メンタル・意識変化

日本人の多くが持っている、人生を台無しにする重要な心理的要素

2019年9月5日

日本人に限らず、現代社会では、

自分らしさを求める意識が低かったり、
自分を大切に思う意識が低かったり、
自分がどうしたいのかに意識を向けられない

という
自己重要感が低い
という心の状態を持っている方が多いです。

この自己重要感の低さによる影響が、今、日本のあちこちに蔓延していると感じるのは、私だけでしょうか?。

戦中は、社会から自分らしく生きることを抑制され、戦後は、日本人が悪いことをしたから、原子爆弾を落とされたのだというような連合国の刷り込がありました。(戦争の何かしらの責任があったとしても一般庶民が戦争を引き起こした訳ではありませんし、広島長崎に落とされた原爆は容認できるものではないはずです。)

その後の社会のあり方、学歴編重主義、隠れた男尊女卑など、様々な要因か絡み合って、私たちは知らず知らずのうちに自分という存在を尊重される機会がない、貶められる状況が多い社会に暮らしている状況です。

環境や状況は、私たちは少なからず人生に関わる心理的要因・自己重要感に影響を及ぼしています。

 

日本人に多く見られる、人生を台無しにする心理的要素・自己重要感の低さとは?

自己重要感の低い人に見られる傾向

自己重要感の低い人にはいくつか見られるパターンがあります。

そのいくつかを挙げてみると、

  • 人の言動を、なにかと自分と結びつけて、自分への非難拒否に感じ取ってしまう
  • 価値の裏付けのないものなのに、高額で購入する。
  • やたらと、ブランドもの、高級品を買おうとする。
  • 誰かと張り合って、好きでもないブランドもの、高級品を買おうとする。
  • お金をばらまくことで、自分の評価を得ようとする。その反面、必要な部分にはお金をケチる吝嗇家。
  • お金で自分を優位に立たせようとする
  • やたらと衣食住にこだわり、変なところで見栄を張る
  • 学歴、権威にこだわり、そうした人には従順な面と敵対心のいずれかを持つ。
  • 自分を強く見せ、強がるが、反面、自分に自信がない
  • 過剰に、「世のため人のため」に何かしなければいけないを意識している。
  • ひとかどの人間にならなければいけない。または、ひとかどの人間であることを強要する
  • 苦手なこと不得意なことを指摘されると攻撃的になり、また、それを克服しようとしても続けられない
  • 下手に出て極端に謙遜をするが、人を尊重することはない
  • 自分の非を認めず、素直に謝れない。虚勢を張る。
  • 自分を大事にせず、体の具合が悪くても自分からどうにかしようとしない。(誰かが大事にしてくれるのを、過剰に期待する)
  • 勉強や習得、学ぶことへの吸収力が悪い
  • 飽きっぽく、すぐになんでも投げ出してしまう
  • 人に対して警戒心が強く、敵対的。その反面、安心できる人、自分が上位に立てる相手には暑苦しいまでに親密になりたがる
  • 人間関係の問題につまづいてしまう。人間関係に不器用
  • いじめられた経験がある。
  • 自分より弱いと察した相手をいじめる。
  • 人に献身的であっても、尽くしどころが相手の望むことではないので、感謝されない。
  • 過剰なまでに、頑張りすぎる。
  • 人の感情に鈍感で、押し付けがましい
  • 人の行動や思考が自分と同じでないと、批判的になりけなすようになる。
  • 人に褒められることを受け取れない(権威ある人からは別)
  • 自分を特別な存在だとひけらかす。あるいは、威圧的なほど上から目線。
  • 常に緊張状態で、自然な入眠ができない
  • 食べることに過剰なまでに執着する。または、食べることに意欲がわかない。
  • 若い時から何度も大病をする
  • 世間の目、世間の評価をとても気にする
  • 何か問題が起きると、悲劇のヒロイン(ヒーロー)になり過剰に反応する
  • 自分が中心にならないと気が済まない
  • 人を自分の都合よく使おうとする
  • 人に対して、感謝心を持てない
  • 周りの人間のちょっとした嘘に対して、受け入れられず批難する。

など、あなたの周りにも、こうした人は多かれ少なかれいらっしゃると思います。

 

自己重要感とは、あなたがこの世に存在する意味のこと

自己重要感とは、

自分自身が価値ある存在である。
自分自身の存在は、重要な存在だ
自分自身の存在は、この世で唯一の存在だ

という心の状態を意味します。

自己重要感がどのような状態であるのか(高さ、低さ/満たされている、満たされていない)というのは、あなたが普通に人生を送る上でとても大切な要素です。

自己重要感は、

  • あなたの存在自体の意味や価値、
  • この世に生まれていることの良し悪し

を意味を示すものであるため、

この自己重要感が高いく満たされていることが人生にはとても大切です。

人は心の中で、
自分自身はとてもた大切な存在だと、重要な存在だと思いたい
他者からも自分をとても大切な存在、重要な存在だと思ってもらいたい

という欲求を生まれながらに持っています。

なぜなら、人は生まれてきた存在そのものが、本来尊い存在だからです。

 

お釈迦様は、母である摩耶夫人の右脇から生まれ落ちた時、スクと立って七歩歩き、右手で天を指し、左手で地を指し

“天上天下唯我独尊”

と言ったという伝説があります。

真偽としては、釈迦の誕生以前の過去七仏の第1仏である毘婆尸仏(びばし)の言った言葉だそうですが、

この言葉は、間違った解釈として
この世で一番俺が正しい。この世で俺が一番偉い

という意味で捉えられますが、
(よく暴走族やヤンキーの人が、旗印に書いているようですが)

本来、天上天下唯我独尊とは、

  • この世に人が、人として生まれ落ちることが尊い
  • この苦行のある世の中に、生まれること自体が尊い
  • この世の苦を持つ人を、安らかにするから尊い

など、捉えどころは様々な意味の解釈されているものの、お釈迦様ではなくとも、私たち人はこの世に生まれてきただけで、
尊いものであり、誰かの癒しであり救いになるもので、存在することだけで価値ある存在だと言えます。

参考
Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%94%AF%E6%88%91%E7%8B%AC%E5%B0%8A

 

なぜ、自己重要感が満たされず低くなるのか?

生まれながらに尊い私たち。

なのに、自己重要感が低くなってしまうのか?。
なぜ、自分自身の価値を認められない
なぜ、他人からも価値を認められていない

という意識を持ってしまうのか?。

それには、生まれ育った環境が大きく影響しています。

ここ日本において影響した環境は大きく3つあると考えます。

①戦中の教育、戦争体験が自己重要感を低くする

戦争中の社会の状況は、TVドキュメントや書籍、映画などで垣間見る程度ですが、軍国主義、国家第一主義の考え方が行き渡り、

  • 甘やかしてはいけない。
  • 我慢をさせなければいけない。
  • 我慢強く育てなければいけない。
  • 厳しく育てなければいけない。

そうした子育ての考え方が、戦中戦後、そしてそうした世代に育てられた戦後生まれの人たちによって脈々と引き継がれているのを感じます。

とにかく否定、ダメ出し、マイナス、ネガティブから入り
だから頑張れ、だからもっと○○しなければいけない。

という、不足感を埋めようと必死になり、「もっと、もっと」を求め、そこから、精神論や根性論、制限思考に陥り、その子は、本来持っている能力やその子らしさを発揮することもなく、自分の存在価値を否定するしかない状態に陥ります。

また、戦争体験と一言では言えない出来事、ここでは語りきれない辛い体験や悲惨さが、ネットをはじめとして情報が表に出てきています。

自分の感情を感じないようにして、戦争を強いられた人たち、
自分を犠牲にするよう強いられてきた、女性たち
原子爆弾の投下や空襲、戦争中の苦しい体験の多く
シベリアで抑留されてきた方々の悲惨な体験

そうした方達のつらさや悲壮さ、厳しさは、
知らず知らずのうちに、次世代に、そして私たちの世代に、インプリント(刷り込み)されています。

②明治期以降欧米の子育てが日本に導入された弊害

さらにそれ以前の明治期に、日本はそれまで触れてこなかった西欧式の文化を積極的に取り入れ、それは生活様式や育児法にまで及びました。

20世紀初頭、アメリカの行動心理学者の創始者である、ジョン・ワトソンは、子供に触れない抱かない育児法を推奨しました。

その内容は、子供を把握する上で必要なのは行動からのみで、子供の欲求や感情という内面的なことは一切考慮しないものでした。

子供に抱っこやキスをしないこと。
あなたの膝で眠らせないこと。
どうしてもキスする必要があるのなら、おやすみ前に一度だけキスするのなら良い。だが、朝になっておはようというときは握手にしなさいい。

など子供とのふれあいや、心の育成ということの考慮がない、機械的な考え方で、学者がいうことに権威があった時代に、当時の母親たちは可愛い子供を慈しめないことに混乱したという。

また戦後アメリカでベストセラーになった、ベンジャミン・スポックの『スポック博士の育児書』は、昭和41年(1966年)に日本でも発売され、一般家庭のみならず、教育会、医療現場にまで浸透したと言われています。

この『スポック博士の育児書』もワトソンの育児法に似通った部分があり、

・母乳ではなく人工ミルクを与える
・お肉を食べさせる
・抱き癖がつくので抱っこしてはいけない
・おんぶしてもいけない
・母親は酒タバコを楽しんでもいい
・赤ちゃんが泣いても放っておく

など、今から考えるとかなり過激な要素が盛り込まれていますが、考えかたの根幹には、当時自立し始めた女性を後押しすることが背景にあったともされています。

幼少期でまだ、自我があるかないかの頃であっても、こうした親からの見捨てられ、スキンシップのない状況は、心に不安感を生み出し、無意識の中で自ずと「自分は重要な存在ではない」という認識を持つようになります。

その後いくつかの修正はあったものの、このスポック博士の育児書を元に実際育った方もいるのは事実で、もちろん、これらの教育法で育った方であっても、心理的な悩みがなく育った方もおられます。

ここで言いたいのは、自己重要感の低さを抱えているその元となった原因として、こうしたことが一因であるということ。意味もなく、原因もなく、自己重要感が低いということはないのです。

 

③過去の大人たちの悪影響が現代にも引き継がれている

上記のような状況で育った親は、自分が体験したことを正しいこととして信じ(ビリーフ)、「自分の受けたことは正しいことなのだ」と思うことで、無意識的に認めその通りの行動を次の世代・自分の子供に対して行います。

本来のその子良さや、プラスの面に目を向けず、不足感を埋める子育てのやり方は、成長するほど問題が現れてきます。

今の子供たちの多くは、一部の貧困層を除いて、恵まれています。
ものも溢れ、食べ物にも着るものにもこと困らない、テレビやスマホを自由に使い、戦中戦後を体験した子供に比べたら、わがままだ、甘やかされていると映ることでしょう。

ですが、
今の子供たちは、昔に比べ我慢の度合いが大きく、悩んでいる子も多いのです。
もののなかった時代とは違う別の我慢を、今の子もしています。

小さい時には、
抱っこしてもらいたいし、構ってもらいたい。
自分の話をただ聞いてもらいたい。
自由に動き回って、挑戦したい。
親に褒めてもらいたい。

それは当然の欲求です。

その欲求が満たされれば、自然と親から離れ、自分自身から行動する、考えるようになるものです。
それなのに、甘やかしてはいけない。触れ合ってはいけない。そうするとわがままな子になるから。として、返って子供の当たり前の欲求が満たされず、満たされないうちは、何かと行動を起こします。そして、それが大人には【わがまま】と映るのです。

最近私が薬局で待っていた時のこと、5〜6歳の男の子が、その場にあったぬいぐるみを持って落としてしまい、その子のお母さんは、「ここで、それしたらいけないって、なんで配慮できないかなぁ」そう言って子供を叱っていました。

そもそも、5〜6歳の子供が【配慮】なんてことをできるわけがなないのに、大人と同じ行動をすることを強いられていることも多いのです。

言葉で怒られるだけれは済まず、それが、折檻されたり、虐待に及ぶ場合も多い。

あるいは、言うことを聞かなければ、「面倒見ないよ」という見捨てによって子供を支配しようとしていることも・・・。

子供は泣くのが当然だし、子供は動き回るのが当然です。

「周りに迷惑をかけている」と親が思っている時点で、その親御さんも自己重要感が低いのです。
もちろん、子供の行動で周りに影響が出る場合もありますが、それでも大人が感情的になって、大人目線でばかり動かそうとすればするほど、子供は、どうしたらいいかわからず、返って反発します。

あるいは、勉強ができることが全て、いい学校に行かせることが良しとして、子供のやる気や意欲を育てる前に詰め込みで勉強を強要していることで、うまく成績が伸びずにいる場合もあります。

ちゃんとしなさい
よく考えて!
早くして!
メソメソするんじゃない!
そんなことできるわけないでしょ!
バカなことばっかりしないの
あなたの〇〇のせいでお金がない

などの
子供が親から聞く何かしらの否定的な言葉(言い方によって、親は励ましているつもりでも、詰問や批判となる言葉になります)は、その時受け取ったイメージや感情、その時のあなたの反応とともに、無意識下に記憶されて、その後の人生においてもずっと蓄積されています。

  • 自己否定された心
  • 自分は自分であってはいけない心
  • 自分の行動を止められた心


「自分(子供自身の)存在そのものが、重要ではない」と位置付け、「自分は重要ではない」という基準を持ってしまい、それに見合った、感情や思考、行動を、無意識のうちに(自動的に)選択してしまいます。

 

自己重要感が満たされていない・低い時に起こりうる2つのパターン

自己重要感が満たされていない状態は、無意識化に記憶されたプログラムです。

本来人は、重要な存在であるのに、

  • 重要ではないから・・・・・・重要な存在にならなければ
  • 重要ではないから・・・・・・できない、しない、やらない


無意識的に、感情や思考、行動を起こします。

無意識の領域にある心のエネルギーの質のようなもので、行動や思考、感情に作用し、現実(意識)の上で2つのパターンに分類される現象として現れてきます。

それは、

否定と肯定です。

自己重要感の低さを認めまいとするか、
自己重要感の低さを認めてしまうか、

のどちらか。

A)自己重要感の低さを否定する。認めない状態
それは、無意識では自己重要感が低いと感じているのにそれを認めまいと、自己重要感の低さを必死で満たそうとする行動を起こします。

上記のパターンの
人の言動を、なにかと自分と結びつけて、自分への非難拒否に感じ取ってしまう

価値の裏付けのないものなのに、高額で購入する。やたらと、ブランドもの、高級品を買おうとする。

誰かと張り合って、好きでもないブランドもの、高級品を買おうとする。

お金をばらまくことで、自分の評価を得ようとする。

お金で自分を優位に立たせようとする

やたらと衣食住にこだわり、変なところで見栄を張る

学歴、権威にこだわり、そうした人には従順な面と敵対心のいずれかを持つ。

何か問題が起きると、悲劇のヒロイン(ヒーロー)になり過剰に反応する

などです。

B)自己重要感が低いことを肯定する。
自己重要感が低いことを無意識の中で受け止め、自分は重要ではないという事実を証明するかのような人生を作り上げてしまいます。

自分を大事にせず、体の具合が悪くても自分からどうにかしようとしない
(誰かが大事にしてくれるのを、過剰に期待する)

勉強や習得、学ぶことへの吸収力が悪い

飽きっぽく、すぐになんでも投げ出してしまう

人間関係の問題につまづいてしまう。人間関係に不器用

いじめられた経験がある。

自分の親兄など身内には尽くすが、身内には本人が思うようには大事にされない。

人に献身的であっても、尽くしどころが相手の望むことではないので、感謝されない

常に緊張状態で、自然な入眠ができない

食べることに過剰なまでに執着する。または、食べることに意欲がわかない。

若い時から何度も大病をする

世間の目、世間の評価をとても気にする

自分が中心にならないと気が済まない

人を自分の都合よく使おうとする。何をするにも人に頼る

など

無意識のうちに肯定していることで、人生においてマイナスに作用しています。

ここで、勘違いしやすいのが
「重要な存在にならなければ」、と重要な存在になろうとするのはいいことなのでは?

と思いがちですが、

無意識下では「重要ではない」という意識が厳然とあるがゆえに、それをどうにかしないうちには、満たされることはありません。

心の空白は、心で埋めるしかありません。
つまり、自己重要感を自分から満たすことをするのです。

 

大切なのは、あなた自身の自己重要感を満たすことです。

あなた自身の自己重要感を高めるには、

冒頭のような行動は、あなたの自己重要感を満たそうとする行為の例ですが、これらは有効な手段とは言えません。

自己重要感を満たすために、ブランドものを買い漁る
自己重要感を満たすために、お金を意味もないことにばら撒こうとする

と言うのは、
典型的で、わかりやすい例ですが、

誰か(何かが)があなたを褒めてくれる
誰かが(何かがあることで)あなたの存在を認めてくれる

それによって他者からの承認は得られても、自分自身からの承認は得られないのです。

もちろん、何か自分が心から満足するものを得てそれで満たされればそれも一つの方法です。

ですが、その時にして欲しいのが、「なぜ、自分はそれが好きなのか?」ということを掘り下げて考えること。好きな者はあなたなりの価値観や感覚に基づいた理由があるはずで、それを理解することは、あなた自身を深く理解することにつながり、自分自身を認めることにつながるのです。

「他の人の自己重要感のコップを満たすることで、自分自身の自己重要感も満たされるようになる。そして、いい点を褒めたり、承認をしていくことです。」

自己啓発の一般的な考え方ではそう言われます。

ですが、
その方法を優先的に活用するのはお勧めできません。

なぜなら、人は自分自身が満たされた状態でいて、初めて人にもそれを与えることができるのです。

自分の自己重要感を満たされたいがために、周りの人に与えてばかりいては、枯渇するのです。

そんなことはない。「与えれば返ってくるものだ」と言われているじゃない?。と、あなたは言うかもしれません。

そもそも、返ってくることを期待する時点で、あなたの自己重要感のコップは満たされていないのです。

満たされていない、欠乏していると感じている時、本当にあなたにとって必要な何かは外側からは得られませんし、物や人から得ようとしても、そうした人たちは、自分視点で物事を考えがちであるので、あなたを尊重し、あなたを認める、という視点の上で、与えることはなく、それがますます人との関係で、トラブルを起こしてしまいます。

まずは、外側のモノ、人ではなく、あなた自身の内面に意識を向けてください。

 

自己重要感を高める具体的な方法

自己重要感が満たされていない(低い)と、人生に問題が生じることはここまでで見てきました。

では、具体的に自己重要感を満たす(高める)のには、どうしたいいのかを、具体的に提案してまいりましょう。

自己重要感は、あなたが、あなた自身をどのように感じているかという意識(心)の状態です。
ですので、あなたが心から喜ぶことをする、あなたの意識(心)に対してケアしたり、向き合うことが一番です。

その自己重要感を満たす(高める)ためには、必要な3つのポイントがあります。

 

①自己重要感の欠乏(低さ)を認める

上記のような、自己重要感のパターンがご自分の中にあると気づいたら、あなたは自己重要感が低いということをまずは認めることです。

人は自分の中にあるネガティヴな要素を、なかなか認識することはありません。それは、辛い現実であり、心の傷であり、本来ならば触れることもしたくない部分です。

ですが、それが、あなたの人生の問題や辛さ、心理的な悩み、というものを作り出していること気づいてください。いつもうっすらと、感じているあなた自身に対する感情に光を当て、それがあなたを苦しめていたことを認識してください。

自分の嫌な部分に蓋をしているうちは、変わることはできません。そして、その自己重要感は、適切な意識の扱い方で「いかようにも変えられる」と覚えておいてください。

人は何かに対して、意識を向け始めた時から、そのことに関しての変化が生まれます。

 

②あなたが快適だと感じる習慣を作る

自己重要感とは、

自分が自分である。
自分は自分のままで、価値がある。

と感じる、自分自身に対するイメージ(セルフイメージ)です。

このセルフイメージは、
何かしらの強烈な体験や長い年月の間の繰り返しにあった体験から作られた、あなたが、あなた自身に抱いているイメージでもあります。

自己重要感が低いと感じている意識を変えるには、あなた自身が、心から、幸せだと感じる、快適だと感じることを、習慣として取り入れることです。

習慣を意味する(habit)という単語は、
乗馬服や修道女の衣服という意味を持ち合わせています。つまり、習慣とは、自分が纏った衣服で、自分がどうありたいかによって、変えることができます。今の習慣=衣服がぴったりしすぎて、キツくて動きにくいのであれば、望む状態に合わせて変えてしまえばいいのです。

その習慣の基本として、あなたの五感の感覚を意識的に使うことです。

五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のこと。
この五つを偏りなく、意識していくことです。

  • あなたは、何を好きなのか?
  • あなたがどのようなことに、快適だと感じるのか?
  • あなたが、リラックスできることは何か?
  • あなたが、楽しいと思うことは何か?

そうしたあなたの感覚に、五感の感覚を合わせてあなたが望むものを、あなたに与えるのです。つまり、五感の感覚を元に、五感が喜ぶものをあなたに与えるのです。

あなたの心地よさが、あなた自身の心を満たし、自己重要感を満たしてくれます。

 

③原因となった制限のビリーフを変える

なぜ、あなたは自分は価値がない、重要な存在ではないと信じるようになったのか?。

それは、私にはわかりませんが、

そう信じてしまう、原因のパターンはいくつか知っています。

自己重要感を満たされない、
自己重要感が低い

というのは、
あなたの無意識の中に、そう感じるようになった、なんらかの体験があるからです。

そしてそれが、あなたをそう信じさせてしまったのです。

はっきりと、これだ!と言う体験の記憶がなくても、ぼんやりとした記憶の中にそれを探ることはできます。なぜなら、普段口癖のように言っている言葉の中、普段の行動の中に、それが現れているからです。

その記憶をはっきりと思い出さなくても、辛いことを口に出さなくても、NLP(神経言語プログラミング)を使ったコーチングではそれを引き出すことができます。

 

自己重要感を高めることで、得られること

一般的に、普通に過ごしていれば
【自己重要感】という言葉に接することもなく、その存在を知ることもありません。

ですが、自己重要感の低さが招く、ネガティブな心理要素は、自分自身、あるいは周りにいる誰かの中に、見つけることができるはずです。

自己重要感が低いと、

一番最初に書いたような状況に陥っていることでしょう

そして、

  • 人生のどこかに生きづらさを感じたり、
  • 人生に充実感を感じられずにいたり、
  • 何をしても不安感を感じたり、
  • 何をしても自信が持てなかったり、
  • チャレンジしようとしても、途中で諦めたり、

といった、不満や不安、悩み、を抱えている。

それは社会のせいなのか
それは自分の性格のせいなのか
それは自分の能力の低さのせいなのか

というように悩んでいても、その本質的な部分に行き着かないために悩みが加速している場合があります。

誰しもが、多かれ少なかれ、何かしらの自己重要感の欠乏(低さ)を持っているものです。

ですが、この自己重要感を満たし、高めることで、上記で挙げた生きづらさが解消され、あなたが本来持っている能力を使って、あなたの人生をあなたなりのペースで、あなたの思うように生きられるようになります。健康状態さえも向上するでしょう。

つまり、
人生の質が、アップするのです。

 

周りにいる困った人の原因が、自己重要感だったら?

ご自分ではなく、あなたの周りにいる困ったちゃん=自己重要感の欠乏のある人に、あなたも悩まされていることでしょう。それは珍しいことではありません。

厄介なことに、組織のトップ、コミュニティのトップにさえも、この自己重要感の低い人がいます。

この人たちは、いい人のようで、人のためにしているようで、実のところ、冒頭のような何かしらのことを当たり前としているがために、人の意見を受け入れるということをしないし、彼らの行動は結局周りの人にとって、有益なものとはなっていません。

性能が不確かだと言われているのに高価なマシンを買ったり、
外の人に自分を良く見せようと、多額の援助をしようとお金をばらまいたり、
やたらめたらと人に尽くそうとしたり、過剰に頑張る振る舞いをします

その反面、

  • 身近にいる守るべき人に対して労力の出し惜しみ、お金を出し惜しみしたり重荷を課したりします。
  • あるいは、周りにいる身近な者には自分本位な考え方しかできないために、振り回したりします。
  • あるいは、頑張っていることに対してやたらと周りにアピールを繰り返したりします。

そして、そうした行動をあなたにも、要求してくることがあることでしょう。

なぜなら、彼らはそれで自己重要感を満たしたいと無意識的に思っているから。

その人をどうにかしたいと、働きかけようと、
「あなたは自己重要感が低いからだよ」などと、曲がりなりにも言ってはいけません

「あなたのしていることは間違っている」などと、助言をするのは得策ではありません。

返り討ちにあるのがほとんどです。

自己重要感の低い人にとっては、
そうした言葉さえも、「自分自身を辱めている。」と思いがちで、頑なな態度を表したりします。

あるいは、
あなたのマイナス部分を指摘して、「あなただってこうでしょ」(だから私だってこうするのよ)という攻撃をしてきます。

しかも無意識的にです。

だから困ったものです。

  • そうした人が身近にいたら、最小限の関わりに止めることです。
  • そうした人の、言葉や言動を真に受けず、動かされないようにすることです。
  • あなた自身が、考え、自分の気持ちで動いていいのだと、知ることです。

人は、人を変えることはできない。
自分が変わる方が簡単だ。

と言うのは、
人間関係の対処法として、古くから言われていることですが、本当にその通りです。

今いる社会(会社、組織、なんらかのコミュニティー)の状況、環境で、困ったちゃんの要求を受け止めるしかない状況だとしても、違和感を感じながら従わなくてはいけない状況は、あなただけではなく周りの人にも影響を及ぼしているはず。

 

私自身がも自己重要感の低さに悩んでいました

私自身小さい時に、母の行動や思考に対して、

「違う」と感じることに異を唱えると

「なんで、ハイって素直に言えないの!」と言われ、

自分の中混乱し、

素直になれない自分に対しても低く評価し

同時に、「自分はどうしたらいいのか?」という存在意義に対しても悩んでいました。

それもつい数年前までです。

この悩みの原因=自己重要感の低さだとわかってから、私の人生は格段に楽になり、50台になってからようやく自分の人生を生きられるようになったと思います。

自分の中にあるリソースを使ってやりたいことを表現できるようにもなりました。
その表現を元に、ビジネスを展開するアイデアもどんどん湧いてくるようになり、それに必要な情報も入ってきて、それに向かうステップを諦めることなく進むことができるようになりました。

これからは、ますます個人が自分で考え、感性を使い、行動していく時代になってきます。

それには、あなた自身の心の状態=自己重要感の状態を知る必要があります。

あなたの自己重要感は満ちていますか?。

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