メンタル・意識変化

インプリント(刷り込み)体験が引き起こす感情というもの

2016年12月6日

あなたは、なぜ、その時、その感情が沸き起こったのか、知っていますか?。
あなたは、なぜ、その時、その行動を起こし他のか、知っていますか?。

気づかないうちに起こしている、それらには
心のとても深い部分に、心理学的には解明されている、ある理由が秘められていることがあります。

 

こんばんわ。塩田マサヨです。
今日は、先日ワタシ自身にあった感情、その理由=インプリントについてお話しします。

感情がおこるのにも理由がある

感情の奥には、それに起因する体験がある

一昨日、父親がホームセンターで包丁を買ってきて、
その事で少しだけ口論になりました。

最初は気にしていなかったのですが、
買ってきたその包丁を、今でさえ使っていない包丁もあるのに
包丁ストッカーに置こうとして、イラッと来たのです。

「なんで、包丁あるのに買ってくるかなぁ!(怒)。
ワタシは絶対に使わないよ。

それだったら、自分のマイ包丁を置くよ!。」

「そもそも自分が使わないのに。
だったたら、ジャガイモの皮でもなんでも剥いてよ。」

とイライラと怒りがこみ上げてきました。

父親は父親で、
「今ある包丁も、父ちゃんがかってきたのだ」
と買ってきて当然。

「買いたかったから買うものだ」と思っています。

実は以前同じような内容で
母親と父親がもめていたことがあります。

父親が「ホームセンターにいい包丁があった」と言っただけで、

母親は感情をあらわにして
「今もあるんだから買ってこないで頂戴よ」と怒り、

父親もイラッとして「買ってこないよ。あったと言っただけだろ!」

という悶着を何度か目の当たりにしていました。

なぜ、母親は腹を立てたのか。
なぜ、自分は同じように腹を立てたのか。

 

インプリント(刷り込み)体験がビリーフ引き起こす

動物行動学者のコンラート・ローレンツは、

ヒナの鴨が卵から孵化した直後に、何かが動いた物の後を追いその動いた物を母親と認識する。
動いた物が、鴨でなくとも、ローレンツが長靴を履いて動けば、長靴が母親となって、まるで母親にするかのような行動をする。

ピンポン球が転がったのを最初に見ると、ピンポン球を母親にする。その後も、丸い物を自分と同種のものと見なして行動する。
ということを見つけました。

これをインプリント(刷り込み)といいます。

心理学者のティモシーリアリーは、さらに人間をモデルに、インプリントについて調べ、

私たち人間においては、より精巧にこの現象がなされ、
発達する初期の頃に、個性や情緒、思考パターン、健康状態、
美意識、感情を伴う行動、社会的な役割、出来事に対する捉え方、
など、その人を形成する無意識の基盤になっているといいます。

私たちは、幼少期に合った過去の体験や出来事から知らず知らずのうちに
パターンを作り、ビリーフ(思いこみ、信念)として記憶します。

インプリント(刷り込み)とは、
ある特定のビリーフをつくりあげた体験、出来事の事を指します。

 

インプリントによる感情の対処方法

今回ワタシに起った、怒りの感情は、
母親と父親の悶着を何度も見た経験から作られたイメージ、心象、から起った

あるいは、
母親の感じていた感情を、知らず知らずのうちに怒りのパターンとして
インプリントしていた

あるいは、
要らないもの、使わないものが増えることへの嫌悪感。
要らないもの、使わないものにお金を使われた苛立ち。

によるのかもしれません。

ビリーフ(思いこみ、信念)は、
自分自身の中に違和感を感じ、それに対して気づいた時、変える事は可能です。

自分自身がそのビリーフから得られることがないと気づけば、手放せばいいだけです。

違和感のあるビリーフを手放すには、
自分がどのような捉え方、行動をすれば快適であるか?を選択すればいいだけです。

 

今回の怒りに対しての怒りの対処法

①この怒りの感情はどこから来ているのかに気づき、感情を引きずらないと決める。

②父親の買ってきた包丁は絶対に使わないと宣言し、包丁ストッカーに入れない。

③父のお金で買ったモノに対して損をしようが、その事に対してワタシが責任を負必要はないと決める。

④それならば、自分が気に入ったマイ包丁を包丁ストッカーに入れて日常使いする。
(以前、気に入って購入していた越前包丁があって大事にしまっていたのです)

 

まとめ

  • その不快感情(不安、恐れ、怒り、悲しみ、など)はどこから来ているのか?を探る。
  • その感情が最初に起きた体験について探る。
  • そして、その感情をどうしたいのかを決める。(持ち続けたいのか、手放したいのか)
  • 手放したいと決めたら、どのような状態であれば自分が快適なのかを探り
  • 快適になれる方法、状況を選択する。

生きていれば、何かしらの不快な体験、感情を持つこともあります。
しかし、人というのは変化できる生き物です。

その感情や状況を変えたいと思うとき、本気でそうしたいと望む時、
あなたの望む変化を起こす事は出来るのです。

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