美容・健康

羽生結弦選手に学ぶ 身体の不調がある時にいい状態を取り戻すには?

2018年2月17日

平昌オリンピックが開幕しました。
ここ数日は男子フィギュアの試合に釘付けになっています。

その中で、男子フィギュアスケート選手・羽生結弦選手が二大会連続の金メダルを獲得し、過去のメディアの映像やインタビューでの発言が印象に残りました。

ここ数日や過去の発言や人となりを見ていると、この復活のウラには、努力や集中力のみならず、かなりしっかりとしたメンタルサポートとしてのコーチングのスキルを使っていたのではないか?と感じられます。

スポーツ選手に限らず、私たちでさえ普通に過ごしていて、不意に体調不良や大病に見舞われる事がある。そんな時は、どうしても気弱になったり、病気に対して不安になったりするものです。

心と身体はやはり繋がっているもの。そして、身体の不調の時には、心の捉え方がその後の状態の善し悪しを大きく左右しているのです。それは、裏を返せば、心理面を病の状態から→健康状態へと意識を変えて行く事で、身体のいい状態を取り戻せるということです。

これは、スポーツアスリートに限らず身体の不調を起こした時、羽生選手のスタイルを真似て、身体も含めて不調のある状態から、いい状態を取り戻すにはどのような意識設定をしたらいいのかを、心理学、コーチング、の観点からまとめていきます。

その秘訣を、羽生結弦選手の復活の理由を分析しながら探って行きましょう。

この内容は、羽生選手をリスペクトの気持ちから彼復活の様子を、コーチング視点、NLP心理学の視点で分析したものです。そして皆様にも心身の不調の際には、考え方の一つとして役立ていただけたらという主旨によるものです。実際の事実とは差異があることをご理解の上お読みください。

コーチング、NLPの視点で、羽生選手の復活の理由を探る

怪我をしても、【ダメだと思うか】、【どうしようかと思うか】で変わる

皆さんご存知の通り、羽生選手は昨年2017年11月のNHK杯の練習中に右足靭帯負傷、骨と腱にも炎症を起こしてを痛めて2ヶ月間氷上に立てない状態でした。トリプルアクセル(3回転半)を飛び始めたのが3週間前、4回転半は2週間前だそうです。普通なら、スケートができない二ヶ月というものをマイナスに捉えがちですが、

羽生選手は、

「その期間があったからこそというメリットに対して意識を向けていますスケートを出来なかった期間があったからこそ、作戦という物を学び、勝つためにここにこられたこともあると思います。」

と言っています。

 

つまり、怪我をしてもそこで【ダメだ】と、マイナスの状態に立ち止まる事なく、怪我をした事実を受け止め、それに対して、前向きに対処しようという心の使い方をしています。

これは、コーチングでいうアウトカムフレームといわれるものです。何かの事柄に対してまずは目標を設定し、それに対して意識や行動を決めて行くというコーチングの目標設定に対する思考法です。

問題があったとしても、目標や得たい状態を設定する事から始めるのです。

 

前提を含めて目標を設定する。そして具体的にイメージする。

羽生選手にとっては足の故障が起きたとしても、すぐ間近に迫った平昌オリンピックに出場し金メダルを取るということが目標にあったのは、どなたでも推察できることです。

そして、オリンピックに出るための前提条件として、【右足の故障を回復させる】【オリンピックで競技が出来る状態にする】ことが最重要課題であり、そのためには何をしたらいいのか?。それは、治療に向けて冷静にそれに専念する事であったはずです。目標を設定するといっても、闇雲に目標にむかって足の状態を無視してやたらめったらにがんばるのとは違う、冷静さがありました。

【今の自分には足に怪我がある】という状態=【前提】を受け入れ、自分自身を分析して、常に自分の状態に意識を向けることに専念したのではないでしょうか?。

 

NLP(神経言語プログラミング)におけるコーチングでは、目標設定において大切なのは、できるだけ具体的にイメージする事です。

実際、メディア報道によると、羽生選手は2ヶ月の間、氷上に立てない時、イメージワークや筋トレをしっかりとしていたといいます。オリンピックのリンクの上に立った、音楽を聴いてスケートを滑っている自分、ジャンプをしたときの感覚というものを五感をフルに使いイメージする。過去の体験を呼び起こし、それをイメージする事が簡単だったはずです。

それは、競技に限らず、身体の状態を良くしたいときも、同じ事です。

「健康になりたい」という目標だけでは、曖昧なのです。

具体的に望む状態を、

  • その時にいる環境はどこか?
  • その時どのような状態を望むのか?。
  • 望む状態になった時、聴こえる物はなにか?。
  • 見ているのはどのようなものか?
  • どのような気持ち、感情を抱いているか?。
  • 身体の感覚はどのような感じか?

という、五感ベースのイメージで設定する事が大切です。

例えば、、
・病気が治った時、故郷の宮崎の◯◯に行き、
・ゆっくりと温泉につかり、
・鳥の鳴き声や、風邪の音、旅館の人と話している声が聞こえ、
・露天風呂や美味しそうな旅館の料理を目の前に見ている。

等という風に
実際の場所や、出会っている人、香りや体感覚を、リアルにリアルにイメージするのです。

 

五感の感覚は、可能性や無限の能力の宝庫である【潜在意識】にアクセスする回路でもあります。リアルに具体的にイメージをする程、脳はイメージと現実の区別をしないので、身体や心そして状況までも、望む状態に向かうようにあらゆる手段を講じるよう設定し始めるのです。

よく言われる【引き寄せ】が上手く行く方というのは、この潜在意識の活用が上手い方と言えます。

 

自分のいい状態のイメージ作りを徹底して行なう

イメージというのは、まるでその時その場で行なっているかのような状態を潜在意識にインストールしていきます。脳にとってはイメージも現実と同じ事ととらえるので、何度も何度もイメージする事で、【望む状態】、【ジャンプする】ことは当たり前に出来るという心理状態、あるいは【確信にもにた感覚】を創りだすのです。

スポーツ大国ロシアでは、身体トレーニングよりイメージトレーニングにかなりの比重を置いていて結果を挙げる研究もなされて、【イメージを使う事によって】においてもいい結果が出ているというのです。

イメージなんて出来ないわ。という方もいるかもしれません。
そうした未来のいいイメージが作れない時には、過去の体験の中で【いい状態】を思い出していくのです。それを未来のこととしてインプリント(刷り込み)していくのです。

 

目標を立て、それに向かってプロセスを決める

目標を設定したら、今の自分の状態と目標とのギャップを埋めて行く作業が必要です。具体的にイメージしたその目標を達成するには、心と身体の両面でそこに向かうように計画を立てるのです。

  • 現在の状態をリアルに把握する
  • 望む状態になるためのステップを決める。

そしてその時も、五感を使いながらイメージすることです。

どんな事でも目標を達成する時には、現状から一気に目標に行く事はありません。段階があります。

イメージをすることで、その段階を上るプロセスにつらい事やしんどい事があったとしても、段階を上がる毎に目標を手にするのは【当然の事】、【自分なら出来る】という確信をもって達成する事が出来るようになってきます。

羽生選手もショートプログラムの前日のインタビューの中で言っていたのが、

「体力面にはかなり不安がありました。フィギュアスケートは陸上でできるものではないので、氷上でのジャンプの回転やスケートの感覚なども戻せるのかも不安でしたね。でも、再び氷の上で滑れるようになってからの1カ月で、『五輪に出られるな』と思えるくらいの練習を積むことができました。

ケガをしてからここまで、特につらかったことはなかったです。ひたすらやるべきことをやってきたし、『これ以上できない』ということをやってきたので、もう何も不安要素はないですし、なんの問題もありません」

出典:Sportiva

 

ということでした。

怪我から復帰すことが出来るには、彼の気質(物事への集中力)や置かれている立場(オリンピックチャンピオンである、多くの企業からのスポンサー強力)も影響しているのだと思いますが、メンタル面も含めたかなりしっかりとした、意識設定をした上での事なのだと上記のコメントから推察できるのです。

人は自分の内面にあるもの=本心から思っている事があるからこそ、言葉として発することが出来るのです。内面に思っていない事は言えないですし、言葉も出てこないのです。

未来を信じて前向きな言葉を使う

このオリンピック中、パブリックに対しては強気の発言だとも捉えられる言葉があった羽生選手ですが、

「家族には弱音を吐くことはあるけど、言霊はあるとおもってて公の場では、前向きな言葉を使うようにしている。すると、不思議と気持ちも前向きになる」

とも言っています。

 

言霊とは、
日本特有の考え方として言葉に魂が宿り霊力を持つというもの。

声に出した言葉が、現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされた。そのため、祝詞を奏上する時には絶対に誤読がないように注意された。今日にも残る結婚式などでの忌み言葉も言霊の思想に基づくものである。
日本は言魂の力によって幸せがもたらされる国「言霊の幸ふ国」とされた。Wipipediaより

 

羽生選手は、フリーの振り付けに陰陽師安倍晴明をイメージした、和のものを取り入れていることもあるのでしょうけれど、それ以前からも自分の言葉で表現する事、言葉というものを重視していたからこそ語録が書籍化されたのでしょう。

NLP(神経言語プログラミング)の視点からも、言葉で発する事に対して脳はすべて真実と受け止めて、そのようになるように動き出しますから、言葉が自分自身や人に与える影響ということには重要視しています。

「人をのろえば、穴二つ」という言葉があるように、脳は、人に対しての悪口やマイナスな言葉にたいしても、自分の事として受け止め、マイナスな状態になるように設定するのです。逆にプラスの言葉は「出来る」「大丈夫だ」と発している事で、プラスの意図を作り行動や思考をプラスへ導くようになって行きます。

未来の状態に対して、リアルにいい感情を乗せていい状態をイメージする。

そしてそれを言葉に出す、表現するということは、もうそこで、未来に向かう一歩を踏み出しているのと同じ事になります。いいイメージが持てない、前向きに未来を作れないという時には、自分を快適でリラックスできる環境、状態に置いてください。

 

快適でリラックスな状態を持つ

怪我や病気、身体の不調がある時、とかくその状態にばかり意識が向き、気持ちも身体もストレスフルな状況に陥りがちです。身体はしんどいし、つらいし、そして気持ちも落ち込み、不安だらけ、という状況に陥るのは至極当然です。

ワタシも長く肌トラブルを抱えて、モヤモヤした気持ちや落ち込みやすい性格を抱えていました。身近な存在でも亡くなった母が血液ガンを患い、そして、腰を痛め、腸を悪くし、という時、のつらい気持ちに陥りやすい状況をつぶさに見てきました。(もっと早く心理学を学べば良かったと思います)

そうした身体の不調のある時、頭だけで【いいイメージを作ってください】【治ったときの事をイメージしてください】というのが難しい方もいるのは理解できます。前向きな言葉を言う事がかえって苦しいという人もいるのです・・・・。

そうした時、そうした方には、
ぜひ、ご自分がリラックスできて、心地よいモノや環境を選んでみてください。

 

そんなの無理。不愉快な事、つらい事が多いのに出来っこ無い。
というのなら、その状況が続くだけです。(無意識はその状況を設定しますよ)

その時も、
五感を意識して、リラックスできる物、環境を選んでみてください。

  • 明るい色のクロスやカーテンを部屋に配置したり、
  • 心地いい、気持ちの明るくなる絵を飾ってみたり、
  • 快適な気分がする音楽をiPodで聴いてみたり、
  • 草原にいるような、自然の香りのするアロマオイルを使ってみたり
  • 美味しい物を外に食べに行ったり、
  • そこでお友達とおしゃべりしたり
  • 温泉に入って、マッサージを受けたり、

と、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚 という五感からアプローチして、取り入れてみてください。
そうしているうちに、身体の不調や不快感から解放されて、望む状態へすべてが動き出して行きます。
快適でリラックスできる状態にあれば、自然と気持ちも言葉もプラスのエネルギーに変わり、身体もそこに向かうようになってくるでしょう。

 


 

今回は、羽生選手をモデルとして、身体の不調を回復するための心の扱い方について書きましたが、スポーツ選手だけではなく、身体の不調を抱えている方、身体は治ったと言われても気持ちが付いて行かずにモヤモヤしている方にもぜひ取り入れていただきたい方法です。

人は快適に、思うように人生を生きていいのです。

もし、一人で悩んで上手く行かない時には、
コンフォートライフコーチング・シングルセッションを活用していただきたいです。

 

追記/2018年02月18日

今日の夕方、日本テレビの『バンキシャ』で羽生選手の特集をしていたのをチラッと見ましたが、まだ右足首の不調は完全に回復していた訳ではなく、痛み止めを飲みながらの競技だったと話していました。

羽生選手をWikiで調べてみたら、過去にも左足を負傷していたり、幼少期は喘息を発症して今でも時々発作があるそうですね。それを乗り越えての今回の演技は、精神力の強さと、金を取るという想いの強さ、そして今までの体験を自分の中で検証して、分析した上でたてた戦略力、荒川静香さんがバンキシャのインタビューの中で言っていた、「その冷静さはどこから来るのか」という俯瞰して自分を見る力に寄るもので、(これは多分九星気学で言う六白金星の生まれからかも?)

ぜひ、足の負傷を回復してまた素晴らしい演技を見せて欲しいものです。

そして、ご自身のことを「強い訳ではない。フィジカル面でも怪我が多いし」と言っていた記事もありましたが、表層意識ではその時のことを忘れていても、潜在意識では感情や状態を記憶として残っています。その過去の身体の不調の記憶を、NLPコーチングでは、サブモダリティという五感とそれに付随する感覚をいい記憶に切り換えるたり、イメージワークによって変化させることが可能です。

身体の不調はつらいものですが、心理面からのアプローチで回復を助けるということは出来るのです。
逆にいつまでも、つらい、苦しい、不安 という心理面を抱えていてては身体の不調をずっと抱えることにも繋がるのです。

人生つらいのが当たり前ではなく、人はもっと快適で可能性もまだまだ隠されている存在なのだと思います。それにはその可能性を信じる事から始まるのではないでしょうか?。

 

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