コーチング

「丁寧な」「ちゃんと」という言葉にモヤモヤする理由

2018年2月8日

あなたは、ある特定の状況、ある特定の言葉を聞くと、
なんだか辛くなったり、無性にモヤモヤとした感情がわいてきませんか?。

その状況、その言葉

というのは、

・あなたが小さい時にあった体験、辛い体験と酷似していたり、

・親や周りの大人に、繰り返し言われた言葉だったり

するかもしれません。

その体験や言葉が、あなたを苦しめていることに気づいてください。
そして、その体験や言葉は、あなたにとっての真実ではないと気づいてください。

ある特定の状況、言葉に悩むウラにあるものとは?

言葉のウラにある人格否定が、制限のビリーフを生む

先日あるサイトを見ていたら、

「丁寧に生きられない自分に対して悩んでいた」

という主旨の悩みを挙げている方がいました。

小さい頃、身近に居た祖母に、

小学校から帰って、
脱いだ物をたたまず、肌着だけで
こたつでのんびりしていたら怒られた。

「きちんとしなければ、ダメ人間になるぞ」

という。

要は、
出した物は仕舞い、
すべてをきちんと片付け、
モノが少しでも曲がって居てはダメ

という祖母さんで、そうできない自分になやんでしまう。

そんな内容だったと思います。

これを読んで、

私も小さい頃は
「ちゃんと」「ちゃんとしなさい」と言われていたり、

無言であっても、
「こうあるべき」「なんでこうしないの」という態度で接せられていたのを思い出しました。

そうした子供のときの大人からの否定的な言葉や態度は、
大人になってからも、影響します。

私自身も40代初めに、食の分野で起業しようと考えていたとき、
それを母が、友人に相談したらしく
「そんなことより、ちゃんと真面目にやるように言いなさい」

つまり
「起業するより真面目に会社に勤めなさい」という意味で

この言葉を聞いたときは、

もう無性に腹が立ったし、自分を否定されたようにも感じました。

小さい時のこうした言葉は、
くり返し聞いたり、ショックの度合いによって、
本当に、大人になってからも影響してきます。

再三、お伝えしている制限のビリーフとなります。

この場合、

  • 〜できない自分は、ダメな人間だ
  • ちゃんと出来ない自分は、価値がない

あるいは、
存在を否定されたと感じると、

  • 自分は重要な存在ではない(低い自己重要感)

という
制限のビリーフを生み出すのです。

 

怒る事と叱る事の違いで、行動が変わる

「ダメ人間」
「ちゃんとしなきゃダメ」

という怒り方は、

人格否定に繋がる言葉になることを
親や周りの大人、おばあちゃん、おじいちゃんは、
全く知りません。

戦時中の教育や戦後の一時期のスポーツ教育的な影響だと思いますが、
マイナス面の指摘から入り行動を促すということでは、最新の心理学である、NLP(神経言語プログラミング)や脳化学では望む状態にならないのは、明らかなのです。

怒るというのは、
感情から発せられるもので、怒った当事者が主体でしかなく怒った本人の気持ちがスッキリするだけで、その人(子)が成長もしなければ、行動を変えることはありません。

叱るというのは、
状況や状態という情報を伝えることです。その人(子)の成長を促すために使う言葉であって、その人(子)は望ましい状態ができる、可能だという前提で伝えることとです。

 

否定的な言葉は、否定的な状態を生む

ちゃんとしない事はダメ→「だから〜しないとダメでしょ」
→「〜出来ないのは恥ずかしいよ」

という否定から人を動かそうとする動かし方は、

その人(子)のためを思っているようで、
その人(子)の人格を否定した意味を持つので

その怒られた子は、
怒られた自分は、ダメな子
怒られた自分は、出来ない子

という認識を脳の深い部分で読み取り、
そして、増々、できない子を強化してしまうのです。

その人(子)は、行動がダメなだけであって、
その人(子)の存在までダメにしてしまっているのです。

 

いい状態を得たいのなら、それを言葉にする

その人(子)をいい状態に導きたいのなら、

まずは、一旦その人(子)のことを受け止め、
そして、望ましい状態に対しての言葉がけをしていく事です。

上記のようなときだったら、
「のんびりしたかったんだね。
◯◯ちゃんは、たたむのが上手なんだから
洋服たたんでごらん」

「◯◯得意なんだから、こうできるよ」
「この方法もあるよ」

とでも言えばいいんです。

その人(子)の望む状態に対して言葉をかけていけば
いいのです。

それは、
【否定表現を受けとれない】
脳の仕組みから来ています。

「トイレを汚さないでください」
→「汚す」に脳が反応して、汚す行動をする

「キレイに使ってくれてありがとうございます」
→「キレイ」に脳が反応して、キレイにする行動を起こす

のです。

 

望まない事 ではなく、 望む事
否定的な事 ではなく 肯定的な事を
不安 ではなく、 安心

を伝えるように、心がけてみてください。

その人(子)の行動は確実に変わります。

 

自分で制限のビリーフを変える言葉

「丁寧に生きられない」と悩んでいたその書き手の方は、
結局、ご自分でそのしんどさに気付いて、
[

丁寧に出来なくてもいい」という方向に転換していたようですが、

自分で制限のビリーフを変えるには、
自分がつらいという事に向き合う事です。

そして、
「当たり前だと思う」という思い込みと、「そうではない」という意識が
せめぎ合う事で

「つらいと感じる」わけで、

その辛い理由を理解する上で、

  • 「なぜ、当たり前だと感じるのか?」
  • 「その当たり前は、本当なのか?」
  • 「それは、どのような意味をもっているのか?」

と自分に質問してみてください。

その辛さの原因が分かるという事は、まだ幸せです。

なにか、問題や行き詰まりがある時には、
その原因となった出来事がつらく、思い出さないようにしていることがあります。

ですが、
会話の中の言葉には、ご本人は気付かなくとも
制限のビリーフの種を発していらっしゃることが多々あります。

私がトレーナーを務める NLP(R)マネークリニックは、
入り口としてはお金ですが、自分自身について、様々な方法で知り、根っこにあるビリーフを探して、望む人生へとマインドをリセットする2日間のプログラムです。

Comfort-Sensesではまだこのセミナーはご案内していませんが、
コーチング・シングルセッションの中で、クライアントさんのお悩みの状況に応じて必要な場合は、ビリーフに対処することもしています。

心のモヤモヤがあるというのは、私自身も体験してきましたが、
精神的につらいものがあるし、新しい事をチャレンジしようと思ってもその事が気になって、前に進めないものです。勢いだけで上手く行くのは20代までです。心の状態をないがしろにしては、どんなにスキルや能力があっても上手く行かないのです。

そんな時にも、コンフォートライフコーチングを活用していただきたいです。

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