行動・仕事

今やっていることが“しっくりこない”ときには、これを確認する

仕事やプライベート、趣味の世界であっても

今やっていることがどうもしっくりこない

というとき、

そうした感覚は、誰にでも起こりうることです。

もしあなたが、どうも今自分がしていることに“しっくりこない”なぁと感じているのなら、あなたが“やっていること”のなかで、これを確認してみましょう。

確認しないことで、“しっくりこない”が、不快になることさえあり、“やっていること”さえ嫌いになってしまいます。

こんな方におすすめ

  • 今の生き方に、“しっくりとこない”と感じている方
  • 今やっていることに、“しっくりとこない”と感じている方
  • やりたいことなのに、“しっくりとこない”と感じている方
  • 今のこの“しっくりとこない”の理由が知りたい方

“しっくりこない”のその奥にあることとは?

“しっくりこない”という状態の理由はなにか?

今自分がやっていることが“しっくりこない”という状態の理由はなんだろうか?。

と、自分に質問を語りかけてみましょう。

・・・・・・・・・

“しっくり”とは:

① 強くくい入るようにするさまを表わす語。ぎゅっと。また、とがったものや、鋭いもので強く刺激するさまを表わす語。ちくり。 ② 物事がほどよく組み合って、よく調和がとれているさまを表わす語。 ③ 人の心などがよく合って、穏やかにおさまっているさまを表わす語。

コトバンクhttps://kotobank.jp  より

①働きかけても手応えのないさま
②物足りない要素があると感じられるさま
③服装や振る舞いなどがその人に似合っていないさま
④椅子などの形が体に合わないさま

Weblioより https://thesaurus.weblio.jp

こうした言葉の意味からも、

今やっていることが“しっくりこない”という状態は、

  • A)やっていることに対して、やる気や意味を感じられない(望んでいることではない)
  • B)やっていることが、自分の気持ちと合っていない(やる気はあるが、プロセス、やり方、方法に慣れていない、違和感を感じる)
  • C)やっていることの作業量ややることが多く、気持ちが常に慌ただしさを感じている(時間と成果のバランスが合っていない)

ということではないでしょうか。

それゆえ、“心穏やかになれない”のではありませんか?。

そうした時は、少しだけ日々の中で、あなた自身と向き合う時間を持ちましょう。

しっくりとこない、仕事、プライベート、趣味の世界、の何かをを否定するのではなく、まずは、その目的、行動、気持ちの状態を確認することです。

その時大切なことは、

そのことに対する感情(もやもや、イライラ、焦り、葛藤、など)にフォーカスするのではなく、静かにあなたの状況と心の奥にあるリソースと向き合うことです。

しっくりとこない今の状態は、感情を肥大化させてしまうと、違和感や不快感でしかなく【嫌】という感情だけが大きくなってしまいます。

そうでなければ、そのこと全てが嫌になり、それまでしてきたことも、全て嫌になり、自分さえも嫌になってしまうからです。

確認することは、①行動の目的・目標、②行動の内容(プロセス)、③行動のスピード(進捗:いつまでに、何をする)についてです。これらが重要なのは、意識的にも無意識的にもこの要因があって人は、なんらかの行動を起こすのです。

 

しっくりとこないが発生する三つの要因

しっくりとこないABCとは、以下の①、②、③のことです。

  1. 行動の内容と目的・目標
  2. 行動の内容(プロセス)
  3. 行動のスピード(進捗度合い:いつまでに、何をする)

この三つのどれか、あるいは、すべてが噛み合っていないと、気持ちが真っ直ぐにそのことに向かわずに“しっくりとこない”感じが湧いてくるものです。

どれか一つが不調でも、それが他の二つに影響していくこともあります

目的がはっきりしていないこと①に対して、何をしたらいいかわからないこと②もあれば、プロセスに慣れていない②が故に、モチベーションが下がる①こともあります。

いつも慌ただしく追われてばかり③だと、プロセスを考える②こともなく、却って、行動のスピードが落ちる③こともあります。

自分の望んだ分野の仕事①であっても、その過程②でどうしても、<自分の気質と合わないこと><自分の信条とあわないこと>を強要されたりすることで、自分の望んだこと①全体にしっくりとこない感覚を抱きます。

どんなに自分が望んだ分野の仕事やプライベート、趣味の世界、であっても、望むようになるために、やりたくもないことをしなければならないとしたら、得たいこと(目的)、目指す状態や場所(目標)でさえ、本心とはずれている場合さえあります。

自分の理想を叶えたい、目的や目標を達成したい、と思う時には、楽なことばかりではありません。コツコツと積み上げるような努力も必要となりますが、しかし、「理想のためには、〜〜〜しなければならない」、「理想を叶えるためには、〇〇をするべきだ」として過度な我慢や忍耐をしがちです。過度な我慢や忍耐というのは、脳にとってもストレスフルな状態で、心理的にもそれを避けようとし始めます。

本心から望んでいる理想や、目指したい目的や目標は、そのための行動(プロセス)が難しいものであっても、初めてすることであっても、一つこなしていくごとに達成感を感じるものです。

“しっくりとこない”は、今やっていることを続けるべきか、やめるべきか、理屈で考えて答えを出そうとしますが、“べき”と言っている時点で、制限思考や既成概念(社会や親や学校が作り上げた、理想や規範)を基準にして、自分の理想を掲げている可能性さえあります。私たちは、自分が思っているよりも、そうした周りの考え方に影響を受けています。そした心の型は本心から望むこととは違うため、ずっと、なにを選択しても、“しっくりとこない”感覚がまとわりつくでしょう。

そのためにも、一度、内面の本心に気づくためにも三つの要因について、自分に問うてみることです。

 

しっくりとこない要因3つを深掘りする

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①行動の目的・目標の要因

行動の目的・目標は、

  • その行動に対する気持ちの向き方
  • 行動に対する集中度
  • 行動に対する意欲

に対して影響を及ぼします。

目的と目標は、同じように捉えられることが多いですが、

マーケティング戦略や英語の概念では、

目的=Gole、Object
目標=Target、Who、

としています。

コーチングの視点で捉えるならば

  • 今行なっている行動は、何のためにするのか?(目的):Gole
  • 今行なっている行動は、自分がどのような状態になることか?(目標):Target

として捉えると、わかりやすいでしょう。

人は、何らかの行動や選択をする時、
何かを得たい
自分がこうなりたい

という意図を持っています。

その意図ははっきりと持っていることもあれば、とても曖昧でぼんやりとしている場合もあります。

はっきりとしている時には、
まるでミサイルのように、大破させるために(目的)、敵とする船とらえ(目標)、真っ直ぐにそこに向かうことができます。

しかし、それがはっきりしていない時は、別のものを大破させてしまったり、敵か味方かもわからず、蛇行したり墜落してしまうことさえあります。

それは人工のものだからでしょ?と思うかもしれませんが、エネルギーというものの動き方については、人の意識や思考も同じです。

あなたが行動するのは、何のためか(目的)、どのような状態になるりたいのか(目標)、がはっきりとしないと、行動の内容(プロセス)でさえわからなかったり、迷ったり、自分の信条と合わないことをするハメになったりしてしまいます。

上記で述べたように、私たちは自分が望んでいると思っていることでさえ、他者の思考や社会的な考え方の影響をうけやすいのです。

また、私たちは、人生の中で多くの理想、多くの目的や目標を持っています。それは人生の中で使命と呼ばれるものや天職と呼ばれるものもです。

一つの「これだ!」と思うことに、し続けることが美徳と取られられ、社会通念とされていた時代から見れば、令和の今の時代は仕事に関しても、転職や副業など自由な考え方となりました。そのうえで、あなたが本当に望んでいることにアクセスすることは、あなた自身の人生の時間を有効に使うことにも繋がります。

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②行動の内容(プロセス)の要因

行動の内容(プロセス)は、理想を叶えるためには必要なことですが、そのプロセスに対して“しっくりとこない”ことさえあります。

しっくりとこないのは、

  • 行動の内容(プロセス)の中に、違和感や意味を感じない、
  • その行動の内容(プロセス)を行う中に、自分の信条や本意とは違うことをやらなければならない、
  • その行動の内容(プロセス)は、これまで経験のないことや知識のないことをする必要がある
  • その行動の内容(プロセス)を行うことで、命の危険や恐怖を感じることがある

などの時に、その行動の内容(プロセス)そのものを行なったとしても、あなたの理想とすることにむけて希望を見出せないと感じる時には、“しっくりとこない”と感じることが強くなります。

一方でそれらの要因があったとしても、そこに未来を見出せるのならば、人はそのことに取り組むことができます。自分なりの解釈や意味づけを見つけ、うまくできるように工夫していくことでなれていくことができます。

自分の理想とすることを叶えるには、目的・目標を叶えるには、何らかの行動(プロセス)があって、初めてそのことに行き着きます。

ミサイルのように真っ直ぐに目標に向かうにも、その前には、作戦を立てたり、訓練をしたり、すぐに敵を見つけられるようにレーダーの見方を覚えたり、として、最終的にボタンを押すタイミングというプロセスがあります。

職業においても、想像するに看護師さんの仕事を考えてみると、目的や目標を掲げて学校に入り、OJTの研修があり、(内科、循環器、外科、脳外科、小児科など)どの科で働くのか、その科での必要な専門知識を覚え、それ以外のスキルを覚え、などがありながら現場で経験を積んでいくことでしょう。実際に働いている現場の方には、他にもまだまだあると言われるかもしれません。

現場での行動の内容(プロセス)は、緊張と修練の連続かもしれません。そうした中でも達成感を感じる時があれば、それを一つ一つこなしていくくことや、工夫をしていくことに意識が向きます。

また、叶えたい理想、達成したい目的、行き着きたい目標①が曖昧だと、必要な行動(プロセス)ではないことばかり行なったり、必要なプロセスが何かわからない、何をしたらいいのかわからない、ということさえ起きます。

叶えたい理想、達成したい目的、行き着きたい目標①には、そのための、必要な行動(プロセス)②があるのです。

そのどちらが欠けても、“しっくりとこない”感情が湧き起こります。

だからこそ、その二つを明確にしていくことが重要です。

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③行動のスピード(進捗度合い:いつまでに、何をする

これらは、時間の使い方と成果が関係しています。

叶えたい理想、達成したい目的、行き着きたい目標①には、そのための、必要な行動(プロセス)②がわかってくると、人は多くのことを短時間でやろうとします。すぐに成果が得たくなるのです。

しかし、ほとんどのことは、あなたが思っている以上に時間がかかることを想定しておくことです。

 
お笑いタレント、絵本作家、の西野亮廣さんは、タモリさんのアドバイスで絵本作家を目指し、自作の絵本を制作することに五年の月日をかけたといいます。

以前多分、西野さんのYouTubeでだったと思いますが、なにかを達成したいのなら、人と交流を絶って最低でも四年間はそのことに没頭することが大切”と言っていました。

 
私たちは、日常生活を送ることでさえ、時間がやのように過ぎていきます。それ以外に自分が何かを叶えたいのなら、時間をいかに使うのかがとても重要で、人は往々にして、「あれもしたい」「これもしたい」として、雑多なことにばかり気を取られて一番大切なことに時間をかけようとすることさえしません。
“しっくりとこない”今の状態の奥にあるのは、あなたにとってのバイタル・フューが曖昧なままだからです。

 

質の高い仕事をする鍵は、「些末な多数」(トリビアル・メニュー)と「ごくわずかな重要なもの(バイタル・フュー)を区別することにある。

ジョセフ・ジュラン、ジョセフ・デフュオの共著『ジュランの品質ハンドブック』(未邦訳)

忙しい割に、具体的な成果が上がらないことは、多々あることです。多くのことをしようとすることで、あれもこれもと注意力が散漫になり、結果としてなにか一つのことに集中することができずに、結果として何もできていないという状態に陥ります。

現代では「より多くのことをこなす」ことが重要視され、それができる人間が有能とされることから、「多忙である、時間に追われている自分は、重要な人間だ」と思うようになり、さらには「忙しい」「疲れている」「睡眠不足」な自分を嘆きながら、必死でやっている自分は偉いのだと安心したいことに気づいていません。参考『SINGLE TASK』

叶えたい理想、達成したい目的、行き着きたい目標①には、そのための、必要な行動(プロセス)②がはっきりとしてきたら、

  • なにをする(STEPを決める)
  • いつまでにする(WHENを決める)

ことです。実際にSTEPを行っていると、他にも必要だと思うSTEPが浮かび上がってくることもあるし、想定していたよりも早くできる(あるいは時間がかかる)こともあります。

そして、STEPの確認していくと、達成感や充実感を感じて、理想や目的・目標を現実味を帯びて感じられるようにもなります。

 

「自分はこれを望んでいる」が一番重要。けれど、それさえも曖昧になる

私たちは、自分たちの人生に対して、自分が行なっていることに対して、何らかの意味づけや、強い実感を求めがちです。

それは無意識的な欲求で、表には現れてはこないことがほとんどで、「こうしたい」という思いであっても、自分のものというよりは、他者からの影響や周りにいる人の思考を自分のものとしてしまうことさえあります。

本心とは違うものでも、「自分がしたいこと」だと思い込む。もちろんそれを、本心から自分のしたいことにしてしまえることもあります。

しかし心のどこかに望んでいることがあるのだとしたら、その差異は、はっきりとはしない形で感情に現れます。

特に現代では、身近に情報にアクセスできるPCやスマートフォンがあり、SNSやネットなどから、瞬時にしかも次から次へと自分とは無関係の情報に触れることが多くなりました。そうした無関係な情報であっても、私たちの思考や意思決定に影響を及ぼし、私たちが本心から望んでいることでさえ、そうした情報が基準となってしまいます。

だからこそ、時には静かな環境で、他の情報を遮断して、深く自分の想いと向き合う時間を持つことです。

自分で自分に語りかけることです。

今の自分のしていることに、“しっくりとこない”感じがするのなら、ぜひここまでのことを考えてみてください。

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