こんな方におすすめ
- 人生を今よりもいいものにしたい方
- 新しいことにチャレンジしようとしている方
- いつも、何をするにもうまく行かないと感じている方
「私!、失敗しないので・・・」
これは某ドラマの名台詞ですが、
- 失敗は成功の元
- 失敗のないビジネスはない
- 失敗はない。フィードバックがあるだけだ
など、
多くは失敗について、ポジティブに捉えられています。
つまり、
【失敗は悪いものではない】という前提のもとに、失敗についての理由づけがなされているのです。
果たして、そうでしょうか?。
私自身、「失敗したくない」という気持ちが強いということを最近気づきました。
その根っこにあるのは、これまでも失敗という経験をしてきたからで、思い出すと今でも胸がギュッと締め付けられるような失敗もあります。その上で言うのですが、「私、失敗したく無いので」という視点から
- しないで済む失敗なら、しない方がいい。
- わざわざ痛い思いを、する必要はない。
と思っています。
もちろん、そうは言っても何も失敗のない人生はないのも承知の上で、肯定的に取られられる【失敗】というものの功罪(良し悪し)について、お伝えします。
良い失敗、悪い失敗とはどのようなものか?
失敗・私自身のその体験
私自身、これまでなんらかの失敗をしてきました。
小学生の頃は、遊んでいる途中でうんちしたくなって、友達に教えてもらうまま他所の入れるアパート?のトイレで大をしたら、トイレが流れなくてそこの管理人に見つかって嫌な思いをしました。
大学受験も就職も、何も考えず楽しようとして失敗。
ある仕事の事務所でお試しで使われていたものの、何か違うなぁ〜と思い断ったら無給だったり。
一番キツかったのは、40代過ぎてからマクロの友人とカフェを運営。そのうちに方針の違いから一人で請け負うことになり、お金も体力も判断も、全て自分。親にお金を借りた時は本当に精神的にキツかった。最初に誘った友人、自分自身を恨みました。
それ以外も大なり小なりの失敗はあります。
もちろん、人は生きていれば順風満帆なことばかりではなく、【失敗】してそこから精神的に強くなったり、その経験から学んだことで次に「こうしよう」という知恵を得ることができます。
しかしそれでも、これまでの失敗を通して、「経験しないで済むならそれに越したことはない」と思っています。
なぜなら、失敗することは、精神的にもダメージがあるしこれからの時代は、殊に、失敗の質によってリカバリーすることが困難になったからです。
失敗のマイナスの側面
失敗についてのマナス面は、もしかしたらどなたでも思いつくのではないでしょうか?。あえて思考の整理のためにまとめると3つの大きなマイナス面があります。
- ①失敗するのが当たり前と捉えて、必要な手立てをしない
今は、人生のあらゆる側面、起業にしても、仕事にしても、趣味や、人間関係、においてあらゆる可能性が広がっている時代です。それに対するサポートも一昔前に比べたら選択肢も異様にある。
例えば、起業するのにも、まだサービスや商品が無いうちからオフィスを一部屋借りずとも、期間限定のレンタルオフィスがあったりします。告知するツールにしても、無料で使えるSNSやツールがいくつも存在します。
やりたいことに関する必要な情報も、書籍やインターネット、SNSと調べればいくらでも出てきます。
その中には、時間、お金、能力、環境、人材 を いかにして活用できるかというものが含まれています。
「失敗することが当たり前」を前提としていると、そうした情報にアクセスしようともせず、
- 自分のやりたいことだけ
- 自分の直感のみを信じる
- 人の言うことを鵜呑みにする
というやり方で物事を対処しようとするため、自ずと、失敗へと向かいやすいのです。
- 何も考えずに、失敗する
- 失敗から何も考えないままでいる
- さらに大きな失敗を繰り返す
という負の連鎖を生み出し、果ては、困窮、どん底に陥るということもあるのです。
- ②失敗が起きた時に起きる精神的ダメージ
今は、時代の変化期にあって、何をしても上り坂の時代ではありません。上り坂の時代は、大きな失敗をしてもリカバリーできる受け皿がありました。(経済的余裕があったのです)
もちろん、0からV字回復するほどの力量をもった人もいます。(そうした人は失敗を学びに帰られます)が、そうした人ばかりではありません。殊に私たち日本人は、小さい頃から【失敗】しないようにと育ってきた人が多く、精神的に失敗慣れしてい無いのでは無いでしょうか?。
そもそも、失敗を肯定的に捉える考え方は、アメリカのビジネスノウハウのなかによく見られますが、失敗に対して精神的にタフになるにも、リカバリーするにも、時間もお金もかかることを認識しておくことです。
大きな失敗は、金銭、人生、家、家族、ビジネスの有益、が絡みます。だからこそ、臆病なくらいでもいいのです。
だからこそ、失敗しないようにするには?、を考えることも必要なのです。
- ③失敗が起きた時に隠蔽する
失敗が起こりうることを前提として考えていないと、いざ【失敗】が起きた時、どう対処して良いかわからず結局、見て見ぬふりや隠蔽しようとするのです。そしてそれが常態化し、改善がなされないまま、どんどんと問題が山積していくという流れではないでしょうか?。
もちろん、人、組織、団体、人が介在するところではなんらかの失敗が起こります。そうした時慌てて、どうしたらいいかわからないということも、咄嗟に思いも寄らない行動で対応してしまったということもあるでしょう。
予想もしない出来事が起きる場合もあるでしょう。
だからこそ、それに対して100%とは行かずとも、【いざというとき】を予想しておき、それに向けた準備をしておくことはこれからの時代を生きる上で必要なことなのです。何も準備対応していない時に比べ、幾らかでも失敗による損失を軽減できるのでは無いでしょうか?。
失敗のプラスの側面
失敗をプラスにするには、何をするにも「失敗が起こりうる」「失敗がありうる」というように、失敗が存在することを肯定的に捉えることです。だからこそ、
- ①失敗を恐れ、物事に関する準備をできうる限り行う。
それは、物事を成功させる要因の一つです。
- ②失敗をした経験から、次には同じ失敗をしないようにと工夫すること。
これもまた、望むことを上手く行かせる要因の一つ。
として、捉えることができるのです。
失敗を肯定的に捉えるには、物事、出来事に対して、自分の主観とは別の第三者的な冷静な視点を持てるかどうかです。
物事を始める時、人は往々にしてポジティブな視点=上手くいくこと にしか視点が向きません。失敗ということに視点が向かないのです。ですが、物事はポジティブに考えている時にはどこかしら<抜け>があり、その抜けが予想外の出来事となり、失敗を産みます。
メモ
数々のファンタジックなアニメを生み出したディズニーは、夢見る夢子ではなく、作品を作り上げる過程で現実的な視点、批判的な視点も持ち合わせていました。失敗が起こりうるであろうと予測し、それに対して現実的で、冷静な視点で対処法を考えておくのです。(これは、NLPのディズニーストラテジーという手法で、視点を整理するプログラムがあります)
<理想ばかりを追う夢想家>は(失敗がありうるという視点がもてず)、現実的な思考対処法に意識が向きません。
失敗に気づき、その本質的な問題に気づく。そうすることで、その問題に対してどうにかしようという情報がそこに集まって来るのです。
もちろん、それでも、
失敗は起こり得ます。
だからこそ、事前にそこに意識を向けて対処し、小さな失敗で済ませ大きな失敗を減らすのです。
ありきたりの耳心地のいい通説の通りではなく、情報を集め、第三者視点で判断したり、直感力を養う必要も出てくるでしょう。
自分自身の状態(心、思考、体の健康状態)を理解し、本当に必要なことのために判断できる良好な状態を維持することも必要になります。人は自分の状態(心、思考、体の健康状態)の影響から、判断も選択の方向性も変わるからです。臓器と感情はリンクしていますから、例えば、肝臓の状態がよくないと、イライラが募り些細なことでも怒りが込み上げたりします。
「私、失敗しないので!」と唱える、ドラマの大門美智子は、技術を日頃から磨き、その人の状態を事前にしっかり理解し、人一倍患者の状態を観察しています。失敗しないための準備をした上で「失敗しない私」を作り上げているわけです。
失敗しない未来を掴むために
あなたは、この先、
失敗する自分でいたいですか?
それとも
失敗しない自分でいたいですか?
失敗しないためには、まず失敗についての考え方を変えるころから始めることです。