どんな甘みがあるのかに意識を向ける
なぜ、甘いものを食べたくなるのか?
甘いもの、スイーツ、世の中にはホント多いですね。
久しぶりに新宿に出たら、スイーツであふれている、あふれてる。
ワタシは以前ほど甘いものほし〜い欲求が無くなりましたが、昨日みたいに寒さや忙しくなるなどの、環境と身体の変化で欲しくなります。それはなぜかと言うと、
数年前ヨガを習っていましたが、そのヨガは動きが激しいスタイルのヨガでして、そのスタジオの主宰の方は、ヨガの後とか、け〜っこう甘いものを食べている。と、聞いたことがあります。
フルマラソンを走る選手も、レース当日は、ご飯やパン、餅、麺類などから始まり、チョコレートやクッキー、飴、などで糖質をレースの前まで摂るといいます。
炭水化物(糖質)をエネルギー源として、急速に補えるエネルギーとして摂っているんですね。
(でも、レース後かなり体力消耗しそうですけどね。)
人は、活動量、運動量の多さでも糖質を摂りがちになるわけです。砂糖は分子が小さく、すぐに身体に吸収されるので急激にエネルギー源になるだけでなく、血糖値も上がるのです。
お砂糖以外の甘みを意識に入れる
糖質は、砂糖以外にも分子が幾つか結合して分解されてゆっくり身体へ吸収されるでんぷん、ペクチンといった 多糖類があります。
例えば、今のように冬の寒い時期には、白菜、大根、人参、玉ねぎ、カブ、キャベツ、と言った冬野菜をコトコト煮て、甘さを感じたことはありませんか?。
これは野菜が寒さから身を守るために(凍らないために)野菜が持つでんぷん質が糖に変わるために甘さを感じるのです。野菜はゆっくりと分解される多糖類を多く含んでいます。
これは急速に吸収される砂糖とは違って、多くの分子が連なっているため分解されるまでに時間がかかり、ゆっくりと体内に吸収される糖です。
つい先日も、切り乾し大根の煮物を作ったのですが、甘いこと、甘いこと。調味料は、醤油と塩のみでちょうどいいぐらいです。大根はアリルイソチオシアネートという辛み成分だけでではなく、甘味成分として糖質、食物繊維、ビタミンC、酵素ジアスターゼなどを含んでいて、冬の間に甘味が増します。
野菜を料理して、野菜の甘味を感じるクセを付ける
普段、せわしなく過ごしているとお家で料理することが少ないかもしれません。
以前の職場の同僚は一人暮らしで、自炊をしても使いやすい水菜、レタス、キュウリなどは使っても、
大根や人参、カブなどをコトコト煮て食べるということはしていませんでした。
そんな彼女は、疲れやすく、冷え性で夏でも厚手ソックスを履き、砂糖を使ったお菓子の甘いもが大好きでした。その彼女に野菜を大降りに切ってコトコト煮ることを教えたら、野菜の甘さに驚いていました。
お砂糖を使った甘い物が欲しい人は、野菜の甘みが足りないことが多いのです。
他にもご飯の甘味を感じるのに、冷めたお弁当ではなく暖かい炊きたてのご飯を口にする。
果物や干し柿、ドライフルーツ、甘栗といった、砂糖以外にも甘みがあると知ってください。
これらは、甘味一つとっても濃さが違い、酸味や風味が加わり、多様な味覚を備えている事からも、口にしたときの満足感も高いです。そうした甘みは身体にやさしくはたらきます。
追記:2018年03月06日 糖質制限がブームだけれど
ここ数年、ダイエットの成果を上げるための糖質制限がブームです。
砂糖の糖質だけでなく、野菜に含まれる糖質や、果物の糖質、まで制限してしまう極端な糖質制限は、
ビタミンや食物繊維の欠乏を招き、全身状態を低下させ、腸の状態を悪化させる事にも成りかねません。極端な0か100かではなく、ご自分が普段食べている甘いお菓子は何をどのような時に、食べているのか?に意識を向けて、無駄食いをなくして行くこと、自然に近い素材のものを選ぶようにすることが大切なのです。