人間関係

周りの人への違和感は、無意識からの気づきのサイン

2016年2月12日

あなたは、周りに何か違和感を感じるという人がいますか?

そうした人達と、どのような人間関係を築いていますか?。

人間、生きていれば心地よい嬉しいことばかりではありません。何か言いようもない怒りや不安、悲しみ、恐れ、そうした感情にならない、もやもやとした違和感のような感覚を感じることがあります。

そうした時、
「周りの人に違和感を感じるのはなぜだろうか?」

と感ることがあるかもしれません。
実は、その疑問には、あなたの内面にある想いを知るヒントが隠されています。

周りの人に感じる感覚には、あなたの心の動きが関わっている

周りの人に違和感を感じる心理的な理由①:投影

私たちは生きていると、心地よいこと嬉しいことだけではなく、何かしら不快な体験にも遭遇します。
そして、自分の周りに接する人に対して「な〜にか不快だなぁ」という時、その不快な出来事は、あなたに何かしらの【気づき】を促しているということもあるのです。
もしかしたら、その人の中に、あなたと同じ気質があるかもしれません。

その気質は、

  • あなたにとってウズウズと残る<傷>のような、
  • あなたにとって触れたくない<劣等感>のような
  • あなたにとって、触れたくない嫌な部分があるかもしれません。

私自身も、周りの人に対して見ていると
「イライラする」「なんだか嫌だなぁ」という人が20代の頃にいました。

同じ職場に居るアルバイトの女の子で、なにをするにつけ、「私なんて〜〜」「どうせ私なんて====」と言う自己卑下の発言をしていたのです。そうした言葉を聞くにつれ、その子に対してとてももやもやとした言葉にできない感情が湧いていました。

皆さんの周りにもこうした子(人)がいませんか?。
そして、優しいあなたは違和感を感じながらも「そんなことないよ」と言っていないでしょうか?

彼女がなぜそういっているのか?と考えると、

そういっている事を仕事のいい訳にしている
・自分を認めて欲しい
・注目して欲しい
・慰めて欲しい

という心の現れであったのだと推測できます。

心理的には、

  • 自己肯定感の低さ
  • 自己重要感の低さ、
  • 強い承認欲求

の表れと捉えることができます。

そして、その彼女に違和感やイライラとしてた私。

彼女と接することがなくなって数年経ったある日、あ〜自分にもそうした「私なんて〜〜〜〜」という、自己重要感の低さや、「周りに認めてもらいたい」という強い承認欲求の意識があったのだと気づきました。

これは、心理学上で【投影】といわれるものです。

投影とは:
自分の内面にある感情や欲求・意識を、自分以外の他人に重ね合わせている心理状態を指します。
つまり他人を通して、自分を見てる心や意識の動きのことです。

 

周りの人に違和感を感じる心理的な理由② : 転移

また別のケースでは、違和感を感じる人を通して、別の誰かを見ている場合があります。

それを心理的には【転移】と言います。(医学的ながんの転移とは違います)

転移とは:
過去の体験からあなたが強い感情や欲求を抱いた人の特徴・振る舞い(行動や言葉、雰囲気など)に似ている人で、さほど深く知らない人、親しくない人に対して同じような感情(訳もなく怒りが込み上げたり、悲しくなったり、恐れたり、緊張したり、好きになったり、など)が強くなる心理状態のこと。

つまり、過去につよい何かしらの感情を持った人への気持ちを、別の無関係の人に向ける心の動きのこと。

例えば、厳しい父親に育てられたあなた。

・何をするにしても注意され
・勉強しろと怒鳴られ
・自由に外出することもできず

というように育てられた。

そして大人になり、声がしゃがれて大きく、メガネをかけ、茶色のジャケットをよく着ているという父親と似た人が、社内の上司として現れたとしたらあなたはその上司に対して、違和感を感じる反応をするかもしれません。

なぜなら、あなたは上司を通して父親を見てしまっているため、常に体が緊張して会話もぎこちなくなり、その上司に対して父親親と同じような反応をしてしまうのです。本来の上司の方は穏やかで、親身になって部下の話を聞くタイプの人であるにも関わらずです。

過去に出会った人との強烈な体験は、その時の映像や音、体の感覚といった五感の感覚を通して情報を取り入れ、その時の感情と共にあなたの中にパターン(プログラム)を作り記憶しています。

過去に出会ったその人の持つ、

  • 背景や資質
  • 肉体的な特徴

などのその人の情報を、
映像や音、体感覚として無意識下に記憶しています。

その人のことを深く知らず親しくなくても、目の前の人、周りに居る誰かの仕草や雰囲気、言葉遣い、などから訳もなくイライラしたり(逆にすごく好きになったり)という感情が湧いてきたら、心の働きの一つ【転移】によるものかもしれません。

私もあるセミナーの講師の方で、それまでは普通に接することができたのが、その人のちょっとした言葉から違和感を感じたことがあります。言葉の言い方のキツさに、嫌いな叔母の言い方に似ていたから。多分その人の持っているであろう九星の星は叔母と同じ星だということも後から分かりましたが・・・・。

このように私たちは、無意識のうちに人を自分の中にある過去の体験のパターンで認識し、分類していることが多々あります。

  • 今、あなたの周りにいる違和感を感じる人は、誰かに似ていますか?。
  • その似ている人は、誰ですか?。
  • その誰かのどのような部分、特徴が嫌いですか(好きですか)?
  • そしてその似ている人と違和感を感じる人は、どのような部分が似ていますか?。

周りの人に違和感を感じているとしたら、この質問に答えてみてください。

 

メモ

コーチングというのは、こうして質問や対話を通してあなたの中にある意識に気づきを促し、ご自分の中から解決方法を導き出せるようにするプロセスです)

人は理由がわからないことに対して、不安や恐れを感じるものです。

人の脳は、本来、安心で安全な状態を望むようになっています。そして空白を埋めるようなシステムになっていますから、質問=空白を意識することでそれを埋めようとし始めます。

 

周りの人に違和感を感じる心理的な理由③:無意識からのサイン

例えば、不安や恐れの感情がある時、何かしらの身体の痛みが強くなるともいいます。

それは、身体が、自分では意識していない不安や恐れを溜め込んでいるのを、気付かせるためだったりします。
あるいは、気づいていない病気や不調の何らかのシグナル(信号)だったりします。

それと同じように、
あなたの周りにいる人に対して【なんだか違和感がある】という時、あなたの中でその人に対して、【用心せよ】【距離をおいてみよう】というサインかもしれません。(そういうときは、様子を見ながら接すればいいのです)

そうした無意識の直感を素直に受け取り、その直感を使えるようになるには、日頃からご自分の感覚(五感)に対して意識的になることです。

【人は自分を映す鏡】とも言いますが、あなたが感じる周りの人への不快な感覚は、「自分自身の内面に気づくように!」という無意識からのサインなのです。

あなたの無意識は、

  • 「もう気づいていいよ」
  • 「もう苦しまなくていいよ」
  • 「もう本来のあなたでいいよ」
    と言っています。

そのサインに気づいて自分の堅い殻を破る時は、少ししんどいかもしれませんが、結構ワクワクする瞬間でもあります。
周りの人への違和感をきっかけに、何かしらの気づきがあるということは、人生の変化の時でもあります。

あなたの無意識がそれを気づかせるサインを送っているのです。

そして、
あなたには、あなたが望む変化が出来るということ。
あなたが、あなた自身を信頼しているということ

なのだと感じてください。

周りの人に違和感を感じる時、それはあなたの無意識からのサインなのだと知ってください。
そしてその時は、あなたの無意識(心)の状態と対話をしてみてください。

あなたが抱えている違和感を、この先の人生でずっと抱えたままでいることは、人生を停滞させることにもつながります。

その違和感、いつまで抱えていますか?。
あなた自身に気づくことで、手放すことが可能です。

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