年初め。
今年は、皆さんいかがお過ごしでしょうか?。
出かける人は、出かけているのかもしれませんが、我が家では、毎年、家、近場で過ごすお正月ですので、あまり変わりはありません
今年は喪中でお正月らしいことはしないとはいえ、供養のつもりでおせちとお雑煮だけ食べました。それ以外は静かに、のんびり過ごしています。そんな中、昨年の振り返りを一日かけて行いました。
- 親戚が出入りがなく、
- お正月の準備に追われることなく、
- 静かなお正月というのは、
目標を設定したり
一年のテーマを決めたりするのには
ぴったりの時間です。
静かな年末年始に内面との対話をしながら、昨年一年の出来事を振り返ってみましょう。
ことに昨年は、コロナウイルス の世界的な蔓延という私たちの生活様式、行動形式を変えざるを得ない状況でした。そんな一年の出来事は、人それぞれであったでしょう。
変えたこと
変えられなかったこと
出来たこと
出来なかったこと
一大事のこと
些細なこと
悲しかったこと
嬉しかったこと
できたこと
できなかったこと
というようなことを
前の一年を振り返ることで、今年一年のあなたにとっての指針が、内面から(本心から)浮かび上がってくるはずです。
静かな時間
だからこそです。
コレから、<振り返り>のための、その理由といくつかの質問を上げていきます。
お時間のある方は、ぜひ、メモやノートという紙とペンで 振り返りをしてみてください。
静かに、一年の振り返りをする時間を持つこと
曖昧だったことを書くことで意識づけできる
自分の気持ちや気づいたことを紙とペンを使って書き出すというのは、とても大切なプロセスです。それと同じように、あった出来事に対して振り返ることは、
- その体験から何を得たか、
- その体験から気づいたこと、
- その体験の意味すること、
という、
体験からの知恵、情報をあなたが無意識下で感じていたことを言葉にすることで、気づくことができるのです。(意識化することができるのです)
コレは、以前にも触れました、オートクラインという心理作用によるものです。
私たちは、日々の出来事や体験に気に留めることもなく日々忙しく過ごすことに慣れてしまっていますが、時間軸という過去〜現在〜未来の時間の流れの中で、人は生きています。
未来というのは、過去の体験の積み重ねから生まれます。
過去の体験を振り返ることは、あなたの体験を明確にすること。
それによって、あなた自身が「未来をどう生きたいのか?」という、目標をも明確にすることができるのです。
未来だけを向いたポジティブ思考の目標設定がうまくいかない理由は、ここにあります。
出来事に対しても、肯定的に捉えることができる
私たちは、物事出来事に対して、その事実がどのようなモノであるかどうかにかかわらず、自分なりの価値観を元に意味づけしています。
一年を振り返ることで、その年にあった出来事の意味づけを、もう一度俯瞰して捉え直すことができるのです。
例えば、困難な出来事に対して、「実はこういう意味があったんだ」と最初に感じていた印象と違うものになったり、楽しいと思った出来事も、「よくよく考えてみれば自分の気持ちに無理があった」と感じ直すことがあるかもしれません。
そうした出来事に対して、考え方の枠組みを変えて捉え方の意味が変わることを、NLP心理学では【リフレーミング】と言います。
私自身、過去に大変だった出来事(マクロの友人とカフェの運営をしていたものの、金銭的な問題、意識の違い、などのトラブル)を、その当時、その後2〜3年は<辛い体験>として記憶していましたが、それからしばらく経ってから「あの辛い経験があったからこそ、今がそう大したことではないと感じられる」と思ったり、最近では、「あの時やりたいと思っていたことを、やっておいてよかった。だから、今、考え方が持てた」と思えるようになりました。
一年を振り返ることで、その時あった出来事に対して、(しんどいと思っていたことも、楽しいと思っていたことも、)プラスの意味、肯定的な出来事として、捉えることができるのです。
それは、今のあなたのメンタル状態がいい証です。
世界中で3000万人の人生を変えた、成功メカニズムである、サイコ=サイバネティクス理論を記した『潜在意識が答えを知っている』マクスウェル・マルツ著(きこ書房)には、
“人間の脳に記憶されたものは、再生されるたびに少しずつ変わる傾向がある。その時の気分や、考えや態度に影響されてしまうからだ。過去が現在に影響するだけでなく、こうして現在も過去に影響するのである。つまり、私たちは過去によって不幸を運命づけられているわけではないのだ。現在の思考や心構え、過去の経験や未来に対する見方といったすべてのものが、古い記憶に影響を及ぼすのだ。古い記憶は、現在の思考で修正しうるのである。”
とあります。
どんな出来事も、意味づけをするのは、あなた自身です。
もし、今、過去に対して肯定的に捉えられないとしたら、
- 精神的にしんどい状態
- もともとの自己重要感が低い
- もともと制限となるビリーフを抱えている
のかもしれません。
そうしたときは、カウンセリング、コーチングなどのセッションで開放することが必要です。
完了/未完了の意識を持てて、次(今年)に向かう機動力になる
振り返って見ると、一年の間の課題や目標を達成したもの、達成出来なかったこと【未完了】が出てくることでしょう。
達成したことは全てを達成できるものではないですが、達成したことを認識することで、「やり終えたのだ」という【完了】の意識を持てると、次への目標へと向かうことが出来ます。
達成しなかったことを認識することで、「新たなやり方」や「課題に対する新たな認識」を意識するようになり、新たな目標へと変化するしていくことでしょう。あるいは、「もう重要なことではない」となって、課題として完了するかもしれません。
ここで重要なのは、【出来た】、【出来ない】という線引きではありません。
課題は達成できれば、出来たに越したことはありませんが、すべての課題を達成できるものでもありませんし、能力以前に、社会的な状況や家庭環境などの変化しやすい時ですから、出来ないこともあるのです。
完了できたこと、完了できなかったことを認識すること。
それを意識づけすることで、
「次は、何をしたらいいのか?」という次への原動力になるのです。
振り返ることで、次の年の課題、テーマが浮か無意識から浮かびやすくなります。
振り返りの質問コーチング
では、早速、振り返りをしてみましょう。いくつかの質問を提示していますので、静かな時間に行ってみてください。私は毎年、もう少し簡略化したものですが一年を振り返り、その上で次の年のテーマを設定しています。
2020年を振り返るため、<今年>、という表現をしています。(その方が、意識が振り返りの方向に向きやすいためです。)
一年の終わり、あるいは、一年の始めに<前年>を振り返ってみましょう。
コーチング的な質問の仕方ですが、あなたの内面と深く対話するように一年の振り返りをしてみましょう。ノートやA4用紙に質問と、その答えを書き出してみてください。
<一年を振り返るライフコーチングワーク>
1)今年あなたにあった出来事をリストアップしてください。
その中で、印象に残った出来事はなんですか?。(3〜5つ上げる)
その3つは、あなたにとってどのような意味がありますか?(単語で表現すると?)
2)今年、手放した習慣/考え方/モノ は?
それによって何が得られましたか?
3)今年、新たに加えた習慣/考え方/モノ
それによって何が得られましたか?
4)あなたが今年、行動したと感じることは?
5)あなたが今年、行動しなかったと感じることは?
6)あなたが感謝を感じたコト/人 は?
7)あなたが大変だと感じたコト/人 は?
8)ひと言で言うと、あなたにとって今年一年はどのような年でしたか?
追記:書くことで、自分を知る
コロナ禍で、日記がブームになっているそうですね。
自分の気持ちや、気づいたこと、日々のこと なんでもいいのです。書くことは記録するだけではなく、後からそれを読み返すことで、気づくこともあります。また書きながら自分自身との対話をすることもできます。手を動かす、触れる、感じると言う五感を使うことにも繋がり、無意識ともアクセスしやすくなります。