜め込んでしまいます。そして、放ったままは、腐敗し心の毒となってネガティブな感情、現実を生み出すのです。

 

自分の気持ちを言葉にしないことで起きる、人生のマイナス要素

言葉を発しない、気持ちや感情を表さないことは、人生の中でいくつものマイナス要素を生み出します。

  • 心身の健康状態を損なう

独居老人や一人暮らしの若い人でも、1日誰とも話さないでいると、精神的な落ち込みのみならず、鬱になったり、脳の働きが低下し、そのため身体的な健康も損なうことがあるのは、よく言われていることで、ネットで調べると様々な実例が上がってきます。

それと同じように、対人関係の中で、自分の気持ちを言葉にできないと言うのは、本当にストレスなことなのです。

その精神的ストレスが、心身の健康を損なうことにもつながっていきます。

心身ともにいい状態であるためにも、下記で記した、声を出す効果的な方法を取り入れてみてください。

 

  • 自己重要感が低くなり、自尊心を損なう

「一方的に相手ばかり話され、自分は何も言えないし聞いてもらえない」
と言うのはよく耳にする悩みの一つです。

一方的に話される、言われる、だけの関係

それは、相手がどのような口調で言っているとしても、たわいのない会話であっても、恫喝のようなものであっても、相手はあなたを低く見ている、都合のいい人間、自分の言いなりになる人間だと(無意識的であっても)思っているからです。そうした人ばかりが周りにいる環境は、ストレスにつながり心身の健康を損なうことを引き起こすばかりか、あなたにとって自己重要感が満たされない状態におちいっています。

そもそも、あなたに一方的に話してくる人は、自分本位で、その人自体も自己重要感が低いからこそ、「自分は」「自分は」と主張してくるのです。

人を尊重できる人は、相手(あなた)の話をも聞くことができる人です。

話すばかりの人、自分の主張ばかりをする人は、あなたから話す機会を奪っていますが、それはあなたの自尊心や感情を奪い、生きる上でのエネルギーを奪っています。それは、あなたがいきていく上での本当に必要な人間関係とはいえません。

そうした人間関係は、本当にあなたにとって必要な関係でしょうか?。

その関係を一度見直す必要があると、気づいてください。

  •  自分の人生を他人に委ねることになる

自分の気持ちを言葉で表現できない人は、あなたの人生の様々な状況、局面において、他人(自分以外の人)に決定権を委ねることになります。

  • 「こうしたい」という意志を
  • 「なぜなんだ」という疑問を

言葉にしないでいることは、
あなたの人生を、あなたの思うように生きられないということを示しています。

「世の中、自分の思う通りにばかり生きられないものだ」と思うかもしれません。

  • もしあなたが、人に勧められるがままに、商品やサービスを購入して、損失を被ったら?
  • もしあなたが、何か重篤な病気を発症した時、病気に関する様々な疑問を医師に尋ねずに、言われるがままの治療を受けたら?
  • もしあなたが、本当は家族の顔色を伺って、「こうしたい」を言わずにいたら?

あなたは、言葉にしないことで、自分の人生を自分で選択することを放棄しています。
自分で選択する人生は、遠回りのようでも着実に、自分が望むような人生を作り出します。

 

感情や気持ちを言葉にすることができるようになる、効果的な方法

自分の感情や気持ちを言葉にする
それは、実際に声に出すということです。

声に出すことをしないと、滑舌も悪くなるし、声帯や声を出すことに関する筋肉が硬くなり、気持ちを言葉にする以前に声が出ません。

何かしら、声を出すことを意識的に行うことです。人との会話にはハードルがあっても、一人でできる方法です。
例えば

  1. 読んでいる本やテキストを声を出して読む
  2. 気に入った言葉を常に言う
  3. 日本国憲法を声を出して読む
  4. カラオケで歌う

など、
声を出すことを習慣づけていくこと。
つまり、声を出すための筋力を意識的に鍛えるのです。

私自身も30代の後、6年くらい前、当時料理教室を運営していた時にある生徒さんの態度(イベントで必ず遅刻したり、料理するのに爪にネイル)に、やんわりとした注意しかできず、もやもやとした気持ちを抱え、いい人になってしまっていたことに気づき、同時期に家族とも、ある問題でトラブルになり、精神的にもしんどかった時期で、そうした時はやはり声を出して会話をすることも少なくなっていました。

そんな時に、自分を保とうとして行っていたのが、
①、③、でした。


日本国憲法の3章11条は基本的人権の尊重の項目:

すべての基本的人権の享有を妨げられない。 この憲法が国民に保障する基本的人権は,侵すことのできない永久の権利として,現在及び将来の国民に与へられる。

は、
結構読んでいて、元気付けられました。私は。

この声に出す、訓練は自分にぴったりとくる方法で、元気が出る、メンタルアップできる、ものを選ぶのがオススメです。

声を出すことがまずできて、その後に、どんな時でも、自然に、必要な時に、感情や気持ちを言葉にすることができるようになるものです。

そして、

  • 必要に応じて、
  • 人や状況に応じて、

言う/言わない のコントロールができるようにもなります。

その時、誠意を持って心の底からの言葉を言うと、はたから見て言い争い、キツイ言い方に聞こえても、相互に後に残らずいい結果を生み出しています。

私は両親が入院した時、医師との面談で、何度も対話をした体験があります。インフォームドコンセント(患者の同意)が浸透する前のことで、その当時医師に何かを聞くこと、意見をいうということにためらいを持つ患者、家族が多い中で、はたから見たら生意気な患者の家族だったかもしれませんが、いうべきことを言い、疑問点をきちんと聞く、を本気で行ったことで、医師や看護師の方にも両親の治療に誠実に対応してもらえたと感じています。

本気の行動(言葉)は、本気を生むのです。
誠実な態度は、誠実さを引き出すのです。

感情を出すこととは、怒鳴ったり、ヒステリックになることではありません。
その場に応じて、その人に応じて、声や何かしらの体感を使って表現されるものです。

シングルセッション では、もちろんそのときのケースバイケースでの対応になりますが・・・・・、
DSR(Dynamic Spin Release)宇宙の回転法則と人が持っているイメージ力を使い、感情を言葉にすることを妨げている何かしらの抵抗感、ビリーフを解放するワークを行います。

感情を言葉で表現する
自分の気持ちを自分の言葉で表現する

ということができると
人生が本当に楽になります。

人との関係や
人生の充実度

に変化が何かしら起きます。

今、「自分の気持ちを言葉にできない」という方は、意識して声を出す、といことから始めてみてください。

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