変化期には、人生を構成する要素の重要度が変わる

人には、生きている間に、いくつも【変化期】というものがあります。

そのいくつかは、今のように、コロナウィルスが蔓延して社会的な状況が変化することもあれば、家庭環境が変わったり、住むところが変わったり、仕事でのポジションや仕事場が変わったり、あるいは、学校の中での環境が変わるなど、状況や空間、接する人といった、自分以外の外的な力が伴って起きる変化です。

そして、外的な変化に伴って、あなた自身の内面、精神的な変化ということも、人生の変化期には起こってきます。

そうした、内面の変化で一番表れるのは、あなたの人生を構成する要素の重要度の変化です。

2020年、そして、今年2021年は、多くの人にとって、人生を取り巻く環境が大きく変わりました。

もし、あなたを取り巻く環境が変わったとしたら、今、あなたの人生の重要度が変わったということを一度整理してみましょう。

なぜ、人生の重要度を意識することが必要なのか？

人生の変化期における、人生の構成要素の変化とは？

この人生の重要度とは、あなたが大切だと無意識的に感じていることで、NLP心理学では【価値基準】と言います。

人生の変化期に起こる、内面の変化というのは

仕事
家事
育児
介護
健康状態
人間関係
家族
恋愛
教育
趣味・娯楽
お金

などの人生を構成する要素に対して、意識の比重、時間をかける比重、エネルギーを注ぐ比重、をも変化させるものです。

そうした人生の重要度の整理をするということは

• 自分自身を深く知る
• 生きる上での動機を知る
• これからの行動の方向性を決める
• あなたが大切にしてのは何かを知る
• 結果として獲得するものが変わる

ということです。

私自身も昨年のコロナでの外出自粛、父の介護あたりから、人生の構成要素に対しての比重が変わりつつあります。

それまで、人生の中で大切だと感じていた【料理】をすることが、私の中で最重要ではなくなりました。数年前から厳格なマクロビオテックをしなくなったことが始まりですが、肌トラブルに悩まなくなったこと、食材の買い置き習慣ができたこと、食の仕事をしなくなったこと、介護で料理に時間を取れなくなったこと、などが外的な理由です。それに伴って、心理的に大きな比重を占めるものではなくなりました。もちろん、最低限、美味しく、素材のいいものということは気にかけていますが、あれこれ気を使いすぎることはしていません。

あなたにとって、人生で占めていたことは、私とは違うかもしれません。
人によって、

・手が離れた子育てだったり、
・親御さんの介護だったり、
・責任を負っていた仕事だったり、
・人との関係だったり、

さまざまでしょう。

そうした状況の変化によって、人生を構成する要素の重要度が変わるのは、ごく自然なことなのです。

そして、そうした変化の時、過去の自分にとって何が大切だったのか、今の自分にとって何が大切なのかを意識することをしてみてください。

人生の重要度とは、人生の質を左右するもの

人生の中で重要だと思うもの、大切だと感じること

つまり、
価値基準は、

それまでの経験や関わってきた人（家族、友人、教師、身近な大人など）の影響を受けて形成されてきます。

価値基準は、あなたが生活や行動をする上での基本的な原則となることから、人生の方向を決める存在です。つまり、仕事、生活、人生の成功、お金や豊さ、健康状態、教育、恋愛観、という人生を左右するものです。

普段、何もない時には、そうした人生を構成するもの、その重要度を意識することはなく、自動的に当たり前のこととして、無意識のうちに順位付して、その通りに人生を送っています。私たちは、物事の捉え方、考え方、思考の使い方、行動の仕方に対して、自分の意志で行っているようで、無意識的にしていることがほとんどなのです。

• 変わりたいのに変われないと、もやもやしたり
• 状況の変化に、不安になったり恐れたり
• 人生が急に思うようにならないと、苛立ったり

という時、

あなた自身の人生の重要度・価値基準をはっきりとさせることで、あなたらしい人生を再構築することができます。

逆に、気づいていない、古い価値基準のままで生きる時、新しい価値基準と不一致を起こしてしまい、何か新しいことを始めようとしたり、変わりたいと行動を起こそうとしても、望むように行動することはとても難しくなります。

不一致は、あなたの中でアクセルとブレーキを両方踏んでいる状態で、車のように前にも進めずにエンストを起こし、心と体のエネルギーを使い果たしてしまうことになるのです。

今、社会が大きく変わろうという時に、あなたが、あなたらしく生きるというゴールに向かって動き出したい時だからこそ、人生の質を高める、あなたの人生を構成する要素の、重要度を改めて認識する必要があるのはそのためです。

※コンフォートライフコーチングでは、そうした価値基準を明確にするお手伝いもしています。

重要度が変わるということは、人生で「何が必要か」「必要でないか」を再設定すること

人生の変化期には、それまで

• 重要視していたこと、
• 必要だと感じていたこと
• 価値があると感じていたこと
• 大切だと思っていたこと

が大きく変化します。

つまり外的な変化に伴って、それに適応しようと（あるいは適応するまいと）、内的な（心理的）な変化が起きてきます。

しかし、そうした変化があるものだと理解していないと、無意識で変わろうとしていることと、意識的にそれを阻もうとする（あるいは、意識的に進もうとしても、無意識がストップさせている場合も）葛藤が起こります。

それまで抱えていた価値基準は、もしかしたらあなたが本来持っているものではなく、先に述べたように、幼少期からの親や周りの大人の考え方の影響だったり、あるインパクトのある体験からの思い込み（ビリーフ）が影響している場合もあるのです。

私もそうでしたが、制限的なビリーフを抱えている人ほど、２０代、３０代、４０代と年齢を重ねていく過程で人生が思う様に行かなくなる場合があります。それは、幼少期に親や周りの大人からの影響によるビリーフが制限となり、あなた自身が持っている価値基準とは違うためです。

望んでいる通りに人生が運ばなかったり
無理に無理を重ねて何かをしようとしたり
自己表現がうまくできずにもやもやしたり

だからこそ、あなたの中で、何かこれまでと「重要だと思っていたことが変わった感じがする」という時、些細な意識の変化に気づき、それを受け止めることが、あなたがこれから自分の本当に望む生き方をする上で大切なのです。

人生で、
あなたが重要だと思うこと
あなたが大切だと思うこと
あなたが価値があると思うこと

それは、
人と同じである必要はありません。
人を気にして変える必要はありません。

あなたの人生を構成する要素の重要度を知る方法

上記であげたような人生の構成要素は大まかなものですが、

仕事
家事
育児
介護
健康状態
人間関係（家族・親戚、友人、会社の同僚、知り合い）
恋愛
教育
趣味・娯楽
お金

など私たちは、生きている間、様々な人生を構成する要素が関わり合って生きてます。

もちろん、これと同じようにと、単純に表現できるものではありません。

仕事に関しても、通勤、フリーランス、リモートワーク、派遣、という仕事の形態や、販売、交通機関、医療関係、外食関係など職種、属している組織、会社、という構成要素もあります。

家事にしても、料理、掃除、洗濯、家計の管理、家のメンテナンス　といった要素。

健康状態にしても、人それぞれ抱えている悩みや、健康維持のために取り組んでいること、通院や入院、といった要素。

恋愛や教育、趣味・娯楽に関しては、もちろん人それぞれ。

子供の教育だったり、自分自身のスキルアップのなんらかの資格の勉強だったり、様々でしょう。

大きな要素、それに付随する小さな要素、と細かく考えることができますが、大切なのは、人生を構成する要素を、リアルな事実とともに、あなたの中にあるものを、はっきりと意識の上にのせることです。

変化期を感じなくても、定期的に自分自身の価値基準を再認識する

特に、変化期だと感じていなくても、定期的に、あなた自身の価値基準をあげてみましょう。

一年の初めのお正月
旧暦のお正月
３ヶ月ごと
新年度の始まる前
半年ごと
誕生日ごと
一年の終わり

など、一年の間に、区切りだと感じる時にしてみるのもいいと思います。

私自身は、今年の1月3日に一度価値基準をあげてみました。

その時の最重要だったのは、家のことが上位にあって、仕事や集中力、セルフケア、健康、などは下位に挙がっていました。

家の諸々の相続手続きがほぼ終わりに差し掛かり、2月12日の新月ごろから、気持ちの変化が起きてきていますので、また新たに価値基準・自分の人生の構成する要素の重要度をチェックしてみようと思っています。