こんな方におすすめ
- 新しいアイデアが欲しいが、悩んでいる方
- 発想や問題解決に煮詰まっている方
- 新しい何かを生み出すのに考えがまとまらない方
あなたは、
- 何かアイデアを形にしたい時
- 何か問題を抱えて、解決の糸口を探している時
真剣に考え、
方法を探り、
脇目も振らず、
なんとかしてそれを形にしたり、解決を図ろとしますね?
ですが、
そうした煮詰まったとき、一旦それを放置しておくことです。
それが実はいいアイデアや問題解決にとって最善の策だと知っていますか?。
逆に、頑張りすぎると、どんどん上手くいかない理由もそこにあります。
問題やアイデアを出すときに必要なこと
考え込みすぎることが、うまくいかない理由
私たちは誰しも、人生の中で、何かしらの問題や課題を抱えています。
その時、集中して
問題解決の方法を探ったり、調べたり
アイデアを出して、新たなモノや状況を生み出す
そうしたやり方をすることで、その状況を変化させようとします。
そのために、
考えたり、
調べたり、
想像したり、
とうことをしながら、
現状把握したり、解決策を捻り出したりという、思考作業を行いますが、それが行き詰まったり、いいアイデアが浮かばなくなる状況におちいるというのはありがちなことです。
そうした時、とことんまでその事にに対して、取り組み、考えこみ、調べ上げ、「何か方法はないか」と模索します。ですが、行き詰まった時に「どうにかしよう」とやりすぎても、うまくいくことはほぼありません。
考え込んでも、アイデアや解決法は思いつかないものです。
私も、自分が理想とするシステムがないか、調べて調べて調べ上げて時間を費やしたことがありました。そして、目は疲れ、頑張りすぎると起きる自律神経系のピリピリ頭痛が起きてしまい、その後の仕事に影響するかもという別の心配を発生させてしまったことがあります。
望んでいる状況にない時、私たちは一つの方向からしか物事を捉えておらず、その一つの方法は行き止まりの道路のようなもので、行き止まりの道路をなんとか渡ろうとしてしまうのです。
実は、そうした時ほど、
- 考え抜いてから、間をおく
- とことん突き詰めた後は、放っておく
という時間を、あえて作ることが成功の鍵、理想をうまく形にする鍵なのです。
それは、別のルートを探して、他の道はないかと探すための【地図を広げる時間】でもあります。無意識の中でそうした作業をすることが、実は望んでいる目的地にたどり着く最善の策になります。
それは、私たちにはいくつもの意識の層があり、普段私たち自身が使っている意識(顕在意識)以外の、意識が感情や思考、行動に大きく影響しているからです。
創造的な仕事をしている人たちが使っている、ひらめきの方法がある
問題やアイデア創出を突き詰めて考えた後、一旦放置する時間を持つ。
実は、何かむずかし問題が生じた時、何か新しいアイデアが必要な時、その事に対して、数時間、あるいは、数日、情報を集めたり、考えたり、想像したりという作業を突き詰めて考えた後、それをしばらく放置して「意識しないでおく」時間をあえて作る。そしてしばし他の事をする。
そして、しばらくして、再びそのことを考えてみる。
すると、
- 思っていた以上に既に解決していることがわかったり
- 解決するのに必要な情報が入ってきたり
- 解決するためのプロセスがわかってきたり
- 別のアイデアや創造が起きたりします
こうした、一旦放置してその間にリラックスすることを入れることです。
こうしたやり方は、著名な発明家、優れた起業家が取り入れているひらめきを起こす発想方法なのです。
トーマスエジソンは、以上の発明をしそれをビジネスにしたことで有名な人ですが、そのエジソンも問題を解決したいときアイデアや解決法が見つからない時は、仕事から離れて横になり仮眠をとっていたのは広く知られていること。
チャールズ・ダーウィンは、イギリスの地質学者、生物学者で『種の起源』という生物の進化についての書籍を書いたことで有名ですが、この本のある部分の構想がまとまらない数ヶ月を過ごしたある日のことを、「私は馬車の中から見たその景色を今でも覚えています。その時、突如として構想が閃いたのです」と記しています。
ゼネラル・エレクトリック社の主任研究員C・Gスーツ氏は、「研究室で思いついたアイデアは、一所懸命に事実を集め、考えを煮詰めた後の休憩時間にほっとしている時に、なんとなく閃くものです」と言っています。
イギリスの哲学者、政治活動家のバートランド・ラッセルも同じように
「何かむずかしいテーマの評論を書かなければならいとしたら、数時間、数日でもいいのですが、その問題を突き詰めて考え、それが終わったら後は、意識しないでおこうと自分に言い聞かせて忘れてしまうこと。しばらく経ってからそのテーマを考えてみると、もう仕事が済んでいることに気づくものです」と言っています。
参考:『自分を動かす』マックスウェル・マルツ著
もしあなたが、
何か問題を抱えていて解決策を模索しているのなら、
何か新しいアイデアを創出しようとして煮詰まった状態なら、
今こそ、そのことから少し離れてみてください。
躍起になるより、リラックスすることで成果が上がる理由
つまり、
行き詰まっているのに躍起になってする
うまういかなくなっているからがむしゃらにやる
という状態になっている時ほど上手くいかないということです。
そうなる前に、
そうなり始めている時に、
早い段階で、一旦そのことから離れて別のことをするのです。
その別のことは何をするのか?というと、
無意識の領域にアクセスできることです。
リラックスしている状態というのは、意識優位ではなく無意識が優位の状態で、何も考えずにいるボ〜っとした状態のこと。
- 映画やドラマを見たり
- お風呂に使っていたり
- 音楽を聴いていたり
- 旅先で景色をぼーっと眺めたり
- 美味しいものを食べたり
- ゴロンと横になってまどろむ
- 夢中になってゲームをしている
といった緊張感を緩めている意識状態でいることです。
これは心理学で、無意識優位の状態である【トランス状態】と呼ばれる心理状態で、気づきや発見・変化を起こしやすい時の心理状態です。
私たち人間は、意識的な顕在意識と無意識的な潜在式という大きく分けて二つの意識のもとに活動をしていますが、意識的な顕在意識よりも2万倍もの力を持っているとされている無意識的な潜在意識が優位になるのには、意識をOFFしたリラックス状態になっている時なのです。
トランス状態は、集中しながらも緊張することなく身体から程よく力が抜けて集中力が増し、直感が冴え、視野が広がり、柔軟性を持って物事に対して向かうことができる状態です。
NLP心理学では、上記のような時以外にもある言語パターンを使って相手にトランス状態を起こさせることが可能で、コンフォートライフコーチングにおいても活用される言語方法で、人の行動変容・自然な形で変容を促す際にはこのトランス状態は有効な心理状態です。
物事に意欲的にモチベーションを維持して取り組むことは大切ですが、もしその取り組みが前に進めなくなった時に(往々として全てがスムーズに進ということはまずありません )、力んだり、無理な頑張りをし続けるのではなく、一旦立ち止まるということも大切だと知ってください。
本当にその目標を達成したいのなら、望む成果を手に入れたいのなら、心理の法則をうまく使って、あなた自身に良い変化を起こすことです。
そしてそれは可能なのです。
【とことんやって放置する】は陰陽論の考え方にも沿う方法
上記で述べてきたことは、陰陽五行の陰陽論にも沿う考え方と言えます。
中国古来に発生した陰陽論は、混沌とした形のない宇宙のエネルギーがやがて二つのエネルギーに分かれ、この地球上にある万物全ては、宇宙からのエネルギーの影響を受け、ありとあらゆるものがこの【陰陽】で分類することができます。陰陽はエネルギーの特徴の分類ですが、自然界、物質的な状態、状況、人、気質、といったありとあらゆる事にこの陰陽の状態を見てとることができます。
陽性のエネルギーというのは
この宇宙に存在する中心に向かって凝縮する・収縮する・締める力を表しています。
陰性のエネルギーというのは
この宇宙に存在する中心から外に拡散する・遠心力・膨張する力を表しています。
もちろん、一つものには陰も陽も含まれますから、これは陰の物質、これは陽の物質とはいえません。
問題やアイデアを突き詰めて考えている時
というのは、陰陽で言うと陽性のエネルギーになっている時で、思考と同時に体もぎゅっと硬直しやすくなっているはずです。
陰陽のエネルギーは絶えず変化していくものです。
“陽極まれば陰となる”
“陰極まれば陽となる”
と言う言葉をどこかで聴いたことがあるでしょう。
それくらい広く知れ渡った陰陽という言葉ですが、その真の意味は、エネルギーの変化であり、世の中のさまざまなシーンの中で通用する考え方です。
私は、マクロビオティックを通してこの陰陽論や九星気学も学びましたが、心理学の考え方にも通じるところが多いのです。
プロセスは成果を生むためにある
突き詰めて考える
何かをとことんまで考える
そうしたやり方は、
- 頑張ること
- 集中すること
- モチベーションを維持する
- やり抜く努力が成果を生む
という考え方に繋がり、美徳として考えられがちなあり方です。もちろん、それらは人が何かを成し遂げる際に、仕事や作業をする際には大切な考え方です。
しかし、それらはアイデアや発想、創造というカテゴリーでは、ややもすると成果につながらないという側面もあるのです。
それを知らないと、他人にも自分自身にも過大な負荷をかけてしまいがちで、それが精神疲労、肉体疲労につながることにもなるのです。
頑張って、頑張って、
何か成果を上げようとしても、目標を達成できない、思うようにいかない
と言うのはよくありがちなことです。
ことに日本人は頑張ったプロセスを尊ぶ傾向にあるので、頑張ったから〜OK、このプロセスをやったから〜OKとしてしまい、本来の目的であったり、得たかった理想をプロセスの頑張りですり替えてしまうのです。
それで、なかなかそこに行きつかずに結果、その努力も水の泡にしてしまいます。
目的を、理想を、忘れないためにも、
煮詰まったり、行き詰まったり、方法がわからなくなったら、一旦それを手放す、他のことをする時間を持つことが必要で、その時間があること行き詰まりから抜け出して、最善の策を新しい視点で見出すことができるのです。
今私が放置していることは、意味があると考える
忘れない限り、
その事に対する情熱を失わない限り、
一度放置する勇気を持つ。
そう、勇気のいることです。
それまで行ってきたことが無にならないか、手放す事にならないか。
そう思う時、なんとか成果を上げようと躍起になってしまいます。
「今、自分がその課題を放置しているのは、意味がある事なのだ」として、意識的に他のことをしてください。
その間に、無意識下ではその課題にとって最善の策を考え、視点を広げています。
私たちの無意識は、思っている以上に他の多くの存在と無意識下で繋がっており、意図することで、そのネットワークへあなたの課題の問題の解決策を手繰り寄せるのです。
私も今、実は、あることを放置して別の課題に取り組んでします。
昨年来から、メルマガ読者の方には告知していたセミナー。
テキスト、スライド、LPとに準備は完了したのですが、オンラインで展開するのに、あるツールのアカウント登録に手間取ったのが5月末。
そこから放置している状態です。
(ZOOMは、昨今広く使われていますが、アプリをインストールしなければならないのと、安全性に不安があるので使いたくないのです。心情的に。)
もしかしたら、自分の言い訳のように聞こえるかもしれませんが、それが発想をする、想像するという事にとって大切であることを知っているので。そして、何かを生み出すには、人にどう思われようと気にしていては、何もできないということも理解しているからです。