あなたは、ご自分の人生について考える時間を持っていますか?
自分の人生を設計するということ。
それは、かつての、昭和・平成の時代であれば、それなりに苦労はありながらも会社に定年退職するまで勤め、その後は年金をもらいながら、悠々自適で過ごすということが大半の人の生き方で、「自分の人生をどう生きるか」ということを強く考えることはなくとも、それなりに幸福度の高い生き方をすることができました。5年前に亡くなった父を見ていても仕事に夢中に取り組み、退職した後は、自宅のローンを完済してその家のあちこちをDIYしたり、地域活動をして過ごすことをしていました。
何も考えずにいても、そこそこ不自由なく暮らしていけたり、60代になって年金をもらって悠々自適をめざすという生き方ができた時代。
その時、その時で、頑張れば、先の未来は何も考えずとも、そこそこ幸せになれていた。そういう時代で、「人生の先のことを考えて、若い時になにをするか」なんて考え方はありませんでした。昭和、平成の時代は。
ですが、令和の今、仕事そのものに対しての考え方、人生そのものに対しての考え方が、会社組織に定年退職まで属してという考え方から大きく変わりました。企業や、経団連のトップの方からも、年功序列や終身雇用を継続することは難しい云々の発言をなさっています。
同時にだれしも、人生100年を想像して、自分の人生の生き方を自分で決めていく時代になりいました。人生に対してどう生きるのか、長期的な視点をもって、今現在から、自分自身で考えて生きることが必要に時代になったのです。
あなたは、社会や多くの人が示していた生き方、型通り、紋切り型の生き方をしてきたということはありませんか?
いいやそんなことはない、これまでも自分が考えて人生の選択をしてきたというかもしれない。
でも、確かに、時代の流れでそうして「いればいい」という全体の考え方と同調して生きてきたり、何も考えずとも、なんとなく生きてこられたのは事実のはずです。
けれども、これだけ多様化した時代に、そしてそれまでのパターン化した生き方が通用しなくなってきた時代においては、これまでのやり方・考え方では、うまくかなくなってきています。
そうした状況からも、個人個人が、自分の人生を紋切り型の生き方ではなく、真の意味で生き方を考えることで、人生を切り開く必要が出てきました。
その時一番必要なことは、自分自身について多角的に理解する時間、自分自身の人生について深く考え、計画する時間を持つことです。
自分の人生を、自分で計画する時代になってきた
人生を長期的な視点で計画する、その前に自分について深く知る
自分がどう生きたいのか
いま、年代を問わず、生き方に悩む人が増えています。
それは、上記で述べたように、紋切り型の生き方、組織(会社)の形態がすでに変化してきているからです。終身雇用はすでに継続することが難しいと宣言している組織が増え、AIのが一般に普及してそれまであった、仕事のやり方が変わってきている、ということが背景にあります。
今までの知識やスキルでは、対処できなくなり、これからの人生に役立てようと、色々な新たに学び始めている人も多いです。
しかし、どんなに多くの知識やスキルがあっても、それをどう使うのかは自分自身で、知識や能力ばかりを高めても、それをどう使うのかを深掘りしていなかったり、知識や能力を使うマインド状態が伴っていなければ、思うようにそれを活かすことができないばかりか、「まだたりない。まだたりない」と知識を求め続けたりします。
自分自身を深掘りせず、知識やスキルだけを身につけても、途中で「なにか違う」と感じたり「飽きてしまって継続しない」「自分には合わなかった」といことさえ出てきます。
そのために今、そして長期的な視点で人生を設計するまえに、あなた自身をについて深く知ることです。
- 自分の人生をどのように生きていくのか
- この先の人生でなにを大切にしていきたいのか
自分を主軸にして人生設計して、仕事や生き方の選択を広げる必要があります。
そうした時のもとになっているのが、自分という存在です。
- 自分はどのような気質を持っているのか
- 自分が抱えている思い込みがどのようなもので、制限的に働いていないか
- プラスの思い込みがあることで、どんなことがうまくいったのか
- どのような分野のことなら、長期的に取り組めるのか
- どのようなことが得意で、それを伸ばすことができるのか
- 変えたほうがいい、考え方、行動パターンはないか
などのような、これまでの自分を振り返って、自分を知るための時間をもつことがとても重要です。
それがはっきりとしていないから、いつも迷うし、本心とは違う選択をしてうまくいかない状態になってしまう。
うまくいかなかったことに自信を失い、前に進むのをやめてしまったり、変化することに恐怖を感じることにもなる。
それを拗らせると、自己卑下や自己憐憫の心理状態に陥り、人生を詰むことにもなりかねません。
もちろん、人は心理的にも、状況的にも常に一定ではありません。人生設計は途中で変更する必要に迫られることもあるし、上記で取り組んだ自分自身でさえ時に変化します。ですが、自分自身のことを知らないがために、迷い、決断できず、選ぶこともできない。そして生き方に迷うのです。
ありのままの自分でいようと思っても、心のどこかで自分と向き合うことを恐れ、人生について考えることもやめてしまうのです。
自分の人生について考える、その第一歩は「あなた自身について知る」時間を持つことです。

人生について考える、その前に自分について深く知る
自分を知る時間とは?
と言われても、戸惑うかもしれません。
- これまでは、その場その場で、やり過ごすだけで、日々忙しくて自分の人生について深く考えるという時間がない
- 将来の自分について考える、なんてこと自体、思いもしない
- その場任せで、なんとなく良いことが起きなかなぁと、期待ばかりしている
という人がほとんどではないでしょうか?。
そうした方ほど、突然の状況の変化が起きると、戸惑い、時代の変化の波に飲まれて迷っています。
会社人間だった人が、突然会社を解雇されて、途方に暮れているのようなものです。社会という世界で、何となく生きてきたのが、それでは通用しなくなり、途方に暮れている。
しかし、そうした変化に対して、感じないようにしていただけ、考えないようにしていただけ、悩むことを遠ざけ、というのが本当のところではないでしょうか?。
そして、そうした変化、問題が大きく膨れ上がり、実感せざるを得ない状況になったため、迷ったり途方にくれる状態に陥っているにすぎません。
厳しい言い方になりますが、悩むことを避けていたがために、自分で招いた結果とさえいえます。
でもわかるんです。私自身、20代30代、いいえ40代になっても生き方に迷っていましたから。ですが、心理学を学んで思考の仕方がわかったことで、実感できる思考の仕方、納得できる生き方ができるようになりました。
だからこそ、自分について考える時間を持つかどうか、それは、あなたの人生をどう生きるかはあなた次第だということです。
自分の人生をよくするのも、悪くするのも、自分次第だということです。
もちろん、置かれている環境や状況、そうしたものがとても大変で苦しい時、社会や政治、災害や紛争の有無によって、個人がどう頑張っても難しいこともあります。
しかし、これからの生き方に迷っているとしたら、それはチャンスです。
迷うというのは、悩むというのは、ネガティブに捉えられがちですが、それは物事に対して考えている、思考が働いているからです。しかし人は、慣れた考えやこれまでの思考パターンで物事を考えがちです。
アインシュタインが「同じことを繰り返して異なる結果を期待することは、狂気だ」と言ったように、私たちは何かを変える時、別の考え方を取り入れる必要があります
(別の思考を取り入れる時、私たちは自分の都合のいい情報しか取り入れようとはしません。
他の人との対話、他の人から問いを出されることで、脳は1秒間にA4サイズの用紙30ページ分の情報を検索し、答えを見つけ出そうとします。すると別の考え方へと意識が向くため、コーチングというプロセスが役に立つのはそうした理由からです。)
自分のための時間をもちましょう。
適切な、迷いの仕方、悩みの仕方を知りましょう。
- 自分のためだけ、自分のことを大切にする何かをする時間
- 自分自身が持っている想いに気づく時間
- これまでしてきた体験を思い出す時間
- うまくいかなったことを振り返る、その理由を探る時間
- 自分がポジティブになれること、得意なこと、やってみたいことを認識する時間
- あなた自身に心理的なパターンがあることに気づき、ケアする時間
そうした時間を持つことこそが大切で、
そうした時間を積み重ねること。
たった一度、たった一晩で、なにかが変わるわけではありませんが、あなた自身の人生を再生させ、充実させる生き方を選択することへシフトしていきます。もう、そうした生き方に切り替えることへの、時間的猶予はありません。
それほどまでに、時代の変化が急激で、何も考えずにいればあなた自身の人生、そして家族も含めて、激流に飲み込まれてしまう。
そのとき根幹となるのが、
あなた自身のこれまでの体験
その時の自分持っていた感情
これから先の未来をどうしたいのか、という、心の奥底にある、気持ちに触れて
自分はどうしたい
という、気づきや自分自身への理解を深めることです。時には、意識を根底から変えるようなことが必須となるかもしれません。それはこれまで抱えてきた、心理的なプログラム(パターン)への取り組みかもしれません。

自分を知る時間を持つことは、自分の感情や行動に責任を持つこと
これから先、誰にとっても一番大切な時間は、自分自身について理解することです。
あなたは、自分の人生の重要なことを、誰かに影響されたり、誰かの言われるがままにしてきませんでしたか?。
親や、周りにいるだれかの
「あなたが、〇〇してくれたことで助かった」
「あなたが、〇〇してくれなくて悲しい」
など、子供であれば親のそうした言葉に、動かされて何かをしてきたことでしょう。そうした言葉を受け取る体験を積み重ねてきた人ほど、「誰かのために〇〇しなければいけない」と思ってしまう。
しかし、そうしたあなたにも、本当は〇〇ではなくて、「◾️◾️がしたい」という思いがあったはず。その一方で、なにか追い込まれた事態になったとき、自分に都合が悪くなった時「▲▲させてくれなかった」「そうしたのは、お前のせいだろう」と他責(人のせいにする)ようにもなっていませんか?。
なにか、ものごとがうまくいかない状況になった時、自分の理想とかけ離れてしまう時、イライラしたり、モヤモヤしたり、うまくいかないことに対して、周りに八つ当たりする。そうして、自分が不快な感情になったのも、周りの誰かのせいだとする。
自分の行動や感情
私たち人は、環境(周りの状況や人の言葉や振る舞い)から思っている以上に影響を受けます。それによって感情や行動を引き起こしていることも否めません。しかし、どんなに影響を受けていても、それに対してどう反応するのかは、自分自身でしか決められません。
「〇〇に対して、喜べよ」と他人に言われても、嬉しくないもには喜べない。
「〇〇に対して、もっと怒れよ」と言われても、不快さを感じなければ怒れない。
こうした状態に陥らないようにするには、自分の生き方に責任をを持つことです。
些細なことでも、自分の本心からの望んでいること/望んでいないこと、を基準にして、自分で決めることです。
自分の人生に責任を持つこと。
自分の人生に責任を持つことを避けてきた人は、社会や周りの人の在り方に従順なようで、単に自分で決めることを避けていただけです。自分で決めることを避けていたのに、いざ自分に都合が悪くなると、決定や選択したことを誰かのせいにする。
それは子供と同じことで、もうあなたは子供ではありません。
大人と子供の違うところは、自分自身の振る舞い(感情や行動、選択)に責任を持っていることです。他者と生き方や考え方が違うのは当然のことで、もちろん、その状況において最優先にすること、最適なことは何かによって、他者の意見に納得する必要も出てきます。
しかし、根幹となる部分あなた自身の感情や行動は、他者のせいにすればするほど、生き方の選択を狭め、うまく行かないことが起きるたびに感情や行動のコントロールができない自分となってしまいます。
それは、自分の人生に責任を持つことの基本です。
- 自分の時間を持つこと
- 自分自身に対して考える時間を持つこと
これは、あなたがあなた自身の人生を、自分の責任を持って生きることに他なりません。なぜなら、あなたが行う人生のあらゆること、それが楽しいことであろうと苦しいことであろうと、最後まで付き合ってくれるのはあなたしかいないからです。
だからこそ、自分のための時間、自分について知る時間をもつことが、とても大切なのだと知ってください。
そして同時に、自分の面倒を見る時間、自分で自分を喜ばせる時間、自分が本当に好きなことをする時間、つまり、自分の面倒を見る時間を持つことです。自分で自分を満たす時間を持つことです。
それは、自分勝手なことではありません。そうした時間があることで、脳は「自分」を起点に物事を考えるようになり、「自分はこうしていいんだ」と学習していく。それは自分を肯定し、主体的に生きるのだと、脳の再プログラム化していくことです。

自分の人生に対して考える時は、同時に、自分を大切にする時間
自分の人生について考える時間
- 一日の中の数十分でも
- 一週間の中の一日でも
- 1ヶ月の中の特定の日でも
その時間は、他の人(家族や周りにいる誰か)にエネルギーを注ぐのではなく、安心なドームのようなスペースを設定して、自分がリラックスできるカフェや空間でも、ケアをするマッサージ店でも、いいので、あなた自身のためだけに、あなたのことだけにエネルギーを注ぐ時間をもとう。
いつもいつも家事に追われて、料理や掃除、片付けにヘトヘトになっているのなら、その日を決めて 「大切な時間」と決めて、一切料理も掃除も片付けもしない。もちろん、小さな子供さんや介護する必要がある誰かがいるのなら、その日は他の人の手を借りることも検討する必要があります。
いつも抱えている案件や、頼まれたり振られたりしがちな仕事を抱えて、毎日残業でヘトヘトになっているのなら一度断ってみよう。
世話をすることを放棄したら、彼らに悪い
頼まれた仕事を断ったら、後で気まずい
などがあったら、
- あなたは、あなた自身に申しわけのないことをしている
- あなたは、あなた自信を蔑ろにしている
のではないでしょうか?。
そうした恐怖は、自分らしい人生を切り開く時現れる不安の一つです。
それは自分の人生を蔑ろにしてきた、これまでのあなたから、新たな自分になる第一歩です。
上記で述べてきたように、自分の人生を考える時、自分について知る必要があるのと同時に、自分を喜ばせる時間や尊重する時間を持つことで、自分を肯定して主体的に生きるのだというように脳を再設定することになるからです。
日本では特に、自分よりも他者を尊重する、他者に対しての気遣いを求められますが、
- 自分を尊重できない人は、真の意味で他者を尊重できません。
- 自分に対して誠実でない人は、真の意味で他者にも誠実ではありません。
自分の人生について考える時間を持つこと、それは、あなた自身の生き方の変化をもたらし、同時に、周りへの振る舞い方、接し方が変わることになるのです。より望ましい、充実した、自分らしさを手にいれ、ることは、他者に対してもポジティブな影響をもたらすものです。
そのとき、起点になるのは、全て【自分自身】なのです。
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