こんな方におすすめ
- 望んでいる成果を手に入れたい方
- 迷いがちで行動できないと悩んでいる方
- 先走りがちで、失敗しやすい方
- 成功するためには、直感的に判断をすること
- 早い決断、早い行動がチャンスを掴む
ということが言われています。
しかし、今の世の中そうした判断の速さが本当に成功を呼ぶのでしょうか?
しかし、本当に、チャンスを掴むのでしょうか?。
そして、
「自分は決断できない」、「自分は行動できない」と悩む方も多いです。
実は、特にここ数年の社会状況を見ても、あなたが本当に望むものを手に入れるためには、慎重であることも大切です。
なぜ、慎重であることも大切なのか
慎重でないと起こるトラブル
自分の直感を信じて、やりたいことをやれ!
あれこれ考えすぎず、行動しろ!
一部の成功者と呼ばれる人、インフルエンサーと呼ばれる人たちは一様にこの二つ、【直感】、【行動】をパワーワードにして人を誘導していますね。
もちろん、直感も行動することも大切です。
頭で考えても、イメージするばかりでも、理想や目標は描けても実際にそこに行き着く行動をしようとはしません。動こうという動機を発動させなければ、理想や目標には辿り着けません。
登山と一緒。だから直感で判断し、行動するということの大切さもわかります。
しかし、直感や決断・行動を起こしても、その前段階に必要なプロセスを行なっていいないと、大抵の場合、失敗や行き違い・トラブル(悶着)などの問題が発生します。
例えば、何かを製造してそれを販売するとき、
本来ならば、その工場が自分が望むレベルの商品を製造できるスキル、ノウハウがあるのかをサンプルを作ってもらい検討することをしますが、そうしたプロセスを飛ばして材料を渡したり、材料がそれでいいのかを検討もせずに全て購入してしまい、後からそれでは難しいということになってしまう。
今は、誰でもものを作り、販売することが可能な時代ですが、本業でやっている業者は、プロセス一つひとつを慎重に検討して質の良い商品を世に送り出しています。(以前ビジネス番組で、GUだったか、UNIQLOだったか、他のアパレルだったか のそうした新しい商品、工場を見つけていく過程を見たことがあります)
つまり、慎重になるのは、企業でも価値ある商品を世に出すために行なっているプロセスで、それはダイレクトに成果に(売り上げ)に直結することだからです。
しかし、それは企業だけのことではなく、私たち個人も慎重にならなければならないのは同じことです。
望むような結果が欲しい時、それを成功と呼ぶのなら、しなくていい失敗を避け、必要な慎重さも必要だということです。もちろん、何らかの失敗、予測しない出来事は起こりうるものです。その失敗経験は、次に活かされるものです(また同じ失敗を繰り返さない知恵ができます)
ですが、慎重さを心がけることで、避けられるトラブルはあるのです。
直感で判断するから、
行動するから、
成功するわけではないのです。
こんな時は特に慎重になることが大切!
- 自分以外の人が絡んでいる時
- お金が絡んでいる時
- 家族、自分自身の健康が絡んでいる時
こうした時は、
ポジティブ思考を外して、慎重に、冷静に状況を見極める必要があります。
うまくいっているときは、全てに対してポジティブに捉え、考えもせずにOKを出してしまいます。
「うまくいっているから、この先も大丈夫だ」として、多額のローンを組んで家を買ってしまい、ビジネスがうまく行かずローンが払えず、家を手放しても借金が残る という人もいるとか。
あるいは、
よさそうなところだからと、前金で全額払ってしまい、後から商品がきてそれが<クズ商品>で後悔する。
「病気にならないためには、必要だ」と思ってしたことがかえって体調不良を招いたり。
ポジティブ思考な時は、些細な不安やネガティブな情報を遮ってしまうことが多いのです。ですが、その些細なコトをいかに対処するかによって、トラブルを未然に避けることができるし、本来望んでいること/もの/状態を手に入れることができるのです。
ポジティブ思考では、失敗してもそれを検証することなく、また同じ失敗を繰り返すのです。そして時に、自分以外の外側(人や状況)を失敗の理由にして、言い訳をするのです。
慎重であることは、
- 事態を見極める、情報を冷静に捉えることです。
- 前に進むか、一旦やめるか の時期や行動の見極めをすることです。
一見、無駄とも思えるこの時間は、何もしていないようで、情報を取り込み、その情報を頭の中ので整理している時間です。
そうしたプロセスを経ずして、人生が望むようになる、成果をものにすることはできません。
慎重でうまくいった私の成功例
私自身のことを例に出せば、割と何かを決断する上では慎重で、決めるまであれこれ悩みます。
我が家は2015年に、母が亡くなりその数年後地元の寺町でお墓を購入しました。
それこそあれこれ納骨堂、散骨、樹木葬、と考えた結果、行き着いたのがそのお寺でした。お寺は墓石と含めピンからキリまでの値段で、合わせて仏壇、位牌と揃えるとかなりの額になります。その支払い、契約を任されていた私は、お金の支払いに慎重になりました。
永代供養料
墓石料
これを墓石屋さんに現金で支払う
というのが、通例だと言われました。
その墓石屋さんは、お寺を決めるところから気持ちを尊重してくれて悪い人ではないとわかってはいましたが、私はこういう時100%信用することなく、慎重です。
こちらから提案して
お寺さんへの永代供養料、墓石屋さんの墓石料をそれぞれ銀行振込にしてもらいました。
銀行振込であれば、振り込んだというデーターが残るから
人に手渡しするより安心だから
それでも了承してもらい、そのやり方で納金しました。
相手にしてみれば、これまでのやり方でない不安、お金を実際に手にしない不安もあったかもしれません。
ですが、安心して取引するためには、慎重になることで信頼関係を築くこともできるのです。
それは、自分一人、個人のことでも同じです。あなたが何を望んでいるか、どんなプロセスなら納得できるかがとても大切だということです。
近々のことで言えば、
2022年7月にM2 MacBook Airが発売されて、YouTubeでいろんな人がレビューをあげていますが、機能面の向上のみならず、多くはデザインが「かっこいい、サクサク動く」という気分、感情を表現して紹介しています。
私自身、昨年からバッテリーの交換が必要になっていたのを仕事の作業もあって騙し騙し使っていましたが、とうとうこの一週間ばかりバッテリーが40%になると勝手にシャットダウンするようになってきました。
文字変換にぐるぐるが出るようになってきた・・・・。
多分、Apple Storeに持ち込めば、その日のうちにバッテリー交換できると思いますが、昨今の事情で時間がかかることも予想できますし、データーを整理する必要もあるので新しいものを買ってから、クラウドアクセスをオフにすることでデーター保全をしようというプロセスを考えました。
なので、新しいものを一台購入する。
それには、何が良いのか?。
- iMacの卓上で広いディスプレイで作業する
- 新型のM2 MacBook Airにするか?・・・メモリ増設すると20万になる
- 2020年モデルの M1 MacBook Air・・・・メモリ8GBだと不安 増設するとM2の吊るしモデルと同等の値段・・・・
機能面:動画をザクザクやるわけではない。使うとしたらPhotoshopくらい。
卓上にするか、M1にするか、M2にするか・・・
散々悩んで検討して、
最終的に出した結論は、
これからはM2が主流になって、多分来年以降もモデルチェンジするだろうから、今慌てて買わなくていい。
M1の MacBook Airデザインはこれで最後かもしれない貴重。(多分、あの複雑な楔形とアールデザインの方が、コストも技術工程がかかってる。)
という結論に達して、M1 MacBook Air 16GBメモリを増設してポチりました。
例え、「M2の方がいいよ」と他の人に言われたとしても、決心したら揺らぐことはありません。それは、時間をかけて、納得して自分で決めたからです。
慎重になると、その分時間もかかります。
それでも、そうした時間があるからこそ成功する上で必要な準備、考察、推量というプロセスを取り入れることが可能になるのです。
達成が困難だと思うことであれば尚更です。
慎重であるからこそ、見えるものもあるのです。
アムンゼンの南極大陸制覇は、慎重だからこそできたこと
人類初の南極点到達に挑んだ二人の探検家。
それは、ノルウェー人のロアール・アムンゼン とイギリス人のロバート・スコットが有名です。
1910年の同時期に南極点を目指した二組の南極隊は、最終的にノルウェー人のロアール・アムンゼンの隊が、イギリス隊よりも1ヶ月早く南極点への到達に成功します。
その違いとして挙げられるのが、やり方の違いと慎重さ。
イギリス海軍の軍人であったロバートスコットにとっては2度目の挑戦を33名の隊員と共に出発。途中アムンゼン隊も南極点を目指していることを知りライバルの存在を意識します。移動手段としてガソリンで動く雪上車と寒冷地に強い馬を取り入れたものの、すぐに雪上車は故障、馬も予想外の寒さと餌の不足で次々に死んでいきます。最後は重い調査機材を人力で運びながらの移動となり、精神的にも狭いてんと隊員を詰め込み、イライラする状態の中ながらも南極点に到達したのは、アムンゼン隊の一月後のこと。
一方、アムンゼン隊は、最悪の事態を想定して準備を怠らず温度計にしてもスコット隊が一つしか持参しないのに対して、4つを持参するという周到さ。移動を寒さに強いエスキモー犬を選んだことで、継続的に移動手段にでき、いざというときは餌も現地のアザラシやペンギンから調達できる、また目印となるデポの配置の仕方も迷わないやり方で立て、極地で起こりうる精神的なイライラやノイローゼを理解して、心理的なゆとりを意識したやり方を採用したという。
最終的にスコット隊は、予想外の悪天候と準備していた食糧もわずかで疲れもピークとなり、凍傷、疲労、怪我、飢えで全滅してしまいます。
この世界的な出来事からもわかるように、成果をものにするためには、望んでいる成功を手にするには、慎重であることも大切なのです。
慎重になっている間に必要なこと
慎重になるのは、本気だからです。
慎重になるのは、望むものを手に入れたいからです。
- 損をすることを避けてはいけない
- 失敗を恐れてはいけない
世の中の風潮、成功法則はそうしたことを熱弁していますね。
しかし、何も考えずに、言われるがまま、ポジティブ思考で行うことは「うまくいく/成功する」ということを運任せにしているだけです。
もちろん、この世には運や生まれ持った資質や環境が関連してうまくくことは多いです。
しかし、「運だけで、物事がうまくいくわけではない」ということもまた事実です。
避けられる失敗、避けられる損は、慎重になることで、避けられるのです。
慎重になるあいだ、何をするのか?というと、
検討、検討、また検討
それはどういうことかというと、
- あれこれと選択肢を模索することです。
- 最初に浮かんだ第一案のみならず、多方面で考えることです。
- 必要な情報求め、入手することです。
そして、
選択する上でのあなたの基準を、明確にすることです。
選択は、行動を伴います。
それには何かしらの、目的があります。得たい何かがあるから選択するのです。明確になるほど行動も早まります。なぜなら何をしたらいいか、何を目指したらいいかはっきりするからです。
ポジティブシンキング
イケイケGO GO
が時に大失敗するのは、
基準や目的が明確でないまま判断、決断、行動を起こしてしまっているからです。(もちろんいいこともあります)
私たちは、往々にして自分で選んでいるようで、選ばされていることも多いのです。
合理的に決めているようで、気分や感情で決めることがほとんどです。
私たちは、決断や選択をするとき、もやもやとした感覚を抱き、「早い段階」で決断を下してしまいます。
それは、いろんなパターンを検討したり、試したりするプロセスは手間がかかり、決める間のその状態は脳にとっては不快なので、少ない情報をもとに、感情や気分を判断基準にして決断を下してしまうのです。
その結果、
「やっぱり違った」
「そうではなかった」
ということが起きます。
それは人が絡んだ時にもそうで、相手は自分と同じ思考をしているわけではないからです。自分と同じイメージを抱いているわけではないからです。
だからこそ、
自分以外の人間が絡んでいる時は、慎重になることが重要なのです。
健康問題であれば尚更です。
自分の選択、あるいは家族の選択が、それは人生の生き方、生き死にに関わってきます。
今は、こんな時代ですから、誰かの言葉に飛びついて、自分自身で考えた末でも、周りや社会や大衆の意識に動かされて選択したりしてしまいます。
慎重だからこそ、理想を手にできる
もし、「あなたが行動できない」「判断できない」と悩んでいるのなら、あなたはそれだけ真剣だということです。
行動できないと悩んで、自己卑下になる必要はありません。
上記で述べたように、情報を取り入れて、たくさんの選択肢を検討することは、時に時間もかかります。
ポジティブ思考が尊ばれ、
前向き、ポジティブで考えた方がうまくいく
即断即決であること
それによってうまくいく。成功する
的なことも言われていますが、
全ての状況に当てはまるわけではないのです。
即断即決ができるには、
- そのことに対してのプロセス、目標が明確なこと
- それに対してのリスクを把握していること
- 失敗しても構わないと決めていること
それをしていない即断即決は、
後々後悔したり、
決断だけで終わってしまう、
理想への軌道修正するのに時間がかかる、
ということです。
今は、物事の時間の流れが速く、何をするにも速く行うことが尊ばれますが、実のところ、こうした慎重であることの方が、素早く成果を上げることが可能になるのです。
あなたは、望んでいる成果、本当に手にしていますか?。
それには、慎重なことが、大切だと知っていますか?。
今一度、あなたのこれまでのやり方を振り返ってみてください。