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陰陽五行で観る:夏向きの食べ物&夏向きの食べ方

2015年5月28日

各地で真夏日を記録していますね。
柑橘類が少なくなって、いつの間にかメロンやスイカが出始めています。
暦の上では既に立夏もとうに過ぎていましたけど・・・・。

日本を始め、中国やアジア圏では、季節、川や海、陸の動きなどの自然のエネルギー、人の臓器、身体、性別、考え方、
食べ物やモノの色、形、味、成り立ち方、など様々な事象、事柄、に対して陰と陽という2つのエネルギーに分け、更にそこから派生する
木、火、土、金、水(もっかどこんすい)という5つのエネルギーに分けて物事、事象を考えることを基本にしています。
これを陰陽五行と言います。

陰陽五行の夏(火)のエネルギーの対処法

夏(火)のエネルギーの特徴と臓器

その陰陽五行で夏のエネルギーを表すのが<火>のエネルギーです。
火のエネルギーは、小さな種火の内は、そこにあるのが分からない。けれど、一旦火が広がって大きくなると、外へ外へと広がっていく力を持ってます。春、夏、秋、冬の季節の中でもエネルギー値が高い季節です。

夏の臓器にあたるのが、
心臓、
小腸、
三焦(身体の体温調整)、
心包(体温調整、呼吸、ホルモン分泌)

です。

夏場はことに、熱中症の心配や、心筋梗塞、脳梗塞などの循環器系の不調が起きやすいとされていて、水分をこまめに飲むこと、クーラーや扇風機で体温調整するのが大切だと言われます。冷たい物や水分を摂りすぎたりして冷えを心配している方もいらっしゃいますが、これらの疾患が多いのは、それはこの時期は夏の臓器が活発になり、そして一番負担がかかりやすいからなのです。

夏(火)の臓器とそれに対応する感情

陰陽五行では臓器にはそれぞれ、人の感情や気質が宿るとされています。

①心臓、循環器系の感情

心臓、循環器系の問題が隠されている場合には、

・興奮しやすい、
・しゃべり過ぎ、
・ヒステリックで落ち着かない、
・どもる、口ごもる、舌足らずの発音
・視野が狭く柔軟に考えられない、

などの感情や情緒が表れやすくなります。

逆に心臓の状態がよくなると

・視野が広がり、
・思考も柔軟になり、
・他の人に心を開いて許容範囲が広くなる

等のよい点もあります。

②小腸の感情

小腸は、十二指腸、空腸、回腸で構成されています。
胃で分解されて粥状になった食べ物が小腸でさらに消化吸収されます。腸の微生物の花畑である<腸内フローラ>は小腸の終わりから大腸のはじめにあるとされ、薬物やサプリメントの摂り過ぎ、抗生剤などはこの腸内フローラの微生物を激減させてしまいます。運動不足や座りっぱなしで身体を動かさない生活の人は血液循環が悪くなり、やはり腸の働きが悪くなると言われています。

腸の調子が悪くなると下痢や食あたりを起こしやすくなるなどの消化器系の不調だけでなく、精神面の不調も起こしやすくなります。

小腸の問題がある時に表れる感情は、
・ぼんやりしている
・散漫になる
・焦点が定まらない
・集中力がない
・気が変わりやすい
・過度の緊張
・ノイローゼ気味

など。

小腸の状態がよいときは上記の逆ですが、
・集中力が高まり、
・一つのことに思考を働かせられ
・腹が座りリラックスできる

という安定感のある状態

<日本人の腸は長い>という俗説がありますが、日本人だから長い、欧米人だから短いということではなく、その人の体格によって変わるというのを分子整合栄養医学の講座では言っていました。

腸が長い短いで、どの食べ物の消化がいい、悪いではなく腸そのものの調子を上げることに意識を向けた方がよさそうです。

 

夏の季節に向く食べ物と食べ方

今では、季節問わずスーパーには食材が並ぶようになりましたが、野菜でも魚でもその季節の旬の素材というものがあり、それを食べるのがその時その季節の体に合うとされています。夏向きの食べ物は、夏の臓器をサポートする食べ物でもあります。

陰陽五行で夏(火)の季節の食べ物をあげると、

・水分のおおい膨張した野菜、苦みのある野菜
(キュウリ、冬瓜、大葉、赤紫蘇、大きな茸、トマト、ゴーヤ、ミョウガ)

・大きな豆
(金時豆、白インゲン豆、空豆、赤レンズ豆)

・大きな水分の多い果物
(スイカ、メロン、梨、桃)

・活発に動く魚介類
(うなぎ、あなご、たこ、イカ)

・軽いふわっとした海藻
(ワカメ、のり、寒天、)

・苦みのある食べ物

・スパイシーな辛味の食べ物

・ぐんぐん伸びるエネルギーの穀物
(トウモロコシ、キノア、アマランサス)           など

これらを意識して食事に取り入れてみてください。暑い気候は食事のコントロールが難しいですが、コツがつかめれば、快適に過ごすことが出来ます。暑い国では陰性の食べ物を多く採り入れて、暑さ対策をしています。

インドの牛乳で煮だした甘い紅茶のチャイや北アフリカの甘いミントティーは暑さをお砂糖の<陰>の力=上昇する、拡大するエネルギー
を使って、身体を緩めて身体の中の熱がこもらないようにしているのです。

しかしお砂糖の摂り過ぎは、血液を酸化させたり、身体を糖化させてしまったりという状態に陥りやすくなり、身体の老化を引き寄せてしまいますね。それを防ぐには、陰陽五行の夏の食べ物を全般的に広く取り入れることです。

  • 生の野菜を食べる量を多くする
  • 水気の多い果物を食べる
  • お砂糖なみに、甘い穀物のトウモロコシを食べたりしてみる
  • 夏の季節の麦茶(陰性の飲み物)を積極的に飲む

ということをしてみてください。

この季節の食べ物を効果的に採り入れていくと、ついつい食べてしまいがちな<スイーツ習慣>を減らすことが出来ますよ。

夏の暑い間は、台所で長時間調理をするのには向いていません。もしかしたら、料理をするのが嫌になる事もあります。
そのために、野菜を使うのにも葉物野菜や水気の多い野菜や、根菜を使うにしても細く切ってすぐに火が通るようにしたり、サラダやお豆腐といった生で食べる料理がいいのです。

調理法も、
さっと茹でたり、蒸したり、さっと炒める、さっと揚げる
とった方法で食べ物に熱のエネルギーが蓄積しないようにするのがいいのです。

(秋や冬にコトコトと大きな根菜を煮るのは、熱のエネルギーが伝わった根菜を食べる事で体の中に熱を蓄えることができるからです。夏の季節にそれをすると体に熱がこもって暑くて暑くて仕方がないです。)

追記:2018年08月07日九紫火星の夏の猛暑への食べ物以外の対処

今年の初めに『今年は九紫火星の火の年」ということで“暑い夏になるかもしれません”とお伝えしていました。
予想してはいましが、本当に暑い夏ですね。しかも日本だけではなく、世界的に猛暑、酷暑が起きています。
命に関わる危険な暑さ  と言われていますよね。

食べるもので夏に対処する事も大切ですが、それ以外に、

  • クーラーを使ったり
  • 冷感素材の洋服や寝具を使ったり、
  • ミントオイルを水にたらしてそれをタオルに染み込ませて首元に当てたり、
  • 洗濯物は乾いたらさっさと屋内に入れて蓄熱を防ぐ、

というような涼しくする工夫をしています。

少しでも涼しく、できるだけ涼しくです。

気がついたら、ノートパソコンのバッテリーも膨張し目覚ましがわりに使っていた古いiphone5の液晶も浮いてきて精密機械にもこの暑さは危険です。涼しいクーラーのある部屋に退避して使っています。

防げる事はもったいとはせずに、防いで行きませう。

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  • この記事を書いた人

ライフコーチ・塩田マサヨ

Comfort-SensesLife Coaching 主催: 
コーチングセミナー&コーチングプログラム開発提供、心理関する五感の研究、
Kushi Macrobiotic Leadership Program Level 2/全米NLP協会認定マスタープラクティショナー/日本NLP協会認定マスタープラクティショナー/LABプロファイルプラクティショナー/米国NLP&コーチング研究所認定NLPマネークリニックトレーナー /米国NLP&コーチング

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