メンタル・意識変化

よくも悪くも、人は、思っている通りの人生を作っている

2021年4月6日

「思考は現実化する」という言葉があります。

それは、“人が思考していることがその人の現実を作っている”という意味で、

アメリカの鉄鋼王アンドリュ・ーカーネギーをはじめとして、トーマスエジソンなど500名以上の成功者が関わり、ナポレオン・ヒルがその成功の法則を体系化した自己啓発書『思考は現実化する』という本のタイトルが元で、その言葉だけで特定の上記の意味を持つようになりました。

人は、

  • よくも悪くも、持っている思考
  • よくも悪くも、持っている意識

の通り、人生を自ら作っているのは、自己啓発本の成功者の中だけのことではありません。

つまり、良くも悪くも、人は、どの様な意識を持っているのかで人生が変わるのです。

人生というと、生き方という大まかなくくりで捉えられますが、意識、思考が影響するのは、仕事、結婚、住まい、学び、装い、食事、健康、娯楽、美容、生活、身の回りの道具、など人生に関わる全てです。

私たちが人生を決めているのは、思考や感情をはじめとした心の状態(メンタルステート)で、更にその元になっている無意識にあるパターンなのです。

心理学の世界に入って、昨年ほどそのことを実感した年はありませんでした。

【人の持つ心理状態が、良くも悪くも顕在化】しています。ますます社会の変化期に突入し、これからますますその現象が顕著になってきています。

人生に強く影響する、メンタルステートとは?

人の持つ意識、無意識のパターンについて

人の意識階層には、

認識できている思い、思考
=顕在意識

認識していない、思い、思考
=潜在意識

という大きく分けて、2つの層があります。

その無意識下には、これまでに経験した記憶や五感の感覚、その経験中でプログラム化されたパターンが蓄積されています。

特に、認識していない潜在意識にある思い込みの中でも、制限的な考え、限定的な考えは、あなたの人生を妨げてしまいます。たとえ顕在意識で望んでいても、それを阻んで、辛い状況に陥らせてしまっているのも実は、そうしたプログラム化されたパターンの影響なのです。

その深層にある心理パターンは、誰しも何かしら持っているものですが、それは、人の感情の動きを左右し思考性を決め、行動の軌道を促し、最終的には、健康状態や生き死にといった、人生全般に影響を及ぼしています。

私自身、心理学、コーチングの世界に入ってまだ、ようやく6年目ですが、自分自身、そして亡くなった両親、そして身近にいる人たちの様子、著名な方達の出来事を通して見ると、無意識化にある心理パターン、常に自分自身に対して感じていること(セルフイメージ)、というのは、良くも悪くもその人の人生(仕事、生き方、健康状態、行動の仕方、選択の仕方、人間関係、お金、豊さ)に大きく影響しているのを、深く実感するようになりました。

もちろん、生きていれば、いいことも悪いこともあります。

そして、

しんどい状態、悪いことがあったとしても、それをうまく乗り切れる人、どんどん悪化させてしまう人もいます。

幸運な状態、いいことがあったとしても、それを受け止め享受できる人もいれば、悲観的に捉えてしまう人もいます。

その違いは、あなたの感じ方や思考の仕方、そして、その元になっている無意識化のパターンなのです。

そして、無意識化のパターンが良くも悪くも、【人生の良し悪しを決めている】ということに気づいてください。

昨今、自己啓発やスピリチュアルな世界で言われている、【二極化】というのも、無意識化のパターンによるものだと捉えることができます。

 

心理的な観点からみた、二極化の意味

この数年、殊に2000年に入ってから、スピリチュアルや自己啓発の世界では、

社会の【二極化】
意識の【二極化】

と言うような言い方をされることが多々あります。

富めるもの/貧しいもの
ポジティブ/ネガティブ
幸せな人/不幸せな人
次元上昇できる人/今の次元でいる人
覚醒している人/眠っている人
人生が楽い人/人生がつまらない人
意識が高い/意識が低い
金運がある人/金運がない人

と言うような、ネット上では二極化ということを、様々な言葉で表現し、様々な解釈で溢れています。

その根拠として、
・宇宙のエネルギーが注がれている
・宇宙のゲート2021年冬至までに閉じる
・2020年12月に200年近く続いた地の時代から風の時代に変わる星の運行の変化

など、様々なスピリチュアルな世界の観点や理由から語られていることが多いようです。

でも、いまいち一般の私たちには「なんのこっちゃ?」とわからないのがホントのところではないでしょうか。(私はよくわからなかったのですが・・・。)

二極化

つまり、

  • +とー
  • 北と南
  • 東と西
  • 男と女
  • 陰と陽
  • 右と左

というように、この宇宙はもともと二つの違うエネルギーで成り立っています。(私が長らく取り組んでいた、マクロビオティックも、食事療法のみと勘違いされていますが、本来はこの陰陽を元にした生活哲学です。)

二極化ということが人に及す現象をプラスに変えるのは、「宇宙のエネルギーを人がどのように受け取ってどのように自分自身を意識変革させるかが重要だ」という論調が多く見受けられますが、心理学の面から私なりに捉えると自分自身の【意識の状態、無意識下にあるプログラム】をどうするかによるのです。

人が何かしらの行動を起こすきっかけ、原動力となっているのが 誰しも持っている無意識下にあるプロラム状態の一つ・ビリーフだからです。

そのビリーフには、大きく分けて

  • 制限的に働く 制限となるビリーフ(limitting belief)
  • プラスに働く 力づけとなるビリーフ(powerful belief)

の2種類があります。

制限となるビリーフには、さらに細かく、無力感、無価値感、個人のアイデンティティの否定、などのパターンがあり、行動や感情、選択のみならず、お金の有無、健康状態、生き死に、といった人生全般に及びます。

心理的な観点で捉える、二極化というのは、宇宙のエネルギー、スピリチュアルなエネルギーが人になんらかの作用をもたらすものではなく、意識の奥にあるビリーフがどのようなものであるかによるのです。

根底にネガティブになりやすい制限となるビリーフがあると、ポジティブでいようと意識しようとしても辛くなるだけです。ビリーフは語意通り、信念、思い込み、であるので正しいと無意識に思い込んでいるため、顕在意識で「ポジティブでいよう」としてもうまくいかないのです。

覚醒云々、眠っている云々も、周りの出来事、物事に対して気づくには、五感を使っているかどうかが大切ですし、それに気づかないように、制限のビリーフがそれを止めてしまっている場合もあるのです。

意識が高い、低い というのも、いかに物事を感じとるか、という思考の問題であるので、それにもビリーフのパターンがやはり影響しています。

お金に関してもそうです。
豊かさか貧しいか、というのは金銭的な状態というより、人がその状態に対してどのように感じるかで変わるものです。1億円あっても「お金がない不安だ」と感じる人はいるし、逆に、数万円しか貯金がなくても「稼げばいい。大丈夫」と思う人もいるわけです。

こと、お金に関しては、なんらかの制限のビリーフがあると、お金を生み出すアイデアも湧いてこないし、そもそも、お金に対してマイナスのイメージを持っていたら、金が流れてきても受け取ろうともしません。

人生全般にしてもそうです。
その人の人生の良し悪し、幸不幸は、その人が何を望んでいるか、望んでいないか、が影響していますし、そこから、置かれている環境の良し悪しも変わってきます。

つまり、
二極化の例として挙げられていることのほとんどは、心理的な状態がネックにあり、そのさらに根っこにあるいくつかの心理パターンなのです。

 

本当の意味で、きっちりと分けれれる二極化はない

ですが、そもそも、きっちりと分けれれる二極化なんてものはありません。

宇宙の原初のエネルギーとして中国古来からの考え方である陰陽も、陰と陽できっちりと分けられるものではありません。

ものには、陰陽どちらのエネルギーも存在すると考えられています。

野菜の例で言えば、

ゴボウの硬さは、陽   細長さは   陰
人参の甘さは  陽、  青臭い味は  陰

というように事物には陰陽どちらも存在します。

そして、エネルギーの流れとして陰陽は絶えず変化します。

  • 陰極まりて陽となる
  • 陽極まりて陰となる

という陰陽のエネルギーの性質があります。

人おいても、
陽の要素、陰の要素 どちらも持っていたりします。

人の感情や思考にしても、
ポジティブな側面、ネガティブな側面、両方あるのが当たり前で、時と場合によって変化もします。

ビリーフも、制限のビリーフもあれば、力づけとなるビリーフも、どちらもあります。

人生が、制限のビリーフの影響を受けている一方で、その制限のビリーフがあったからこそ得られている何かもあります。

そのビリーフがあったからこそ、(認められるために)仕事を頑張った
とか

そのビリーフがあったからこそ、(自分を高めようと)技術を身に付けた
とか

そのビリーフがあったからこそ、(誰に対しても寛容な)人への対応力をモテた
とか

プラスの側面もあるはずなのです。

ですが、昨年あたりから、そのプラスの側面よりも制限のビリーフの想いの比重が強くなって、それをどうにも隠しきれず、対処できなくなって、辛い状態になってしまっている人を多く見受けられているのです。

社会環境が変わって、周りの人の影響を受けない一人でいる時間が増え、外に出かける事を制限されたことで、今までは感じなくて済んだ内面の意識状態へ意識をむけることができる状況ができたことによる影響が大きいのでしょう。

 

今、多くの人に影響を及ぼしていると考えられる心理的要因−1

今、あなたが、何かしら辛いと感じているなら、
今、あなたが、何らか変わらざるをえな状況に戸惑っているなら、

あなたに、マイナスの影響を及ぼしている、心理的な要因があるかもしれません。

その一つは、制限のビリーフと呼ばれる、無意識のパターンです。

コロナウィルスの蔓延以外にも、社会的な事象をみるにつけ、多くの方が亡くなり、社会の仕組みや出来事にも、個人の行動や発言、些細な出来事が、良くも悪くも周りに影響を及ぼすことが如実にあった2020年でもありました。

不祥事、自殺、対人関係の悪化、仕事の行き詰まり、メンタル状態の不調、または病気の悪化に至るまで、今(今年起きている現象として)感じ取れる背景としてあるのは、制限のビリーフがなんらかの形で、人生にマイナスの影響を及ぼしているのではないだろうか?ということ。

その制限となるビリーフに対処できずに、凝縮されたその制限となるビリーフが、その人自身を苦しめてしまっている。のではないだろうか?と推察できます。

ことに、昨年2020年から私たちは多くのことに制限を余儀なくされています。

そうした制限的な環境は、まるで、漬物石のように重くのしかかり、私たちの内面にある意識が表にでてざるを得ない状況になっています。私たちの内面にある意識が、表に出やすくなっているがために、人が抱えている【制限となるビリーフ】が、それまで抱えていたものを抱えていることができずに表に出てきて、溢れ出ている状態です。

内面にプラスの意識を持っていれば、それが表に出てきます。
内面に制限の意識を持っていれば、それが表に出てきます。

制限のビリーフが意識の層に浮上していることから起こるのは、心理的不調、身体的不調、及び、人生の不調です。

プラスの意識、意欲的なビリーフを持っていれば、どんな社会状況であろうと、自分に相応しい状況を自分で作り出していくこともできます。今、あなたご自身が意欲的に人生に取り組んでいるのなら、意識の中の【プラスのビリーフ】がいい形で作用しているのでしょう。

つまり、人の心の奥にある意識がどのようなものであるかで、良くも悪くも、人生を作り上げているということです。

もちろん、陰陽の法則と同じく、人には、プラスのビリーフ、制限のビリーフどちらも何らかの形で持っています。

ですが、もし、何らかの心理的不調、身体的不調、人生の不調、トラブルに見舞われているとしたら、心・意識の面からも、その原因を見直す必要があるのではないでしょうか?。

そして、制限のビリーフの場合はは手放すこともできます。
そして、意欲的なプラスのビリーフは、それを強化することもできます。

それにはまず、あなた自身が、ご自分の意識や思考に気づくことから始めてください。

【気づきを促すコーチングの質問】

あなたが、正しいと信じていることは何ですか?。
あなたが、「〇〇は、△△なものだ」と信じていることは何ですか?
あなたが、「〇〇なのは、△△だからだ」と信じていることは何ですか?

 

 

今、多くの人に影響を及ぼしていると考えられる心理的原因−2

今、多くの人に影響を及ぼしていると考えられる心理的要因・その2は、

あなた自身が持っている感情状態とセルフイメージです。

私たちは、なんらかの出来事、物事、人物 に対して、なんらかの感情を抱きます。

大別して、好き、嫌い、嬉しい、悲しい、不安、恐れ、怒り、などの感情をもち、それに対して反応をします。感情から発したその反応は、行動や態度で表し、周りの人やあなた自身を取り巻く状況に影響を及ぼします。

よく、感情は伝播すると言われますが、

【赤ちゃんの笑っている顔を見ると、つい、こちら側も嬉しくなる】ということはありませんか?

【イライラしている、人がそばにいると、つい、こちら側もカリカリしてしまう】ということはありませんか?。

そうしたあなたの感情が、周りの人、周りの状況に影響を及ぼします。

そしてあなたの感情は、あなた自身の行動、そして身体にも影響を及ぼします。

・何かを始めようにも、不安で二の足を踏んでしまう。
・ある怒りが込み上げて、望まない行動をとってしまった。
・気分が良くて、1日中スムーズに仕事が捗った
・身内が亡くなった悲しみで、食事も喉を通らない

など

こうした感情に結びついた行動は、どなたにでもあることではないでしょうか?

そして、あなたの持っている感情は、あなたが接している周りの人にも伝播します。(時には、その感情が体の臓器に蓄積され臓器の不調を起こします。 あるいは、臓器の不調からきている場合もあります。)

イライラした感情は、周りの人をもイライラさせます。
喜びの感情は、周りの人も喜ばせます。
悲しみは、周りの人も悲しませます。

またそれは、あなた自身に対してもそうで、自分自身の持っている何らかの感情やイメージ(セルフイメージ)は、そのまま周りの人があなたに抱く、感情やイメージとなります。もちろん、人はあなたの行動や振る舞いに対して何らかの感情やイメージを抱くものですが、あなたのその行動の元になっているのは、あなた自身の感情やイメージだからです。私たちの無意識の領域は、他の多くの人と繋がっている(集合的無意識)と言われています。気づかない無意識の領域で私たちは、情報のやりとりをしているのです。

あなた自身、周りの人の態度や言動に悩まされているとしたら、その人が本来持っている気質だけでなく、あなたの奥深くにある感情、あなた自身に対するセルフイメージについても少し意識を向けみてください。

あるいは、好き、嫌い、嬉しい、悲しい、不安、恐れ、怒り、以外の明確に表現できない、何らかのもやもやした感情があるときも、人生の中で経験したことで生じた無意識のパターンが、影響しているかもしれません。

そして、感情やセルフイメージは、普段は強く意識することはありませんが、あなた自身の内面に意識を向けて、そのことに気づくことから、感情やセルフイメージを望むように変えることは可能です。

無意識を意識するのです。

意識=顕在意識の領域にあげることで、言葉にしたり表現したりすることは、無意識のパターンを変化させる第一歩です。

【気づきを促すコーチングの質問】

あなたは、普段どのような感情を持っていますか?
あなたは、あなた自身に対してどのような感情を持っていますか?

 

これからますます、心を重視する時代が加速する

これからは、良くも悪くも、あなた自身、そして関わる人の、思考、意識という心の状態を理解することが、物事の良し悪しを決める時代になってきます。

どんなに恵まれた環境にいようと
どんなに行動力を持っていても、
どんなに能力(スキル)を持っていても、
どんなにお金を持っていても、

思考や意識、心の状態を理解しているか否かで、その人生の質が変わるからです。

私自身がそうであったように、誰でも人は、自分の感情や生き方、行動の仕方 に対して悩むものです。

その原因がわからないと、とても辛いし「どうしていいかわからない」から行き詰まりを感じてしまうのです。

だからこそ、伝えたいのです。思考の使い方、意識に気づいて開放する、ということがとても重要になるということを。

そして、手放すことで、新たな自分自身に出会えるということを。

今、何か辛い状況であるとしたら、あなたが抱えている悩みの元・心のパターンを変える時なのだということを。

また、今とても充実している方は、さらに普段のあなたが、どのような思考や感情の使い方をしているのかを、意識してそれに磨きをかけていくこととで、さらに納得どの高い質の高い人生となっていきます。

日々の中で、何かしらの感情、気づいたことが起きたらぜひ、セルフコーチングとしてご自分に質問を投げかけてみてください。そしてそれを書き留めておいてください。

【気づきを促すコーチングの質問】

この意識、この感情は、なぜ湧きおこってきたのだろうか?。
この意識、この感情は、どこから来たものだろうか?。
この意識、この感情は、これかの人生に必要なものだろうか?。
今日、ふと気づいたことは何だろうか?。

 

自分自身に気づくこと。

今日からでも明日からでも、人は変わることができます。
いいにつけ、悪いにつけ、人は思っている通り自分の望む生き方をしています。

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