こんな方におすすめ
- 望む行動ができないと悩む方に
- 行動するには、どうしたらいいかわからない方に
- 目標達成への行動ができないと感じている方に
以前、
『環境は行動に影響を与えるという心理の法則で、望む人生を手にする行動ができる人になる』というタイトルで、行動する前には、行動する目的に見合った環境を整えることが重要だという内容をお伝えしました。
環境は、空間的なものと、接する人、状況的なもの 全て環境と捉えることができます。
成功法則や目標達成の法則、自己啓発の通例として、【行動することが大切】と言われています。ですが、自分はその行動ができないと思う時、
- 行動できない自分にイライラする
- 行動できない自分に悩む
と言う人は多いのではないでしょうか?。
実は、
あなたが、行動できないことには理由があります。
そして、
あなたが、行動できることにも理由はあります。
空間的な、そして、人的な環境を整えてなお、行動に対してもやもやとして進めていないのなら、行動に意識をむける前に、まずは、その理由を探ってみませんか?
行動を起こせない理由・行動を起こせる理由
行動という言葉だけを意識しすぎるから、行動できない
行動を促すことを発信している人、俗にいう成功者の人たちのビジネス書、自己啓発本は、ただ、ただ「行動せよ」と唱えていますが、実は、行動する上で必要な<ある>ことについては伝えていません。
なぜなら、人の行動のほとんどは、無意識的に行っていることが多く、<あること>こそ実は、そこが行動できるかどうかの鍵なのですが、そのことに触れられていることはまずありません。(コーチングやNLPでは、行動する上での方法が必須のこととして伝えられていますが・・・)
行動、行動、また行動
とばかりに、行動に意識をしても望む行動はできません。返って、その言葉を唱えているうちにそれが逆の暗示になってしまいます。つまり、その前提に【行動していない】ということがあり、無意識下で【行動しない、行動できない】を設定していることになり、ますます行動することができなくなるのです。
自分は行動できなかった
行動できない自分は、だめだ。
行動できないから、成功できない
行動だけを唱える人は、
- 行動を起こしたから成功できた
- 思うような人生を生きている
と言いたいのでしょう。もちろん、行動することは大切です。
ですが、その根底にある、目標設定、マインド(心の状態)、意識設定が行動する上での3原則として大切ですが、そのことに触れられていることはほとんどありません。
行動を起こす前提の、必要条件が揃っていない限り行動を起こすことはありません。行動は、闇雲に動けばいいというものだはないのです。当てずっぽうな手当たり次第というう行動をしたとしても、目標とは違うのであれば、そこに行き着くことはありません。
前提条件、必要条件のことは、なんとなくわかっているつもりだ、だからあとは動くだけと思っているとしたら、目標、心で望んでいること、を言語化=言葉にして紙に描いてみてください。
そうして言語化できるかどうかは、前提条件が明確化しているかどうかの目安です。言葉にできなければ、その目標、心の状態、意識は、「なんちゃって」レベルかもしれません。それは、見当違いの成果の上がらない行動になっている可能性があります。
行動に必要な、前提条件、必要条件をみていきましょう。
目標、目的が明確ではないから、行動を起こせない
そもそも、なんのために行動を起こすのでしょうか?。
それは、
- なんらかの目指したい何か
- 得たいと思っている理想の状態があるから行動を起こす必要があるわけです。
座って何もしないで、運が来るのを待っていても望む状態、目指す何かは得られません。
そもそも、行動を起こすことが目的ではないのです。行動は【目指したい何か】や【理想を得るため】の方法、プロセスに過ぎません。行動できずに悩んでいる人は行動することが目的になってしまっていないでしょうか?。行動が目的になっているがために、そして行動できずに悩むのです。
得たいものがないのなら、望むものがないのなら、そもそも行動する必要もありません。ですが、私たちは普通の日常生活を送っている間は、日々、なんらかの行動を起こしています。
- 起床し
- 着替え
- 朝食を食べ
- グルーミング
- 通勤、通学
- (在宅を含め)仕事
- 昼食を食べ
- 友人や同僚と話し、
- 育児
- 食材の買い出し
- 銀行への振り込み
- ・
- ・
- ・
- ・
などなど
そのどれもが、実は「こうしよう」「ああしよう」という小さな決断とともに、小さな目的とともに、行動を起こしています。
誰もが、日々なんらかの【行動】を起こしているのです。その上で、あなたが、行動を起こしたい真の目的「なんのために」をあらかじめ明確にしておきましょう。
◎あなたは、何に対して、なんのために行動を起こしたいと思っていますか?。
目的、目指すものが分からないから、行動できない
そもそも、
- なりたい理想
- 得たい何か
- やりたいこと
が、何なのかわからないというとき、行動を起こすことができません。
それは、現在地点で停滞している状態です。
行動は、ある意味、今いる場所から離れて未来を目指す動きです。
人は目指すものがあるから、それに向かって行動を起こすのです。
そうしたものがないのは、意欲自体がなく、気持ちも日常も停滞しているのかもしれません。
もしも、停滞していると感じるのなら、行動以外の他の情報、サポートを取り入れて、やりたいことや目標を探すという【行動】、準備という【行動】を起こしてはどうでしょう?。
あるいは、これまで全ての事を、周りの大人・両親が決めてしまい、あなた自身が「こうしたい!」ということを一度も自分で決めたことがない。そうした状況かもしれません。
今は、「自分がやりたいことが分からない」という人も多いです。
そうした時、あなたが普段、どの様なことを心地いいと感じているのか、五感の感覚を意識していきましょう。
◎視覚的に好むものは何か?
→色、形、大きさ、絵柄、風景、を意識して好むものをピックアップしてみる
◎聴覚的に好むものは何か?
→音楽:クラシック、雅楽、ポップス、ヒーリング、自然音、歌、言葉の響き、を意識する
◎触覚的に好むものは何か?
→質感、素材、形、大きさ、で好むものを意識する
◎嗅覚的に好むものは何か
→食材の香り、草花の香り、お香の香り、香水の香り、自然の香り、人工的な香り、好きな香り、嫌いな香りを意識する
◎味覚的に好むものは何か
→酸味、甘味、辛味、苦味、塩味、という五つの味、それらの味のするものを意識しながら食べる
など
五感に関することに意識をむけてみることです。それに対して自分が好むのか、好まないのかを感じてみることです。あなた自身が、何を好み、何を嫌いなのか、そうした感覚は行動をする上で、出来事や状況を判断する上でとても大切な感覚です。それを自覚することです。
人は、五感を通して情報をキャッチして物事、出来事を判断しているからです。その判断が元となって行動を起こすプロセスを始めるからです。
◎目的、目指すものがわからない時は、あなた自身の感覚を通して好きなことに気づくことから始めましょう。
理想が大きすぎるから、行動できない
私の望みは正しい
私の望みは大きい
そう思っていませんか?
想いが強いから
望みがあるから
望みが叶うわけではありません。
何もしないままでは、何も変わりません。
往々にして、「自分の持っている理想は正しいものだから、うまくいくはずだ」として具体的には何もせず、理想ばかりが大きくなっているだけで終わる人は、あなたの持っているスキルに意識を向けていません。志だけではあなたの望む理想は実現しません。それは私自身も経験があるのではっきり言えます。さらに言えば、
「これは正しいんだ。正しいに決まっている!」という事を、人は受け入れることはありません。
正しさは、人の数だけあるものです。
大きな理想を掲げたとしても、「具体的に今できることは何か?」を掘り下げて、現実的に自分ができることを行わない限りあなたの望みはかないません。
「理想は、地球平和」と掲げたとしてもあなたにできる範囲は、あなたの手の届く範囲のことです。
あなたは、映画の中のスーパーマンですか?。スーパーマンならぜひそうしてください。ですが、現実のあなたはそこに居て、ご飯を食べ、お風呂に入り、うんちもします。そうした等身大の自分でできることを、地に足をつけて行うことを意識してください。
- あなたの周りの日常
- あなたの居る場所
- あなた自身の感覚
そうしたことに意識を戻すことです。そして、そこから行動をはじめられるのは何かを見極めることです。
大きすぎる理想は、何をしたらいいのかわかりません。なぜなら、自分の手の及ぶ範囲を超えているため何をしたらいいか想像ががつかないのです。
◎今のあなたが、できる行動はなんですか?
スキル、能力がないから行動を起こせない
行動を起こすには、なんらかのスキルや能力が必要になります。
そのスキルや能力は、単一のものとは限りません。
例えば、レストランを開きたい(目標)という目標に対して、
必要なスキルは、
料理ができること
新しいメニューを作るクリエイティブさ
流行に対してキャッチする感覚の鋭敏さ
店舗や運営する資金をやりくりする会計力
どの様な内装にするかというセンス
内装を施工してもらう工務店を探す
従業員を支持するリーダーシップ力
などなど
多くのスキルが必要になります。
それはコーチングでも同じことで、コーチやNLPの知識だけでなく、こうして文章を書くスキルや、セミナーを作るクリエイティビティ、HPを作るための知識、マーケティングに関する知識、など多くのスキルが必要になります。
もちろん、これら全てを自分でしなくとも、人を雇うという方法でスキルを得ることもできます。
何かしらの願望、望み、目標があっても、それを行うスキルがなければ、必要な行動を起こすことはできません。
今は、なんらかのノウハウや情報は、
- セミナー
- 書籍
- インターネット
というように、意識を向ければそこにアクセスすることができる可能性はとてもあります。
そして、あなたの目標、望みを叶えるためには、「自分に何が足りないのか、何が足りているのか」、「無知の知」つまり、知らないことは何かに意識を向けることです。そうすれば、自ずとあなたの目の前に必要な情報は現れてきます。
またスキルが必要だとわかったら、望む目標のためには、具体的に何をする必要があるのか、どんなスキルがいるのか、そのスキルを獲得するのにどれだけの期間が必要なのか、そうしたことが明確になっていくからこそ行動を起こすようになるのです。
あなたがこれまで経験してきたことも
あなたがこれまで学んできたスキルも
全て棚卸しして、行動につながる、あなたのリソースを明確化しましょう。
◎あなたには、どのようなスキルがありますか?
◎あなたには、どのようなことをしてきた経験がありますか?
スキルはあるがその使い方が分からないから、行動に移せない
目標があって、スキルがあっても、望むことに対して行動を起こせない。
レストランを開きたい
料理の技術も学んだ
じゃあ、どうしようか?。
その次に必要なのは、
・どんな料理を提供できるのか、
・どんな料理が受け入れられるのか
・その料理は誰に食べてもらえるのか
つまり、
- 自分のスキル=自分は何をしてきたのか、どの様なことができるのか、何を重要だと考えているか
- 世の中の現状=世間では何が求められているのか、悩みや問題は何か、ニーズはあるか
といった
社会や、世の中の分析をすることです。
- ノウハウばかりを身につけた、ノウハウコレクター
- セミナーばかりに行っている、セミナージプシー
- 本ばかり読んでいる、蔵書家
という方達がいます。
もちろん、自分が知識を身につけて、人間性が向上した、楽しい気分になった。充実感が増えたと思えば、それでもいいんです。
ですが、多くの場合、それらの知識収集にはなんらかの目的、理由があり多くはそうした知識、情報、ノウハウを活用して
- 人生の役に立てたい、
- 仕事として活かしたい、
- 人生を向上させたい、
- 自分だけのビジネスにしたい
- ・・・・・・etc
などがあったはず。
もちろん、それがすぐに役に立たずとも、後になって必要になって役に立つということはあります。
私自身、20代の終わりに6年習い続けたフラワーアレンジメントは、その後ディスプレイの現場を手伝う機会があってその時に花を扱うことがあって役に立ちましたし、花という自然物を扱う心は、今のコーチングにも役に立っています。
マックのDTPを習った時は、DTPの仕事に就くことはありませんでしたが、その後ディスプレイのパースやメニュー開発の現場や、今自分でホームページ、ランディングページを作るときに役に立っています。
もし、あなたが、その習得したスキルを役立てたいと強く願うのなら、
世の中の様子を常に見渡すことです。
あなたのいる環境、ネットや新聞、雑誌、TVなどから情報を読み、今の世の中の動き、問題、をキャッチして、常に世の中の動きに敏感になることです。
そうしているうちに、「こうしたことに、自分のスキルは使えるのではないか?」という発見、アイデアの種が生まれます。
そうした予測をもとに、検証を重ねて、スキルをコンテンツ化(文章や形、料理ならレシピ化)するのです。あなたがなんらかのスキルを持っていても、それをわかりやすい形で表現しない限り、他の人は誰もわかりません。
今は、「〜〜〜の資格とったんだ!」といって、「じゃあ、お金払うから教えてよ」という時代ではありません。興味のないもの、何かわからないもの、に飛びつくことはありません。知り合いであっても、友人であってもです。(自分はこうして、ビジネスにしたといって高額のトレーナーセミナーの告知をしているところもありますが、今はそんな時代ではありません。)
食品でも、原材料や産地、商品の特徴をパッケージに表示してありますが、買う側は、そうした情報を理解した上で購入することが当たり前になりました。(気にしない人は気にしないでしょうけれど)
もちろん、自分の好きなこと、趣味もスキルに掛け合わせて使うことも可能です。
スキルは、あなたが「こういうことに使おう」と意識し、それを形にしない限り、棚の中の本、納戸に溜まった古新聞、と一緒です。
◎あなたは、社会のどんなことに関心がありますか?
◎あなたのスキルで、その関心事にどうか関われますか?
自分にはできないと思っているから、行動できない
上記のプロセスを解決しても、それでも行動できないと悩む時、行動を妨げるマインド、制限のビリーフが関係していることが多いのです。それは無意識の領域にあるため、自分ではなかなか気づくことはなく、無意識は、意識的(行動したい気持ち)よりも20万倍とも言われるために影響が大きいのです。
- 自分は〇〇をする能力はない
- 自分は達成できる人間ではない
- 自分はそれをする価値はない
- 状況や物事に、なんらかの否定的な理由づけをしている
など
あなた自身の全てに制限をかけてしまう思い込みがある。
そうした時、
どんなに「勇気を出して行動せよ」と言われても
周りから励まされたとしても、
「能力があるから大丈夫だ」と言われえても
行動を起こすことはありません。なぜなら、それがあなたにとって真実だから。
もちろん、制限のビリーフ以外にも、葛藤や自分自身に対するセルフイメージなどの意識も複合的に関わり合っていたりします。
注)制限のビリーフは、NLPマネークリニックのセミナーや私のようなマネークリニック・トレーナーの第三者的な人からのアプローチでないと、自分ではなかなか開放することは難しいです。
小さなレベルから、行動を起こすことをためらわない
行動というのは、実際に自分自身の体を動かすことですが、身体的な部分の何を動かすのかを決めることです。
どこかの場所に移動する
何かしらの状況に身を置く
などわかりやすい行動だけが、行動ではありません。
日々の、日常の中の行動、ちょっとした動き というものも行動と捉えることが出来るのではないでしょうか?
◎目標に見合う生活習慣を身につけるために
→早寝早起きの行動を始める
◎決まった時間に定期的に運動をする
→体の健康を維持する
◎資格取得や何かしらの知識を身につけたい
→そのことに関する本を読んで情報を得る
◎読書をする
→新しい情報や知識を手に入れる
◎食事を作る
→健康管理を自分でできる
◎掃除、整理整頓をする
→環境を整えて、モチベーション維持をする
◎メモする。書く
→アイデア、出来事の記録、気づきを促す
など、身の回りの日常の中での行動を起こすことも、→のように、意外と自分で気づいていない目標に近づく行動だったりします。
小さな行動のスイッチを押し続けて、満足の行動にする
行動するということは、これだけ多くのプロセス、考える行程が必要だということです。
それを考えたら嫌になってきますか?。
実は、こうしたことを考えていくことが、すでに行動になっているのです。
プロセスをこなしていくこと、自ずと実際の行動を起こし始め、さらに大きな行動をするという流れができてくるはずです。
つまり、大きなロケットを発射させるような行動を起こすのではなく、小さなスイッチを押し続けて、小さな起動を起こすという行動の仕方です。
そして、どんな行動も、そこには感情が伴ってきます。
一日の何かしらの行動に対して、振り返る時間を持つことで、その感情に気づくことができます。
小さな日常の行動でも、「よくできた」「もう少しできれば良かった」など納得や反省やなんらかの感情を感じ取ること。
そうしたことが納得、満足できる行動につながるのではないでしょうか?。
◎あなたは、なんのために、どんな感情になりたくて行動を起こそうとしていますか?