周りの人への違和感は、あなたの価値観に気づくサイン

春先というのは、新しい人との出会いが多くなる季節ですね。

人は少なからず、会社は学校、お店、住んでいる地域、公共施設、などと言った、場所や多くの人と関わり合っていきています。その中には、好感を持てる人もいれば、悪感情や違和感を感じる人もいるはずです。

そうした時、あなたはどのようにその人たちと接していますか？。

以前、『周りの人への違和感は、無意識からの気づきのサイン』というタイトルで、

周りの人との周りの人（＝他人）はに感じる感覚は、自分の内面の投影である。
あるいは、
周りの人（＝他人）に感じる感情は、過去にあなたが接した他の他人に抱いた強い感情を転移している

とお伝えしましたが、実はそれだけではありません。
（アクセスしてくださった方、ホントにごめんなさい）

実は、あなたが、周りの人に対して沸き起こる感覚や感情は、あなたの内面の奥深にある価値観や信念（ビリーフ）も大きく影響しています。

この価値観、信念（ビリーフ）を理解する事で、更に、あなたの人との接し方が、あなたの望むあなたらしい接し方となるはずです。そして、人間関係で悩むことが少なくなり、本当にあなたが望むことに時間や意識を使うことができるようになります。

なぜなら、人の人生の悩みごとのほとんどは人が関わっていることといえるもので、考え方の整理ができないと、一日の大半、あるいは人生の大半の時間をそうした人間関係の悩みに使うことになり、人生の時間をあなたが違和感を感じる人に支配されていることになり、それによって人生の質さえも変えてしまうことになるのです。

（注意）
これからお伝えする違和感というのは、【あなた】と【誰か】という直接あなたが接している誰かに対する違和感に関してです。誰かと誰かの関係性に対して、あなたが側で接して違和感を感じているという場合、第三者の立場であるので状況が違います。

周りの人に違和感を感んじる、その心の奥にあるものとは？

周りの人への違和感の扱い方は、人生の良し悪しを大きく左右する

実は私自身もつい最近、接した周りの人数人に対して、違和感を感じるという出来事がありました。
 

ある人Aさんは、
私の父の置かれている状況や背景を理解せず、自分の今までの経験からでしか判断しないという人で、それまで信頼をしていたつもりでしたがそうした頭ごなしの、上から目線的な態度に違和感を感じました。

ある人Bさんは、
最近親御さんを亡くされて、そのことをつい最近知ってSNSを通してコメントを入れたのですが、こちらは真面目にコメントを入れたつもりだったのですが、その返信が茶化すような内容だったので、とても嫌な気分になったのです。

第三者から見れば「そんなことで？」、という事でも、本人にとっては、不快感や怒り、「はぁ〜〜？」という疑問が湧いてくるような違和感が湧くというのは、やはりその当人だからこその理由があるのです。その理由というのは、あなたの心理的な要素が隠されています。

人は誰でも、自分を尊重してくれない相手には心を開けないし、信頼関係も築けません。

実は、周りの人（＝他人）に感じる何らかの違和感や感情というのは、自分自身の無意識にある価値観や信念（ビリーフ）から来ています。あなたが大事にしている価値観と反するから、違和感となるのです。そして、心で感じる何かしらの感情がはっきりとしない状態だから、違和感となるのです。

価値観は、あなたが生きる上での原理・原則（プリンシプル）となるもの

価値観とは、

• 「それは大切なことだ」思っている
• 「それは重要なことだ」と思っていること
• 「それは真実だ」と思っていること
• 「こういう時はこう思うものだ／こう行動するものだ」と思っていること

を示したもので、

• あなたが、何かしらの行動を起こす上での動機となり、影響を及ぼすものです。
• あなたにとって、何が重要かを決め、信念（ビリーフ）に影響を及ぼします。

あなたが人生を生きる上で、行動や思考を決めている元となる大切にしている考え方（信念／思い込み）です。

この価値観は、
あなたがこれまで体験した事に対しての意味を無意識のうちに決め、その体験での対処の仕方や態度、行動の仕方を決め、それによってあなたの考え方をさらに作り上げ、さらには、人生の状態（運命）さえ左右しています。

例えば、私が先日体験したAさんに対して、
「それはおかしい」というと判断したので、「今の状況でそのように言われるのはおかしくないか？」という反論をするという行動の仕方を決め、それによって、父にとってベストな状態（身体拘束しない）を生み出すことができました。

Bさんに対しては、
リアルで接する機会が今はほとんどないので、SNS上でコメントを入れたり何かしら反応をすることをやめました。
自分が違和感を感じた人に、時間を割くのはその人に支配されているのと同じ事。それは自分の時間を大切にしていないのと同じ事だから。

このように、
あなたが、誰か周りの人に対して違和感を感じる時、その物事、出来事に対して、あなたの価値観が作動する事で、感情を起こし、行動をしています。

ですが、多くの人の場合、
感情を起こしただけで、その感情に深く向き合わず、その違和感に対する行動を起こすことをしていないことがほとんどです。だから、周囲の人に対してモヤモヤするという感情だけが肥大化してしまっているようです。

今、この画面を見ているあなたは、どうですか？。

信念（ビリーフ）は価値観に結びついて人生のあらゆる側面に影響する

信念というと、
筋の通った考え、正しい思い入れ、貫き通す一念

というような、

• 正しい考え
• 正しい心持ち

と捉えられがちですが、そうではありません。

信念と訳されるビリーフは、思い込みという意味を持ち合わせます。

を意味します。

私たちが持つ価値観や、その価値観に紐づく信念（ビリーフ）とは、あなたの置かれた環境や状況・状態で、ポジティブ（プラス）にもネガティブ（マイナス）も、どちらもあります。

信念（ビリーフ）のほとんどは、
幼少期の大別すると「快の体験」、「不快の体験」を体験したことから、「こういうものだ」「こうするものだ」と判断して、それを無意識のうちに自分のパターン化（プログラム化）することから生じます。

物事に対する情報を、どのように感じるか、どのような意味づけをするのかというフィルターのような働きをして、無意識のうちに、その物事に対する行動や考え方を決めています。

周りの人に対して何かを感じるという時にも、私たちの無意識下では信念（ビリーフ）が何かしらの判断をしています。

私自身、「我が家の周りにはいい人しかいない」というポジティブなビリーフを持っています。

家の関係で出会う人、接している人は本当にいい人が多くて、

・気のいい穏やかな新聞屋さん
・物置まで灯油缶を運んでくれる灯油屋さん
・丁寧に書類の書き方を教えてくれる役所の人
・時々利用するタクシーの運転手さん
・よく行くスーパーの店員さんたち
・ガス機器の工事屋さん

あげればきりがありませんが、
私自身の日常生活の中にいる周りの人は、気質がよく穏やかで、人に優しく、丁寧な人たち、そういう人たちに囲まれています。私にはそうした思い込み（ビリーフ）があることで、周りの人に対して構えることなく自然体で接することができます。

他方、周りの人や状況をマイナスの思い込みで捉えている方々もいます。

「他人は何を考えているかわからないから、警戒しなければいけない」
（本当はすべての人が、警戒するほど危険な存在ではないのに）

「声の大きい人は、怒っているから近寄らないようにしよう」
（単に耳が遠くて、声が大きいだけかもしれないのに）

「あの人の態度は、私をよく思っていないに違いない」
（本当は、その人の本心はそれとは違っているかもしれないのに）
 

など、ネガティブな思い込みで捉えてしまい、実際にそのような現実の出来事と遭遇している。あるいは、そうとは限らない出来事なのに自分でその世界を頭の中で作り上げてしまっているのです。

もちろん、私自身もいい人とばかり出会っているわけではありませんし、ネガティブな部分もあります。冒頭のように違和感を感じる人と接する状況に陥ることもあります。

そうした時、ネガティブな心の状態を、無理にポジティブ思考にすることはありません。本来そう思っていないのにエセポジティブ思考になることは、違和感を感じていることに蓋をしているだけのことです。

重要なのは、あなた自身がどのような価値観、どのような思い込みを持っているのかに気づくことです。

自分らしくありたいと思う方ほど、もっと自分らしく生きたいと思う方ほど、

自分を知ること＝型にはめられる
と勘違いして、自分について知ることを拒絶してしまうことがあるのですが、自分を知ることは、より自由になることです。自分の持っている価値観やビリーフを知るからこそ、それをどのようにも扱うことができるのです。

重要なのは、あなたがどのような人に違和感を感じるのかに気づく事

あなたの感じる、その違和感というのは、
どこか不一致だったり、しっくりとこない、不快さや疑問、小さな怒り、小さな不安、恐れ、とった心理状態を内に秘めています。

周りの人に感じる違和感というのは、
周りの人の行動や言葉、振る舞いを、あなた自身が目にしたり、耳にしたり、直に接したりというあなた自身があなたのセンサーを通して、情報を受け取り、ご自分の価値観や信念・思い込み（ビリーフ）との相違を無意識下で感じ取り判断することで発生します。

あなたは、周りにいる人の中に違和感を感じる人がいますか？。

周りににいる人に違和感を感じる時
あなたは、その人のどのような側面（気質、態度、言葉や振る舞い）に違和感を感じるでしょうか？。

私が違和感を感じる人というのは、
・こちらが真剣な話をしているときに茶化す人
（真剣な時には、誠実に本気で話をしたいと思っているから

・世の中こういうものだというように、自分の物差しでしか物事を見ない人
（選択肢はいくらでもあるものだと思っているから）

・言い訳や周りの人の悪口ばかり言う人
（言い訳悪口ばかり言う人に限って口だけだったりするから）

（）のような価値観や信念・思い込みがあってわたしは、こういう人たちに接すると違和感を感じるのです。

茶化す人は、２０代の頃勤めていた化粧品会社の営業担当もそうでした。ガチガチの真面目者でいましたが、何かと「仕事ですから」と言うとそれにたいして、茶化されていました。その頃は、それにたいして何も行動できず違和感だけを感じて、イライラしていました。今ならば、「仕事重視で考えなくていいってことですか！？。なら好きな時に休みます」とでも言うかも。

あるいは、営業担当を避けて、他の営業に相談しする方法を選ぶかもしれません。

以前の私は、違和感を感じたままで、何もできなかった。

だからこそ思うのが、

周りの人に違和感を感じたのなら、それをそのままにしておく事は、

• その違和感をずっと抱えたままの状態になり、
• その心理状態は、あなたのセルフイメージを落とし、
• 望むことに向けるべき意識の時間を損なうことになる。

というあなたの人生を損失している状態なのです。

繰り返しになりますが、

それがはっきりとわかることで、違和感を感じる人に対してどのように対処したらいいかがはっきりしてきます。

周りの人への違和感に対して自分らしく対峙できるようになるには？

あなたが、周りの人に違和感を感じた時、
まずするべきは、これまでお伝えしてきた通り、

その人のどのようなことに違和感を感じるのか？。
その違和感は、あなたのどのような価値観に反していますか？。
その時、どのような信念・思い込み（ビリーフ）を感じるのか？

を知ることです。

この、価値観やビリーフを知るということによって、あなたがこれまで気づいていなかった、あなたを動かしてきた心理的な理由があったことに気づくことができます。人は誰でもどんな人も、何らかの価値観やビリーフを持っています。

あなたが持つ価値観やビリーフに気付くと、本当に大切なものがわかり、それによって行動の仕方、考え方が変わるのです。本来あなたが望む、人生の生き方を選ぶことができるようになります。

違和感を感じていた人に、価値観を照らし合わせて接することができるようにもなります。
あなたの持つ価値観、そして信念（ビリーフ）は、あなたを動かす無意識的な動機（心理的な目的）となるものです。それまで無意識で動いていた理由がわかると、それを意識的に使えるようになるわけです。

無意識のうちにあなたを動かす、価値観や信念・思い込み（ビリーフ）を知るには？

あなたが持つ価値観を知るには、自分について感じる静かな時間をとってください。

そして
「自分が人間関係で大切だと思うことは何だろうか？」
と自分で自分に質問を投げかけてみるてください。そうすることで価値観を探ることができます。

さらに、その答えに対して

「なぜそう思うのか？」
とさらに質問を投げかけてみてください。

人の脳は、わからないこと、空白を嫌うので、質問（空白）を埋めようと答えを探し始め、毎秒A４用紙３０ページに及ぶ情報を探し、答えを埋めようとします。

ただ、信念（ビリーフ）はあなたにとって、当たり前のこととして無意識下にあるので、ご自分だけでは気づきにくいのも事実です。だからこそ、悩みや達成したい目標がある時、あなたが抱え込んでいる視点以外の選択肢を広げることができるコーチングが有効になります。

私自身も長く、自分自身がここ先何をしたらいいのかわからず悩んでいた時期がありました。
カウンセリングやスピリチュアルなセッションを受けていっときは、心が軽くなっても、また同じ苦しいパターンが時をおいて現れる。そうした心の悩みグセが解消されたのは、アメリカの最先端心理学・NLP（Neuro Linguistic Programming）のセミナー中に毎回行われるコーチングのプロセスのワークを通して、自分自身についての気づきがあったからです。

人の人生の行動や思考のほとんどは、この内面にある意識（無意識）によってほとんどが支配されています。
なので、自分自身の内面にある意識の気づきというのは、あなたを根本から変えるパワーがあります。

周りの人に違和感を感じたら、ぜひ、内面と対話をする時間を持ってみてください。