こんな方におすすめ
- 今、「何をしたらいいかわからない」と感じている方
- 望んでいる「こういしたい!」が思うように実現しない方
- 学んだスキルやノウハウを何に活かしたらいいかわからない方
- これからの人生で生き甲斐あることをしたい方
『「することがない」「なにをしたらいいかわからない」は幸福度を下げる』に多くのアクセスをいただいています。その中にも、「すること」「なにをしたらいいか」を見つけるヒントをお伝えしていますが、
「することがない」「なにをしたらいいかわからない」の奥にあるのは、「こうしたい!」という何かをみつけたいという心理状態ではないのでしょうか?。
そして、「こうしたい」という心理状態は、自然に発生するわけではありません。
「することがない」、「なにをしたらいいかわからない」のであれば、さらにもう一歩踏み込んで「こうしたい!」ということを見つけるプロセスを心理学、脳科学の観点からヒントをお伝えします。
積極的に「こうしたい!」を見つけるためには!
自分自身の中にある「こうしたい」は、モチベーションのこと
私たちの「こうしたい」という感情はモチベーションがあるからこそであって、そもそもモチベーションがなければ「こうしたい」という感情も湧いてきません。
私たちは、自分がモチベーションをUPさせよう!と意識的に上げることもできますが、ほとんどの場合は条件が揃って初めて自然な形で湧いてくる意識です。
その条件とは、
- その目標を叶える上で、違和感や問題を認識しているかどうか
- あなたに何か理想とすること、目標があること
- 目標や理想を叶えるための方法を知っている(情報をもっている)かどうか
です。
- ①まわりにある違和感や問題を認識できているか?
私たちが、「こうしたい」という感情があるのは、
あなたが置かれている環境の中で(仕事でも家庭でも)何かを感じるからです。
それは、
- 何かおかしい・・・・違和感
- こうなっていないのはおかしい・・・・問題認識
を感じ取っているのと同時に、
- こうある方がいい
- この状態がスムーズ
などの理想とする状態までもイメージできるからです。
そして、違和感や問題認識と理想とする状態の【差分】に対して、「こうしたい」という感情が湧いてくるわけです。
そして、それを自分の問題として感じ取れるかどうかです。
例えばあなたは、
目の前にゴミがあるとき、それが問題だと感じることができますか?。
あなたは、あなたが関わっていることに「うまくっていない」と感じることがありますか?
人は得てして、目の前にゴミがあっても「自分とは関係ない」「自分が拾って掃除することではない」というように、他人事にとらえているとき、差分を感じることもそれに対して「こうしたい」という感情が湧くことはありません。
今していることが、いっぱいいっぱいでやることに追われている時ほど、ゴミがあること問題が山積していることを目にしていても、脳の中では認知されていません。
あなたが関わっている仕事や家庭環境の中で、違和感を感じ取ることがなければ、「うまくいっていない」と感じることもありません。
私たちは、違和感や問題を「重要なことだ」と感じない限り、自分のことであっても意識が向かず、脳はそのことを認識することはありません。スルーし続けるのです。
あなたが、「することがない」、「なにをしたらいいかわからない」ということがあるとしたら、あなたの中にある、あなたの置かれた状況にある、違和感や問題に意識を向けることです。
違和感や問題を感じる時間、空白の時間を意識的に持つことです。
あなた自身が物事に対して、感じ取る感覚・五感の感覚を意識的に磨くことです。
あなた自身が日々、何を感じたのかを書き留める習慣を持つことです。
そうした感覚を意識的に高めることで、あなたの中にモノゴトに対して感じ取る力が高められるのです。
- ②あなたの持っている理想や目標は、明確なものになっているか?
違和感や問題を認識していても「それをどうしたらいいかわからない」ということもあります。
違和感や問題を感じた時人は、自分のこれまでの体験からの知恵を参照して、なんらかの対策を立てる動きをします。
私たちの脳は違和感や問題に触れたとき、過去の体験記憶、過去の感情記憶、価値記憶を参照し、「どうしたいのか」「好ましいのか」
- 背外側前頭前野という脳部位が・・・・「進むか」
- 下前頭回という脳部位が・・・・「止めるか」
などを判断して、「自分にとって有益なこと」「やる意味がある」と判断したことに対しては「こうしよう」という決断をします。
その対策やかなえるためのプロセスを構築できることで、だんだんとモチベーションが湧き上がってきて達成させたいという気持ちや意志が固まります。
その時まさに「こうしたい!」を実感できるのです。この時、腹側被蓋野という脳部位が中心となって、脳の報酬系が活発に働き出します。
このように私たちの「こうしたい」は脳が過去の出来事を参照して、今目の前にあることに対して最適化を図ろうとして発生します。
脳を活性化して実際の行動にさせるには、あなたが理想とすること、叶えたい目標があるとしたら、そのことを具体的に、明確にすることです。
理想や目標を叶えるためには、何らかのプロセス(課程)が必要で、それを構築することが必須ですが、理想・目標があったとしても、叶える方法(プロセス・課程)で何をしたらいいかがわからなければ、不安をかかえたまま「どうしていいかわからない」という心理状態となります。
- ③目標や理想を叶えるための方法を知っている(情報をもっている)かどうか
さらに、プロセスがわからない時は、明らかに叶えるための情報が足りていません。
そしてほとんどの場合、目標やゴールが明確であれば、そのために必要な情報が自然と目に入ってくるはずです。
私たちは日常のなかで、ほとんどを五感の感覚を通して外界からの情報をキャッチして生きています。
しかし、私たちの脳は五感でキャッチしている情報すべてを認識しているわけではありません。網様体賦活系(RAS)という情報のフィルターのような機能があり、情報を選別しているのです。
- 自分にとって重要だと感じていること
- 自分が心から得たいと望んでいること
に関連した情報であれば、RASのフィルターを通過させ脳が認識します。
理想や目標を叶える情報に触れていないということは、あなたの今の叶えたいと思っている理想、ゴールは、実は本心からは望んでいないのかもしれません。「そんなことはない、自分は本気でそうなりたいんだ」という声が聞こえそうですが、
ゴールが重要ではない
ゴールが曖昧な状態
では、
脳の網様体賦活系(RAS)は必要な情報であると認識せず、目にしたり触れていたとしてもその情報は脳に認識されません。
あなたが感じている理想・叶えたい目標は、本当にあなた自身のものでしょうか?
私たちは自分が感じているものあっても、他の誰かの目標や理想を投影して「自分のもの」としてしまうことがあります。
- 周りの大人(両親)が持っている理想
- 社会やコミュニティがもつ、当たり前の理想像
- マスコミやSNSなどでめにする影響
こうしたことに少なからず影響を受け、「それが当たり前なのだ」、「自分はそうしなければならない」と感じ取り、自分の本心のこととしてそうした影響とも気がつかずにいることも多いのです。
これは、人が持っている共感能力の一つですが、私たちは思っている以上に誰かの思考の影響を受けるのです。
だからこそ、自分の本心とズレたままの理想・叶えたい目標では、必要なプロセスも描けず、必要な情報にも気づかずにいるまま、「何をしたらいいのかわからない」「なかなか叶えられない」という心にモヤモヤを抱えた状態となります。
「見せかけの誰かのため」の理想を掲げる前に、あなた自身の本心からの望みを明確にしましょう。
そして、理想を叶えるための情報へ関心を寄せ、「どうしたらいいか」を明確にすることです。
これは最初から、ハッキリと実感できることではないですが、「これ」という方法を実際に行っていくに従って実感が深くなり、よし!という手応えを感じるのです。
「人に言われたことしかしない」が、「こうしたい」を遠ざけけている
私たちが「こうしたい」というときは、少なからず何らかのモチベーションがあるからこそです。
モチベーションとは:
①動機づけ
②物事を行うための、動機や意欲につながるもの、刺激、熱意
つまり自分の中に、
- そのことに対しての意味や理由づけがある
- その行動の先に得たいなにかがある
からこそ「やりたい」「やらなければ」と思うわけです。
しかしそれらは、自分の中から発するものであってだれかから「これがいいよ」「これをしなさい」と言われて頑張れるのは子供の時、子供の時の考えを持ち続けている時、だけです。
本来ならば、人は自分個人のなかにその人だけの価値観や意味を持っています。
仕事でも、勉強でも、趣味でも、生き甲斐となることでも、私たちが、なにかを選択して実際にそれを行動に移す時、脳の【背外側前頭前野】という部位が使われています。
【背外側前頭前野】は、これまでに経験した、体験記憶、価値記憶、感情記憶を呼び起こして参照して、自分にとってその選択と行動は
- 価値があることなのか
- どのような感情になれるのか(快の感情が得られるのか否か)
を元にして最終的に判断します。こうした自分で考え、自分で決める脳のやり取りをへてモチベーションが高まるのです。
「することがない」「何をしたらいいかわからない」という時、以前のページでも触れていますが、
-
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あなた自身がなにをどう感じるのか過去の体験を振り返りながら、自分で決めることをする
あなた自身が過去の出来事を振り返る中で、
- どのような体験があったのか
- どのような感情をもったのか
- どのようなことに価値を感じるのか
を明確にすることで、自分自身にとって価値観や心の奥底にある感情を認識するからこそ、「これをやろう」「これをやってみたい」という自分独自の「なにをしたいか」がハッキリとわかるのです。
つまり、
人に言われるがまま、人に言われたことしかしないということをし続けると、自分の脳を使って自分で決めることをしないで生きていると、「自分は何に価値を感じるのか」がわからなくなり、自分が体験してきたことにさえも「価値を感じられず」結果として、「こうしたい」という自分の感情を表現できない状態に陥るのです。
これはとりも直さず、「すること」を決められず、「何をしたらいいかわからない」を生み出すことにつながるのです。
もしあなたが、「何をしたらいいかわからない」のならなおさら、自分自身の内面しっかりと認識していく時間を持つことです。
自分自身と向き合う時間を持つことです。そしてそれを明確にすることです。
それには、自分自身の過去を肯定することが必要になります。
「こうしたい!」を感じとれる自分になるには?
あなた自身が過去の出来事を振り返る中で、
- どのような体験があったのか
- どのような感情をもったのか
- どのようなことに価値を感じるのか
これは、うまく行ったことも、うまくいかなかったことも(と自分の中で感じているだけに過ぎず、事実とは乖離していることもある)過去の体験を一度振り返ることで、自分自身に対して肯定的に捉えることができます。
うまくいかなかったと感じていたことも→うまくできていてた
うまくできていた=うまくできていた
を認識することです。
自分のこれまでの過去の体験にはさまざまな出来事があったはずで、その時の体験の記憶とあわせて感情の記憶もあります。印象深い出来事、特にうまくいかなかったことや不安や恐れを感じた出来事の記憶ほど、次に同じことが起きた時に対処するために、強く記憶に残しています。
しかし、その過去をを否定して、ダメ出ししている心理があると、過去の体験の中で得られたことを受け止めることができません。
そして、うまく行ったことにさえ意識が向かず、自分が体験したことの中から体験価値を見出すことができず、上記で述べた「こうしよう」を引き出すことができません。
自分の過去のダメ出しをしている時には、心理的にも自己重要感が低く物事に対しても否定的になりがちです。
得てして、多くのスキルやセミナーを受講している人に限ってこの傾向が強く、自分の過去の体験をうまく活用することができずにいます。
これから先の未来を、望むように理想を叶えたいと思うのならばなおさら、一度じっくりと過去の時間軸の中で自分自身の体験を振り返ることです。
※NLP心理学を使ったコンフォートライフコーチングでは、タイムラインという時間軸に無意識をのせて過去を振り返り、リソースを探るプロセスを行います。
五感の感覚を大事にして「こうしたい!」につながる感情を育む
私たちが自分たちの外側から情報を受け取り、その受け取った情報に対して何らかの感情を働かせています。
その情報の入り口としてあるのが、五感の感覚です。
私たちは、外界からの情報を五感の感覚から受容してそれを脳に伝そ、こから何らかの感情が湧き起こり物事や出来事に対応しています。
私たちが「こうしたい」ということは、感情が働いているからです。
五感の感覚(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)で、こう感じるという感覚は情動(感情と感情の動きに伴う身体的な生理作用の変化・涙が出る汗が出るなど)が起こる基となっているもので、“五感の感覚を活性化されないままでいると物事に対して【感じる】こともうまくできなくなる”といわています。
そして、感情をしっかりと感じ取ることができないと、思考や創造性という知的な活動に影響が出るとさえ言われています。
アメリカミシガン大学の心理学者・マークバーマンの研究では、都市部の混雑した道路で数分間過ごすだけで、脳の記憶やセルフコントロール機能が低下するのに対して、自然の中で1時間過ごすと記憶力や注意力が2割向上するのがわかったという。
都市部の中で、周りの出来事の情報が膨大なことや五感をフルに開放してしまうことはストレスフルなほど情報の処理に追われ不快な感覚の方が多い。一方、自然の中では多くの情報があってもそれを自分のペースで処理することができるし、自然な心地よい感覚を自分から選んで感じ取ることができる。
そんな緊張感、ストレス状態の違いによる感覚の使い方も、この実験では伝えているのかもしれません。
もしあなたが今、「何をしたらいいかわからない」「こうしたいがみつけられない」のだとしたら、自身が心地よいと感じる五感の感覚を意識的に取り入れ、「じぶんがこうしたい」「こう感じる」という感情をトレーニングすることです。
積極的に「こうしたい!」を見つけるために、必要ないくつかのこと・まとめ
- 自分自身の中にある「こうしたい」は、モチベーションのこと
モチベーションを高める、そのためには
①まわりにある違和感や問題を認識できているか?
②あなたの持っている理想や目標は、明確なものになっているか?
③目標や理想を叶えるための方法を知っている(情報をもっている)かどうか
- 「人に言われたことしかしない」が、「こうしたい」を遠ざけけている
仕事でも、勉強でも、趣味でも、生き甲斐となることでも、私たちが、なにかを選択して実際にそれを行動に移す時、脳の【背外側前頭前野】という部位が使われています。自分で考え、自分で決める脳のやり取りをへてモチベーションが高まる
- 「こうしたい!」を感じ取れる、自分になるには?
うまく行ったことも、うまくいかなかったことも(と自分の中で感じているだけに過ぎず、事実とは乖離していることもある)過去の体験を一度振り返ることで、自分自身に対して肯定的に捉えることができます。
- 五感の感覚を大事にして「こうしたい!」につながる感情を育む
五感の感覚(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)で、こう感じるという感覚は情動(感情と感情の動きに伴う身体的な生理作用の変化・涙が出る汗が出るなど)が起こる基となっているもので、“五感の感覚を活性化されないままでいると物事に対して【感じる】こともうまくできなくなる”
実のところ、自分の抱えている問題や悩みを認識して、自分が本当に望んでいること、叶えたい理想が明確になると、そのための情報が目の前に現れ、それを理解することや、祖達成までのプロセスを行う、新たに必要な知識を書籍を読んで学んだり、山ほど「やること」が現れます。
「することがない」と悩んでいる暇はありません。
「することがない」「何をしたらいいかわからない」はあなたの中で、情熱を傾けられる何かを求めているということの裏返しです。そう感じてる今、あなた自身の内面にあるさまざまな思いを整理する時間を持ってください。