人生の充実

「やりたいことがわからない」時の、「やりたいこと」を見つける心理の法則

2022年6月29日

こんな方におすすめ

  • 人生の使命とも呼べる仕事を見つけたい方
  • やりたいことを見つけて人生を充実させたい方
  • 今何をやったらいいかわからない停滞感がある方

これまで、

・あなたの望むこと、
・やりたいことをする時に起こりうること

に対して何度かその対処法を取り上げてきました。

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しかし、そもそも

「やりたいことがわからない」

「何をしたらいいかわからない」

という方も多いのではないでしょうか?。

私たちは、人生の中で時に、自分自身のことであっても「どうしたらいいかわからない」という感情状態に陥ることがあります。

それは、誰しもが起こりうることで、それは人生の転換期を迎えているからかもしれません。

自分のことなのに「やりたいことがわからない」理由

やりたいこと・わかっている/わからない を区別する

ここで、まず質問:

やりたいこととは、どの様なことを指すのでしょう?。

『【自分のやりたくないことは、したくない!】の裏にある意識をクリアにして、自分軸を確立する』でご紹介したように、

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【自分のやりたくないことは、したくない!】の裏にある意識をクリアにして、自分軸を確立する

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【やりたいこと/やりたくないこと】には価値観やビリーフが関わっています。

あるいは、周りの大人の(両親からの何らかの影響)もあり得ます。

今の子供たちは、そうした関与があるのかないのかもわかりませんが、自分の好きなことを探求している子供のもいます。(TV番組の『博士ちゃん』にはそうした好きなことを探求している子供たちが出てきます)

私たちの人生には、大きく、【仕事とプライベート】 という区分けが存在し、その中で生きています。

仕事の中では、
それこそ、就いている職業によって作業も業務も、さまざまです。

仕事をリタイアした方でも
公的な意識
私的な意識

を持っている行動/持っていない行動

とに分けることが可能です。

プライベートの中では、
家事、育児、手続き、遊び、趣味、買い物、運動、睡眠、食事 といったさまざまな事象が存在します。

人が、「やりたいことがわからない」と呟くとき、それは、往々にして仕事であったり、人生の使命、生きがい というような、一生を通してのテーマとなる仕事のようなものに対してであることがほとんどです。

もちろん、何を食べたいのかわからない、何を着たいのかわからない

という日常の中での選択にまようこともありますが、私の体験からしても「やりたいことがわからない」と感じるのは、そうした人生をかけられるような仕事、生きがいと呼ぶものに対してではないでしょうか?。

そして、先にも述べたように、
今の人生を変えたい、
今の自分を変えたい

と内面で感じている時に、
「あなたは、ご自分がやりたいことがわからない」という状態に陥ってしまっていることがほとんどです。

あなたが、「やりたいことがわからない」という時、それは、どの様な時でしょうか?。

そこにも
「やりたいことがわからなくさせている」鍵があります。

 

「やりたいことがわからない」状態になる、社会的な理由

私たち、ことに昭和生まれ〜平成初期の生まれの人たちは、そもそも、「自分のやりたいこと」を人生の生きがい、仕事にするという教育を受けていません。

近年でさえ、どうか?はわかりませんが、キッザニアのような施設もなく、起業や、海外に留学ということも今のようではありませんでした。

社会のパターンモデルとして、
大学に行き、企業に勤めて、結婚して、子育てして・・・・ということが一般的でした。

もちろん、その選択の際には、「やりたいこと」を中心に考えていたと思うでしょう。

しかし、多くは、

  • 社会のためになることは?
  • その企業に入ってできることは?

という視点で仕事えらびをしてきたため、

個人という自分の視点で選ぶことを重視することはありませんでした。

やりたいことを選択した人たちは、
芸術や美術的な嗜好を持った人たちは、職業選択の初期から「自分の好きなこと」「自分のやりたいこと」ということを中心に考えてきましたが、多くの人にとっては、「好きなこと」「やりたいこと」という視点が核となる考え方ではないのです。

  • 社会貢献のため
  • 世のため人のため
  • 家族のため

は、美徳として、社会の選択肢の中の大きなテーゼ(方針)ともなっていますが、これから、変化の時代と言われるこれからの時代、自分という柱を中心に物事を考え、それを社会や自分の外側に反映させていくことをしない限り、あなたが本当に望む「やりたいこと」は見えてきません。

そして、これらの言葉の後に続くのは、「〜すべき」という言葉です。

  • 社会貢献のために、〜すべき
  • 世のため人のため、〜すべき
  • 家族のため、〜すべき

「すべき」という言葉は、行動に義務を意味する言葉です。

「すべき」という言葉があるとき、
「やりたいことは、〇〇」という視点が生まれるわけがありません。

言葉は、あなたの考えていることを表現し、あなたの脳に(他の人にも)、あなたの考えを伝えるツールです。

だからこそ、
「〜すべき」
「〜のため」

という視点を一旦外してみましょう。

 

やりたいこと=正解であるというビリーフが、やりたいことを複雑化させる

そして、

「あなたがやりたいこと」=正しいこと、人生の正解

と捉えていないでしょうか?。

そう考えるのは一種の思い込みです

世のインフルエンサーや、自己啓発の発信者たちは、

往々にして、

  • やりたいことを全てやることが人生の充実
  • やりたいことをやれば、人生の成功を得られる

という表現をします。

しかし、
「やりたいこと」というのは

あなたが行動を起こすときの判断基準の一つにすぎません。

やりたいことだけで、「望む人生は得られない」ということを以前記しましたが、

 

  • 「やりたいこと」は、時に変わるのです。
  • 「やりたいこと」は、永遠ではありません。
  • 「やりたいこと」は、人生の使命となる唯一の仕事にはなるとは限りません。
  • 「やりたいこと」をすれば、全てうまくいくわけではありません。

 

「やりたいこと」に正解を求めてしまう思考は、「やりたいこと」への視点を狭めて、本来の「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」となってしまう。そしてそれを、「やりたいこと」に勘違いしてしまうということもあるのです。

私が、このことに気づいたのは、とある音楽業界で成果をあげたある女性が、和菓子の勉強をしたことで、それまで勤めていた音楽業界を離れて、和菓子の料理研究家となり書籍まで出版したことを知った時でした。

人は、「やりたいこと」が時として変わるもの。
また、それが仕事となるか否かは別のことなのだと・・・・

「やりたいこと」を正解として、やりたいこと探しをする視点があるうちは、やりたいことは見つかりません。なぜなら、「やりたいこと」は正解をもとめることではないからです。

【やりたいこと=正解、正義】であるという視点をやめましょう。

それでも、人は、やりたいことを求めます。

それは、一面では当然のことです。人が生きるということは、自分の意志や気持ちを持って自分の思うことを行動という形で表現する生物だからです。

「やりたいこと」がわからないのなら、
人生の使命のような生きがい、仕事を模索するのなら、

「やれること」という視点を持って、それが仕事となりうるのかを探ってみることです。(仕事といっても公のものかプライベートなものもありますから、一括りに仕事と捉えない方がいいです。なぜなら、子育てという仕事も人によっては人生の使命となりうるものだからです)

そのためには、自分自身について、

  • これまでの間、無意識下で感じていたこと
  • これまでの間、無意識下で使っていた能力
  • これまでの間、行っていた行動パターン

というような、あなた自身について深いレベルで理解し気づくことが大切です。

その中に、「あなたのやりたいこと」のヒントは隠されています。

深く知る理解するという作業が必要となります。

 

20代と40代以上とでは、やりたいことの探し方は変わる

 

スタンフォード大学の心理学者のジョン・D・クランボルツ教授によって1999年に発表されたキャリア理論・計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)という考え方があります。

それによると、成功したビジネスマンの8割が自分が予期しない偶然によるものだが、それを漠然と待つのではなく、それが起きた時の行動、努力をどうするかが大切で、意図を持って前向きにその出来事に対すること。

 

ということを言っています。しかし、文字面だけを追ってこのことを理解すると、いつまで経っても「やりたいこと」は見つかりません。

年齢、年代によって「やりたいこと」を見つけるためにやる必要があることは違うのです。

10代、20代なら、積極的に自分の興味の赴くままに気になることを体験したり、学んだりすることで、その後の理想の自分となる、なりたい自分の糧になることにつながっていくものですし、そこには偶然と感じることであっても、無意識の選択には意図があり、夢中になり努力もできます。やりたいことが関わっているでしょう。

30代、40代、になると、さらに深い実感からの選択となり、それまでに経験したことを活かせるようになってきて、何となくこれが面白い」と感じられることが増えてくるし、自分のやりたいことを仕事で表現できるようになってきます。それだけ、スキルアップしているからです。

そして、50代60代になるにつれて、さらに深く自分について考えるようになると、自分がそれまでやってきたことの中に、やりたことは隠されていることに気づくでしょう。

なぜなら、これまでのあなたの選択した興味のあった行動や学びには、必ずあなた自身が何らかの意志や価値観があって選択肢したことであるからです。つまり、「やりたいこと」だったから選択したのです。

よく、「やらされる勉強は身につかない」と言われるのは、本人が本気でそれを習得したいと思っていないがために、やらされている状況であるがために、それを受け入れようとはしないからです。

それまでの年代で、やりたいことを選択してきた時、同時に、あなたが本当に望むことを心の中で呟いたり、感じ取ったりしてるものです。

それでも、年代で一括りにできるものではありません。

20代から自分の好きなことで仕事をしている人もいれば、歳を重ねてようやく自分の好きなことがわかり、それを仕事にしてる人もいます。

あなたの年代が、いくつかはわかりませんが、年齢を重ねている方で、「やりたいことがわからない」というのであれば、

  • あなた自身が感じていたこと
  • あなたが興味があったこと
  • あなたがこれまで経験してきたこと

を振り返ってみると、そこにあなたの無意識で感じていたこと、考えていたこと、があるはずです。

人は、私もそうでしたが、自分が思っていることであるにも関わらず、気づかないことがあるのです。

20代で転職活動をしたときから、

「何か自分で企画して、それを形にする仕事がしたい」という思いがあった。

「仕事をするのなら、起業したい」

という想いが自分の中にあって、言葉の端々に出て、自分で言っていたにも関わらず、そうした想いがあったのに気づいたのは、40代も半ばになったからのことです。

そういうものなのです。

やりたいことが見つからないと悩んでいる人に、「やりたいことは偶然に見つかるものだ」という人もいますが、悩んでいる人にとっては、そうした偶然があるのかないのかわからないからこそ悩むので、適切なアドバイスではないのは明らかです。

「あなたの中に、やりたいことはある」

それに気付けていないだけのことです。

コンフォートライフコーチングで五感の感覚を重視しているのは、無意識下にある情報には、あなた自身が気づいていないことが蓄積されているというNLP心理学をもとにコーチングをしているからです。

 

「やりたいこと」に気づくのを止めている心理状態がある

やりたいことがあっても、

  • 収入面や健康面での不安
  • 環境面(住居、人間関係)の問題

というような側面から、やりたいことがあってもそれを止めてしまう心理が働くこともあります。

だから気になることがあったとしても、「やりたいことがわからない」というフレームを自らかけて、そこに向けて動くことを止めてしまうこともあります。だから今できることで気を紛らわせたり、日常生活の中のトラブルに目を向けて「やりたいことがわからない」状況を自ら作り出してるということもあるのです。

制限のビリーフを扱うNLPマネークリニックの原則の一つに、

「人はできないと思っていることにエネルギーを注ぐことはない」

というものがあります。

必要なエネルギーを注がない。

それは、あなたが意識をむけるものに対して(やりたいこと)に対して意識を向けないということを意味します。人は、どこに意識を向けるかフォーカスするかによって人生の良し悪しが決まります。

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あなた自身ができないと思っている意識。

それは、制限のビリーフ以外何ものでもないのです。

そうした制限のビリーフは、過去の幼少期の体験から生み出されたもので、それができたことで、あなた自身を守ったり、別のことにエネルギー注いだというメリットもあるのですが、すでにそのビリーフは、古いもので今のあなたにはそぐわないものである可能性があります。

「やりたいことがわからない」という言葉が出てきた時点で、「やりたいことを見つけたい」という前提心理があるからです。

だから、そうしたあなたに対して、コンフォートセンスでは、

・「やりたいことは、今、目の前にないだけ」
・「やりたいことは、偶然見つかるものだよ」

とは言えないのです。

だからこそ、あなた自身が抱えている制限となるビリーフが、「やりたいことを妨げている」かもしれないということにまずは、気づいてください。それは、一人では難しいかもしれませんが、そうした心理パターンがあることさえ、まだまだ認知はされていないのが現状です。

そして、気持ちが整って来れば、やりたいことに必要なリソースが揃ってくるものです。

「やりたいこと」をするのには、

  • お金や道具
  • 応援してくれる身近な人の存在
  • それを準備する時間
  • スキルや能力
  • 計画力

といったものも、それを実現させる重要なリソースとなっています。

必要なリソースがわかっていないと曖昧さや不安が募り、上記で述べたように「やりたいこと」にストップがかかります。

  • 「わからない」
  • 「できるわけがない」

というように・・・・。

人は、自分が望んでいることでさえ、曖昧でわかっていないことが多いのです。

それは私自身の体験からも、はっきりとそうだと言えます。

逆に、目標や目指すもの、必要なこと・ものが、はっきりとわかると自然と無意識はそこに向かい、問題があっても解決する手立てを考えるようになります。

コーチングでは、目標や行動、リソースを明確にする質問をするのは、そうした意味もあります。

あなたが、「やりたいことがわからない」と感じる時、あなたの「やりたいこと」に蓋をしているものがあることに気づいてください。

そして、「やりたいことを見つけよう」「やりたいことはなんだろうか?」とあなた自身に質問を投げかけてください。

そうすれば、【脳は空白を埋めようとする】脳の仕組み、顕在意識の何万倍ものエネルギーを持つ無意識が、あなたにとってふさわしい「やりたいこと」を導き出すのです。

あなたの人生の使命とも呼べる、「やりたいこと」は、遠くにあるのではありません。あなたの中にあります。

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  • この記事を書いた人

ライフコーチ・塩田マサヨ

Comfort-SensesLife Coaching 主催: 
コーチングセミナー&コーチングプログラム開発提供、心理関する五感の研究、
Kushi Macrobiotic Leadership Program Level 2/全米NLP協会認定マスタープラクティショナー/日本NLP協会認定マスタープラクティショナー/LABプロファイルプラクティショナー/米国NLP&コーチング研究所認定NLPマネークリニックトレーナー /米国NLP&コーチング

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