メンタル・意識変化

いつでも優しい自分でいるには?

2018年5月14日



「おねえちゃんは、なんでいつも優しいの?」

先月のある時、近所のちびっ子くんが夜学童から帰ってきたものの家の鍵がないというので我が家にピンポンしてやってきました。そして、私のデスクで宿題をやりながらふと言ったのです。

「その方が、家族みんなが機嫌良くいられるでしょ?」

そう答えた私。

もちろんこれは、周りに気を使って不機嫌にならないように自分がガマンしている訳でもなく(まっ、多少はあるのか?。でもその分自由にやれてることもあるし)人に対して、出来事に対して穏やかでいられる自分がいます。

これは年齢を重ねて人間丸くなったからか?
というとそうでもありません。

もともと、穏やかな気質だからか?
というと、それこそトンとそうではありません。

いつでも優しい自分でいるのはどうしたらいいか?。
私が得たそのメンタル状態を、コーチングの立場からその方法を解説します。

優しい自分になる心の状態の作り方

①主体的に心の状態を選ぶ

優しい心の状態というのはどのような状態でしょうか?。

どんなときも、穏やかな状態。
なにがあっても、感情の波が無い状態。
ネガティブな状態であっても、怒りを表さない状態。

つまり、優しいというのは、
ニコニコと常に笑顔を絶やさないという状態ではなく、【心が穏やかな状態のこと】であると私の中で設定しています。人によっては、誰にでも慈愛を持って他人のために気をくばり、手助けをする、笑顔でいる、ということが【優しい】状態である。という人もいるかもしれません。

もちろん、なにかショッキングな事柄があれば、悲しい気持、怒りの気持、不安な気持という、感情が沸き起こってくるのは当然の事です。そうした感情をとめてしまうことは身体の中にその感情を溜めてしまい、身体に不調を起こすことも精神医学の世界でも心理学の世界でも分かってきています。

例えば、
「周りの人が自分を不愉快にさせているから、自分がイライラする、自分は腹が立つ」という人もいます。多くはそう考えます。私自身もそう思っていました。

けれど、イライラする、腹が立つのは自分自身の感情のことで、それは物事に対しての反応の結果として、そのイライラ、腹が立つという感情を選んだのです。イライラ、腹が立つということを表現の方法として選んだのです。

  • 愛用していた鞄が汚れて悲しい?
  • 子供が宿題をしないからイライラする?
  • 新しい環境になじめるか不安だ
  • 消防車の音がしたから怖い?
  • 彼氏がバックを買ってくれて嬉しい?

つまり、感情というのは、あなたが物事に対しての感じ方を、

  • 悲しい
  • 怒り
  • 不安
  • 恐れ
  • 嬉しい

といった感情表現の方法で選んだだけのことなのです。

  • 愛用の鞄が汚れたら、鞄のクリーニングに出せばいい
  • 子供が宿題をしなければ、机に向かうように意欲を持たせればいい。
  • その環境を下調べしておけば、不安が減る
  • 消防車の音が怖いのは、なぜかを知って対処する
  • 彼氏がバックを買ってくれても、粘着質の人だったら怖い

というように、人によって、捉え方でいかようにも感情は変わるのです。

つまり、
自分自身が主体的に、心の状態は選び取れる

ということ。

そして、

平穏な心の状態というのは、
フラットな波のない心の状態です。

穏やかな心の状態でいれば、
優しい心の状態はすぐに作る事が出来ます。

穏やかな心の状態というのは、訓練、あるいは習慣によって作る事が出来ます。
元々イラチなワタクシが言うのですから、ホントよ。

感情がぶれたり、イライラしてコントロールも出来ないようでは、コーチングのコーチとしてはよろしくないですしね。

 

②周りの環境を心地よいものにする

平穏な心の状態、いい感情状態をつくるのに大切な事として、自分の身の回りのすべてを心地よいモノにする事です。ここで勘違いしてはいけないのは、豪華なものでも、高価な物を選べという事ではありません。あくまでも、あなたの五感のレベルで快適なものコンフォートなものを選ぶという事です。

つまり、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、という五感を通して感じるもの快適にするということです。五感というのは、身体の生理作用にも影響します。そして身体の動きや状態が変わる事で、心理面にもいい変化をもたらす事は、成功心理学NLP(神経言語プログラミング)においても人が変化する方法として実証されているものです。

また、【割れ窓理論】というのをご存知でしょうか?

割れ窓理論とは
アメリカの心理学者・ジョージ・ケリングが提唱した【ブロークンウインドーズ理論】

割れた窓をそのままにしておくと、他の窓も割られやすくなるが、割れた窓を直していくと、次に窓が割られる事はない。スーパーのゴミ袋やコンビニ弁当の食べのこりが散乱している道にはゴミが集まりやすいが、キレイに正装された道には、ゴミが散らからず、人の心理としてゴミを投げ捨てる気にならなくなる。

 

人は、整った快適な環境であれば、自然と穏やかな心理状態となり、逆に、荒れた環境にいると気持が荒れやすくなる。という人の行動心理があります。

平穏で穏やかな気持を作るためには、
環境を心地よい状態にする事です。

環境と言うと、空間的なことと捉えがちですが、見るもの、聞くもの、触れるもの、におうもの、食べるもの、全てを指します。つまり五感のことです。

私たちは五感を通して、膨大な情報を取り入れています。毎秒では200万ビットもの情報を、意識的無意識的にも受けとっているとされています。多くは気がつかないうちに私たちの気持や感情、あるいは生理学的な影響を及ぼしています。気がつかないうちにストレスで身体を壊していた、精神的に疲れ果てていた、という事があるのは良くある事ですが、意識の上では気がつかないことでも無意識では多くの情報を受けとっているのです。

 

③自分で自己重要感を満たすことを心がける

【優しい】という反対の意味としては、【優しくない】という言葉が上げられますが、【優しくない】というのは、自分以外の人に対しての接し方と同時に、自分が自分自身に対しての接し方も含まれます。

 

自分で自分に優しく出来ない状態のとき、人は

  • 必要以上に頑張りすぎたり
  • 必要以上に人に尽くしすぎたり
  • 必要であるのに何もしない

という状態に陥っているものです。

そうしたとき、他の人に対しても
【優しくない】気持で接する事ようになります。

  • こんなに頑張っているのに・・・
  • こんなに尽くしているのに・・・

というように。

あるいは、他の人に必要とされても【優しくない】接し方をします。

  • 自分には出来ないから
  • 自分には関係ないから

と関わろうともしません。

その根底にあるのは、無意識の領域にある【自己需要感の低さ】です。

あなたは、自分が大切な存在だと思っていますか?。
あるいは、自分は価値がある存在だと思っていますか?。

私たちは、自分自身に対して必ず何かしらの自己認識を持っています。そうした無意識にある自己認識の中でも、自分の存在に関わるものとしてあるのが【自己需要感】です。

この自己重要感の低さは、幼少期の何かしらの体験でインプットされるもので、日本人の多くが大なり小なり持っている意識です。

自己重要感の低い状態は、無意識のうちに強くそれを満たそうとします。なぜなら、【自分が生きていること、存在していい】ということに直結した意識だからです。それが満たされないという事は、自分が生きている事を否定されている、存在自体を否定されている、と同じ意味であるため、生きていくために、自己重要感を満たそうとします。

存在を認めてもらうために

  • 必要以上にがんばったり、
  • ブランド物や高級品を手に入れて他者より優位に立とうとしたり、
  • 他者にやたらとお金を差し出したり、
  • 目下の人に横柄な態度を取ったり、
  • やたらめたらと自慢話しかしなかったり、
  • 人をけなしたり、非難したり、批判したり、

ということをしていきます。

ですが、そうしたことでは自己重要感は満たされません。
それらは、他者からの承認、あるいは、他者と比較して、満たそうとする行為だからです。

自己重要感を満たすためには、

  • 自分の心の奥にある本当に望む
  • 生きている事を肯定されること
  • 存在自体を肯定すること

をしていく事が大切です。

そのためには
自分で出来る②の環境を快適にする事です。五感を通して自分が快適になることを日常的に行なう事です。あるいは、コーチングやカウンセリングを受けて、自己重要感の低さの原因となったことにアプローチしていく必要があります。

 

④優しくいることのメリットを知ること

【優しい気持でいる】というのはポジティブな心理状態ですが、それは外側の自分以外のモノや人にも影響を及ぼします。自分が精神的にも身体的にもいい状態であれば、いい現実を呼びよせます。

職場で、家庭で、イライラしている人と、ニコニコと優しい人と、沢山の仕事を抱えている時、側で見ているあなたはどちらの人を助けたいと思いますか?。

イライラしている人に声をかけたが最後、「こんなに忙しいのは誰のせいだと思っているの!!!」とばかりにイライラ攻撃されあなたもイライラしはじめるでしょう。一方、優しい人は「ありがとう」と素直にサポートを受けとってくれ、二人で行なった事でいい仕事ができることでしょう。

感情というのはエネルギーです。
それが波のようにまわりに伝わり、影響を及ぼすのです。

優しくいる事で得られるメリットは、
あなた自身もいい状態でいられるばかりでなく、周りの人も優しくし、そしてそれに伴う現実もいいものになっていくのです。いい状態のとき気付くと小さなラッキーはそこかしこにありますが、イライラしたときというのはそうしたラッキーにも気付けなかったりします。そうした体験は、どなたでもあるのではないでしょうか?。

私自身も、安定した心の状態を得る事が出来てから、

  • どのお店に行ってもいい対応をしてもらえたり、
  • いつもだったら混んで入れない和スイーツのお店にスムーズに入れたり、
  • 自分のやりたい仕事にたいして諦めずに取り組めるようになったり、
  • お金に対するネガティブな感情がなくなり、
  • 自分が納得出来るものを手に入れやすくなったり、

ということが普通に起きるようになりました。

 

⑤腸内環境をよくする

【心の状態は、心のあり方だけで出来るものではない】というのは、②でもお伝えした通りですが、心を安定させ平穏さや幸福感を感じることに、お腹の腸内環境の菌バランスが影響しているのです。

九州大学医学部の須藤信行教授の研究によると、

私たちはストレスの多い社会に居るといわれています。そのストレスがたまると腸内細菌がストレス物質を減らし、ストレスの影響で脳にダメージを受けるのを減らしているというのです。

また、腸内細菌の働きの一つに、幸福を感じるホルモンであるセロトニンやドーパミンの前駆体を脳に送る働きがあり、これは腸内細菌がふえて腸内フローラの環境が良くなれば、セロトニンやドーパミンが増えて幸福を感じやすい脳の状態になるのです。

参照:『考える腸、ダマされる脳』(藤田紘一郎著)より

 

 

本当は幸せな状況ではないのに、それでも幸福を感じるようになってしまうのでは?という疑問が起きる事でしょう。ですが、幸福というのは状況そのものではなく、物事や状況に対して人が感じる捉え方です。

どんなに恵まれた環境にいるように見えても、お金があって王族に嫁いだとしても、幸せを感じずに離婚をしてしまった女性がいたのを多くの方が知っています。そう、恵まれた環境や状況が幸せとは限らないのです。そして、心の状態を良くしようと、頑張ろうとしてもよくなる物でもありません。かえってこじらせてしまうこともあります。

そして、④のメリットでもお話ししたように、心の状態によって、引き寄せるものや環境や状況がプラスにもマイナスにも変わるのです。

腸内環境を良くする事は、割とどなたでも簡単に取り組めます。

殊に日本では、湿度が多い気候から麹菌をもとに味噌や醤油、酢、酒といった発酵食品や漬け物が多くあります。このサイトはコーチングをテーマにしているのに、腸活習慣や食べる習慣といった食に関してのカテゴリーがあるのは、私が元々マクロビオティックアドバイザーであったり、食の仕事をしていたから、というだけではありません。腸内環境や生活習慣を変えていくことがとりもなおさず心理状態にも影響するからです。

それは心理学の裏付けだけではなく、私自身の人生を変えたキッカケとなったファクターでもあります。

 

まとめ

いつでも優しい自分でいるには、

  1. 主体的に、心の状態を選ぶ
  2. 周りの環境を心地よいものにする
  3. 自分で自己重要感を満たすことを心がける
  4. 優しくいることのメリットを知ること
  5. 腸内環境をよくする

ということを心がけてみてください。

心の状態というのも筋トレのように意識的に繰り返していくことで、どんな風がふいてもしなやかでいられるように心の筋力が付いてきます。

ご自分だけで難しいときは、コンフォートライフコーチングも活用してみてください。

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