こんな方におすすめ
- いつも時間に追われてばかりいる
- いつも時間もお金が不足している
- 出ていくばかりでお金が残らない
- いつも疲れてやる気が出ない
【時間をお金で買う】
という言葉を知っているでしょうか?。
それを実践している方も多いのではないでしょうか?。
【時間をお金で買う】とは、
- 自分が行うのに時間のかかる何かを、お金を出すことでそれを誰かに代行してもらう
- 時間のかかっていることに、ツール(道具)を入手して使うことで短時間で済ませられる
つまり
- お金をかけることで、時間のかかる何かを時短できる
- お金を出すことで、自分の自由になる時間を増やし人生の効率化をする
そうした意味をもっています。
じつは、このお金で時間を買うということを勘違いしまうと
何にお金をかけるのか、
何に時間をかけるのか、
を理解せぬまま
【時間がないからお金を出して済ます】
ということを延々と続ける事で、あなたは、ますます時間に追われる人生、あるいは、お金の自由を手にいれられないことを知っていますか?。
それどころか、人生を生きる上で必要なスキルを手にいれられないまま、何もできないままになり、後々、時間をうまく使うことができない人生を送ることになるということを知っていますか?。
【時間をお金で買う】という言葉のもつ危険性と本当の意味をこれから紐解きます。
【時間をお金で買う】の裏に潜む勘違い
現代社会では、多くのものが【時間をお金で買う】になっている
私たちは、何かを消費しようという時、すでに【時間をお金で買う】ことをしています。
洋服一つにしても、
生地を買うこと
採寸してサイズを決めること
裁断して縫製すること
そうしたプロセスを自分ですることなしに、お金を出して洋服を買っています。
食べ物にしてもそうです。
土を耕して種を蒔き
時に水を撒いて肥料を足し
収穫して袋に詰めて出荷
牛や豚鳥に飼料をやり、
運動させ、掃除し
セリに出し
精肉され
もっと多くのプロセスがありますが、ざっとかいただけでもこれだけの時間があって、食べ物も自分の手元に届きます。加工品もそうです。
電気
ガス
水道
といった公共インフラをでさえ、自分でまかなおうとするには、時間も設備も労力もかかります。
そのプロセスという時間を経ずに、お金を通してそれらを手にしている。それは物をお金で買っているのと当時に、それができるまでの時間をお金で買っているとも言えます。
私たちはこの社会で生きていれば、物がなくては生きていけないし、そうした物は製造・飼育・栽培という時間の経過があって、あなたが払うお金と交換であなたの手元にくるのです。
自給自足で全てをまかなう時間と労力があるのなら、未開の地で一から土地を開墾して生活するのならまだしも、ものをゼロから作っているわけではない、多くのモノをお金を払って手に入れている現代社会では、生活するのに必要な多くのものは【時間をお金で買う】になっているのです。
【時間をお金で買う】ことで得られるサービス
今ではさらに進化して、
家の中の家事を代行する
植木や庭の手入れ
自転車の掃除や修理
屋根の補修
介護や保育
医療や療養
知識の習得・学習
など、
さまざまな分野で、自らの労力をかけないことに対して、あるいは技術がないことに対して、お金を出して時間を確保、時間短縮をしています。
物以外のサービスという分野で、
- 自分のすること(労力)
- しなければいけないこと(義務)
- 技術をもっていないこと
を時間をお金で買っています。
私たちは、すべてのことをできるわけではないし、すべての技術を習得する時間もありません。
屋根の修理の技術を習得する時間の間に、屋根が壊れたら雨漏りをしてしまいます。
介護や育児に対してもプロのサポートがあることで、安心という時間を確保することもできます。
わたしたちは、
モノやサービスに対してお金を払っているのと同時に、それを自分自身で行う時間に対してもお金を出していることになります。
つまり、時間のみならず、安心、便利さ、健康の回復や維持、などいくつもの利点(メリット)を得たいという意識を持っているのです。
普段あなたは、その利点(メリット)を認識しているでしょうか?。
その利点を理解しないままで、ただ忙しいがために【時間をお金で買う】をしていると
- いつまで経っても、人生の効率化はできないし
- いつまで経っても、お金の不自由さを感じるし
- いつまで経っても、生きていく上で基本的なスキルも身につきません。
これは、いつまで経っても【忙しいままで豊かな時間をもてない】という危険性があることを気づかないまま、不満のある人生を送ることになります。
時間をお金で買うことができても、生きていく上で必要なことができなければ、してもらう誰かに依存し続けることになり、そうした人たちが最後の最後まであなたのそばにいるわけではありません。
そのサービスに払うお金が先細るとうことも発生してくるでしょう。
【時間をお金でかう】ということの裏にある、消費促進のワナ
今や誰しも【時間をお金で買う】ということは多くの人が知っている通説です。
現代人は、時間に追われ忙しい人が多くなりました。
仕事や育児、介護、家事、娯楽や人との付き合いなど、生きている上での【生活】があります。
昭和の時代に普及した白物家電・洗濯機、冷蔵庫、炊飯器は、生活の中ではなくてはならないものとなりましたが、最大の功績は、家事労働を減らして主婦に時間をもたらしたことです。
今や便利な白物家電・なくてはならない家電は、それ以外にも増え、材料を入れるだけでできる料理鍋や自動で掃除をしてくれる掃除ロボット、まで登場しています。
ここまで見てきた通り、【時間をお金で買う】ということは消費行動そのものです。
時間を奪われればうばわれるほど、お金が消費されていきます。忙しければ忙しいほど【お金】で解決しようとします。
さらにパソコンやスマートフォンの登場は、常にネットやSNSのチェック、メールの着信に気を取られ、常に追われる感覚が増えたといいます。便利なツールだったはずが、時間に追われる原因の一つになっているのは皮肉な話です。
時間があったはずが、便利な道具ややることが増えたことでますます時間が足りない状態にもなっています。
忙しさを理由に時間を確保するために、【時間をお金で買う】ことで、お金を失い、お金を得るために時間を惜しまず働き続けるという悪循環が生じているわけです。
忙しさにかまけて、自分が何をするのか、何をしたいのかを考える事をしなければ、時間もお金も浪費するばかりです。
そう考えると、時間というのは資産そのものであり、お金そのものであり、時間をいかに使うのかはお金に直結するということを深く実感しなければなりません。
時間とどう付き合う?。実はマインドと深く関わっている
時間のやりくりをすれば、時間ができるのでしょうか?
時間の効率化をすれば、もっと多くのことができるのでしょうか?。
時間をうまく使うこと
時間を無駄にしないこと
そうしたことに意識が向くと、いくつものことを同時に行うマルチタスクをしなければ、と考えます。
貧乏暇なし
貧乏性
貧乏臭い
これらの言葉は「忙しく働いて、でもお金がない」という状態を意味しています。
時間におわれ、時間でお金を買い、お金を得るために時間に追われている状態なのはいうまでもありません。
そうした悪循環に陥っていることに気づかず、忙しいまま人生を過ごしていることになります。
言葉とはよくしたもので、発している言葉とういのは、その人の内面を映し出しているのと同時に、その人の行動も表しています。
身近な例で言うと、
畳二畳分にも満たない庭に、子供が夏に植えた植物が伸び、園芸鋏とシャベルがあれば処理できる程度で、それを毎年庭師やシルバー人材に依頼してお金を出して片付けてもらっている人が近所にいます。
その親は「忙しい」が口癖であちこちに忙しく動き回り、その子供は「うちはお金がない」が口癖になっている。それはつまり、その親御さんが常日頃言っている口癖なのです。(子供は、親が言わなければそのような口癖は言いません)
【お金で時間を買う】を勘違いしたまま実践していると、時間の管理もお金の管理もできていない人になっていくだけです。そうした人と深く関わろうとは思いませんが・・・。なぜなら、
時間がないと感じながら、あれもこれもとマルチタスクを実践してと、【モンキーマインド】といって、慌ただしく、落ち着きがない、気まぐれで気ムラがあり、自制心がない精神状態を生み出しがちだからです。
あなたの周りにも、時間に追われている、時間をお金で買っている という人がいたら、その人をよく観察することで、関わるべき人か否かを注視してください。そうした人は、「時間はないのが当然」と信じているがために、周りの人に依存し、都合よく人を使い、あなたの時間、あなたのお金(価値、スキル)を奪う危険性さえあるからです。
【時間がない】ことの裏にある、メンタル状態のマイナス
【時間がない】という思い込みは、メンタル状態に大きなマイナスをもたらします。
その二つが、①脳機能の低下を招く、②【時間がない】【お金がない】という制限のビリーフを深くする です。
- ①脳機能の低下を招く
「あれもこれもしなければ」と時間に追われていると、
マルチタスク(同時にいくつものことをこなそうとすること)に傾き、慣れていることならできるにしても、ほとんどの場合はそれでは何も完了させることもできず、なにかを学んでも深く習得することはできません。
すると次第に思う通りにならずイライラして、時間通りにこなせない自分い対してダメ出しをする様になります。
それもそのはずで、マルチタスクの様に多くの要求に直面すると脳の機能が落ちることがわかっています。脳の前頭前野にとって、たくさんのことを処理しなければならない状態は強いストレスにさらされているのと同じで、脳組織の萎縮を招きます。
そればかりか、感情を司る・扁桃体までも萎縮して、恐怖、攻撃性、不安、と言ったネガティブな感情が脳に溢れて広がり、脳の認知機能がうまく働かなくなるとされています。
つまり、
あれもこれもと多くの成果を得ようとすると、かえって明瞭な思考ができなくなる。
極端に多忙な生活を続けると、思考と感情を司る脳組織の萎縮を招く。
と言うことです。
参考文献:『SINGLE TASK』
- ②【時間がない】【お金がない】という制限のビリーフを深くする
「時間がない、時間がない」
と言っている人は、上記で述べてきた様に、時間がない状態が当然となって自分でできることにもお金を出し続け、お金にも追われる状態を招き、それを解決しようと、実りのないことに時間を消費し続ける悪循環に陥ります。
なぜ、追われるのでしょう?
なぜ、足りないと感じるのでしょう?。
それは、あなたが、
- 時間が足りないほど忙しくあるべき
- 忙しくないとお金は得られない
- 時間とお金を自分ではコントロールできない
と無意識レベルで思い込んでいるからです。
それを心理学で、制限のビリーフ・リミッティングビリーフといいます。
人は自分が(意識的無意識的に)信じていることの通りに決断し、行動をおこします。
「自分は時間がないんだ」「忙しいんだ」というマインドを持ち、「それが当然だ」「忙しいことはいいことだ」というビリーフ(思い込み)さえ持っているので、「時間がないことが当然である」ことを証明する振る舞いをしています。
特に日本人は、勤労が美徳、と捉えていることから、身を粉にしてまで忙しなく働こうとします。もちろん、働くなといっているのではありません。サボれと言うつもりもありません。
ここで言いたいのは「時間がない」と時間に追われている状態では、脳のパフォーマンスを下げるばかりか、モチベーションが下がり、望んでいる成果も得られないと言いたいのです。
私自身、あれもこれもと仕事と作業を抱え込みやすく、なかなか作業が終わらない状態におちいりやすいのを、この数ヶ月修正しつつあります。
何に時間とお金を使うのか?優先順位を絞り込む
時間は人生を生きている間は、切ってもきれない存在です。
人が生きているその間こそ、人生の時間とも言えます。
その時間を、人生を充実させるために、その時間をどう使ったらいいのか?
がむしゃらに時間を消費すれば、人生が充実する、理想とする成果が得られる、新しいものが生み出せる、というわけではありません。
時間をお金で買うほど、忙しくしていても、それに見合うほどの成果が得られるわけではないのです。
私たちは、生きている間、
- 日常生活の時間
- 家族や友人と過ごす時間
- 仕事や自分の能力を活かす時間
- 趣味や癒しの時間
- セルフケアや健康のための時間
と多くの時間のカテゴリーを持っています。
「24時間働けますか?」と謳われていた1980年代のコマーシャルのように、仕事に24時間フル稼働していた時代もありました(今でも、医療や救急の現場などそれを強いられる職種も存在しますが)
私の20代は、ちょうどそのCMの流れていたリアルタイム世代で、ほんと終電ギリギリまで頑張って仕事をしていたときもあり、それはその仕事が楽しかったこともありますが、その会社に認めてもらいたいという本心もあり、でもその後体調を崩してしまいました。今ではそんな仕事の仕方は年齢的に無理で、だからこそ、仕事に追われずにとおもっているものの、コンテンツ作り、仕組みづくり、などのいつもたくさんの仕事を抱えてしまいます。
だからこそ、時間と集中力を身につけたいと常々感じていました。
人生の中では、自分のしたいことだけに使える時間はそうありません。多くの望んでいないことに時間を取られることもしばしばです。ですが、自分にとってどうでもいいこと、気にしなくてもいいことに気を取られていては、時間が取られるばかりで本当に望んでいることは得られません。
だからこそ、その中で時間をどう使うか、どこにお金をかけていくかは考えて考え抜かなければいけません。
私自身は、今はようやく自分のことに時間を取れる様になったことで、「時間を大切にしたい」と言う気持ちからこれまでと違う【時間の使い方】を習慣化している最中です。
参考までに、私が習慣化を目指している時間の使い方のポイントを残しておきます。
<人生の充実度が上がる、時間とお金の使い方>
・今現在の時点で、自分にとって大切なことは何か?を決める。
日常生活の時間、家族や友人と過ごす時間、仕事や自分の能力を活かす時間、趣味や癒しの時間、セルフケアや健康のための時間など
・今現在の時点で、自分にとって大切なではないことは何か?を決める。
大切ではないこと、人に時間を割いていないかをチェックする
・1日の中で一週間、1ヶ月、一年、の時間の中でカテゴリーを振り分け時間配分する。(あるいは目標を立てる)
・1日の中では、食事、掃除、睡眠、などのモチベーションや健康に影響あるものを組み込んで時間配分する
・日常の中で時間をかけたくないことは何かを、リストアップする。そして時間をかけない様にする方法を決める
・仕事や作業、アイデアを出すなど集中力が必要なことは、その中で何をするかを決め、時間を決め、シングルタスクでそのことだけを行う
・朝仕事が始まる前に、3〜5分をかけて何をするか仕事の予定を書き出す
・うまくいった、スムーズに作業できた時のことを思い出しイメージする
・夜寝る前に、その日の振り返りの時間を持つ
つまり、お金と時間を人生の優先順位に対して配分することです。その優先順位が曖昧だと時間もお金も成果の上がらないことに投入し続けることになります。いつも時間に追われていると感じていたら、参考にしてみてください。