こんな方におすすめ
- 毎日が慌ただしくすぎていくだけと感じている方
- 忙しい割に、成果が上がっていないと感じる方
- 何をしたらいいか分からず、日々が過ぎていると感じている方
- 周りからぞんざいに扱われていると感じる方
あなたは、自分の大切なものが何か分かっていますか?
自分の大切なもののを、大切なものとして扱っていますか?
例えば、
あなたは、お金が大事だといいながら、何も精査せずに高額なものを購入して、いざ手にしてみると思った通りのものでなかった、騙された
と悔やむことをしていないでしょうか?。
例えば、
持っていると、すごそう、テンション上がる!という気分だけで、必要もない使いもしないものを購入することは、ありませんか?
例えば、
あなたは、健康が大事だといいながら、馬車馬のように自分を扱って寝る間も惜しんで仕事をしている自分を美化していませんか?
例えば、
あなたは、家族が大事だといいながら、全てを自分の思う通りにさせなければ気が済まず、家族の自由を奪っていませんか?
例えば、
あなたは、学ぶことが大事だといいながら、その学んだことを実際に使う(生かそうともせず)、学んだ知識を不良在庫にしていませんか?
得てして、
これが大事だ!としているものを、本心から大切なものとして扱おうともせず、扱い方を知ろうともせず、結果として「大切なもの」を大切にしないがために、人生が思うようにいかないようにしていることが多いのです。
あなたが自分の人生を、より良くしたいのであれば、自分が何を大切に思っているのかを理解して、扱い方を知り、扱うことの原則をあなた自身で決めることです。
自分の大切なもの、その扱い方
あなたにとって大切なものを、自覚する
私たち人は、多かれ少なかれ、気づいていようといまいと、大切なものコトを基準として、ものごとに対して判断や選択をしています。
それをNLP心理学では価値基準と言い、その人が大切にしている原則であり、行動指針ともなるものです。
価値基準を満たされる出来事や状況でいることは、安心でき安全だと脳は認識します。その時人は大きな決断や、創造性を発揮できるようになります。
しかし、価値基準は、時として置かれている状況が変化したり、環境が変わると、それに伴って変化することもありえます。
また、価値基準は、抽象概念で表現されることがしばしばで、
人間性、充実感、平穏、寛大さ、チャレンジ、結果、スピード、理解、協調、安定、安心、素直、楽しみ、自由、学び、やりがい、役割など
など人が経験した出来事の一部を性質、関係、状態などから一部の要素を表したもので、行動や生き方の指針となるもので目に見える物ではありません。
抽象概念は、人、みかん、ノート、ペン、などのように具体的な物として見たり触れたりすることはできません。
しかし、
具体的な実態のあるものとして、目に見えるもの、そうしたものも大切なものとしてありますよね?
あなたの周りにある、何か具体的なものをイメージしてみましょう。
家族
ペット
推し
お金
自分の身体
家
靴
洋服
着物
食べ物
時間
家財道具
などのように
価値基準、大切なものは、抽象的なものだけではありません。
食事、健康、家族、道具、収入、お金、ペット、推し、など一見すると、<目に見えるもの><振られるもの>として具体的に捉えられてしまうものも価値基準にはなりえます。
しかし、そうしたであっても、
食事とは?
健康とは?
家族とは?
時間とは?
と堀さえげていくと、その言葉のままでは抽象的なのです。
特に、時間は時計を見れば、その<トキ>として理解することはできますが、実に抽象的な曖昧な存在であることに、気づいていますか?。
自分が大切だと思っているものを、言語化する
人は漠然とは、「自分が大切なものは何か」は分かっています。
しかし、それを、はっきりとした形で(つまり言語化して)までは、理解はしていません。
大切だと思っていても、そうした漠然とした状態では、
- どのように大切なのか
- 大切に扱うとは、どのようなことなのか
が曖昧では、それに対して何らかの行動を起こすことはありません。言語化するということは、そのことに対して具体的にイメージすることです。
大切なことは、わかっているけど・・・・「大切って、どういうこと?」「なぜ、大切?」というように掘り下げていくことは、その大切なものだとしたものを大切だと認識する(脳に記憶させる)、第一歩です。
私たちは、自分の大切なものにもかかわらず、自分の行動指針になりうるものにもかかわらず、それを“はっきりとこうだ!”と認識していることは、ほとんどありません。
自分自身が意識的に
- それが大切
- それが重要
と感じない限り、それをそのようには扱うことはないのです。
“失ってみて、初めてわかる、ありがたさ”
という表現がなされることがありますが、失ったその時になって初めて強く認識するからです。
大切なものを、大切なものだと知り、それを掘り下げて考えることは、ほとんどないでしょう。それをどう大切にするのか、なぜ大切なのかまで捉えることは、ほとんどありません。
逆に言えば、
そこまで掘りさえげて考えることで、その大切なものを<宝>として、あなたの人生を豊かにしてくれるのです。
そして、大切なものは、大切なもとしての扱い方までもが大切なものとなります。
自分の大切なものを大事にするには、扱い方を知る
料理人や職人は、自分が使う道具をとても大切に手入れをします。
それは、その道具の状態の良し悪しが、料理や物の出来を左右するからです。
研いでいない包丁で切られた食材は、断面が荒くなり口当たりや味の浸透にムラができてくることさえあります。
包丁を大切に扱うということは、手入れをする砥石で研ぐということや、どの素材にはどの包丁を使うのか、どのような切り方が適切なのかという知識とスキルが必要となります。
着物が好きな人で着物を着る人は、季節ごとに定期的に陰干しや虫干しをしたり、樟脳を変えるということをしたり、時には仕立て直して次代に引き継がせるというような、手入れや扱いをすることで長く、使うことができることを知っています。
具体的な物は、扱い方があるのです。
それには、そのものをどのように扱ったらいいかという取説(知識)が必要になります。
一番重要なのは、自分がどのように扱いたいのかという、意図が必要になります。
自分自身が、「これが大切だ!」と認識しないと、大切に扱おうと思わないのと同時に
「こう扱いたい」と決めない限り、大切な扱いをできません。
得てして人は、
- お金が大事だ
- 時間が大事だ
- 仕事が大事だ
- 恋人や家族が大事だ
と言いながら、
それがどのように大切なのか
大切に扱うには、どうしたらいいのか
を決めないまま、扱い方を知らないまま、無駄にしてしまっていることも多いのです。
例えば、「時間がない、時間がない」と言いながら、
何に時間を使うのか
何に時間を使わないのか
も決めずに過ごすのは、
自分にとって何が大切なのか、そのためにどう時間を使うのかを決めないようなものです。そのことに対して行動もできません。
決めないまま、そのことにフォーカスもできず、集中もできず、何の成果ものこすことはできません。
物事は、ことに、初めて行うことや創造性や思考を使う作業は、思っている以上に時間がかかります。
例えば、「お金は大事だ」と言いながら、
- 管理(収支:入りと出のチェック)の仕方を工夫したり
- 何に対して自分がお金を出すのか/出さないのかも決めず
- 買うものに対して精査せず、買ってから後悔する
- 出せばお金が入ってくると信じて、出すばかり
なんてことを、しばしば行っています。
それは、お金で買ったものでもそうです。
- ブランドバッグや高価なジュエリー:
所有しただけで満足して、普段使いもせず結局使わないまま
- 大金をかけて学んだスキル:
結局何に使ったらいいか分からず、そのまま。
(NLPにしても、コーチングにしても関連するセミナーにも行けば100万、200万、人によってはセミナー通いに1000万投資したと豪語する人もいます。使わないままで学んだことだけで満足している人も多く、本来ならば学んだ知識を、何かに活かしてこそ、つまり、使ってこそ、それを大切に扱うということになるのですが・・・)
- 大切な財産として購入した家:
住む人がいなくなれば、手入れが疎かになり途端に痛みます。
(私の住む世田谷区では空き家問題が深刻で、全住宅52万戸にたいして50250戸もの空き家があります。:令和6年(2024年) 世田谷区空き家等対策計画 より。私が両親の実家に住んでいるのも便利さの反面こうした問題の一助と考えているからです)
あなたも、お金を使って手に入れたはいいものの、それを放置した状態のままのものがありませんか?。
それらは今、あなたにとって大切に扱われていないのも同然です。扱おうという気持ちもないかもしれません。
このように、大切なものは、あなた自身が「大切なものをどう扱いたいか」という意図があることで、どのように扱うのかの知識を得て、その扱い方を決めることができます。
大切なものは、いかにして大切に扱うか
そのことができるかどうかは、大切なものを得るということ以上に、その後の人生の良し悪し、充実度、幸福度に影響するということです。
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一番、大切に扱うべきは自分自身だと知る
- 自分がなにを大切に思っているか
- その大切なものを、大切に扱うことができているか
それは、
自分自身を大切にすることにつながります。
自分が大切なものを、大切なものとして扱うことで、あなた自身を大切な存在だと感じるようになるのです。
- 自己重要感の低さ
- 自尊心の低さ
- 自信の欠如
- 自己卑下
- 人との関係に悩む
- いつも付きまとう何らかの悩み
そうしたことのほとんどは、自分自身を大切にする気持ちの無さ、自分自身への愛情の低さ故です。
家族やパートナー、子供、同僚、友人、そうした人たちを大切に愛情を向けることは、大切だと社会では教えられています。
しかし、自分自身への愛情、自分自身を大切にできない人は、そうした人たちに対しても大切に扱う(接する)ことはできません。
自分が大切であれば自分がされて嫌なことを、他者にすることはないですし、扱い(接し方)に悩んだとしても、どう接しようかとあれこれ思考するものです。
大切なものは人だけではなく、抽象的な価値観や具体的なモノに対してもそうです。
前述した通り、人は自分の持っている価値観を通して感情を動かしたり、その感情をもとに行動を起こすものだからです。
抽象的な価値観や具体的なモノに対して、大切だと感じて大切に扱えるかどうか、重視できるかどうかは、あなた自身を大切にすることにつながります。
あなたの大切なものを大切にしないままでは、周りの価値観や考え方に振り回されるばかりです。
あなたは、あなたが大切なモノ、価値観を、他人に蔑ろにされた時、怒りを感じるばかりです。
大切にしていたぬいぐるみを、友達に取られて、投げ捨てられた時、腹を立て泣いてしまうような経験は誰にでもあるモノです。
あなた自身が、あなたの大切なモノ、価値観を、大切にしないのは、他人が蔑ろにしている時と同じ。自分で自分を蔑ろにしているのです。
あなたの大切なものを大切にしないままでは、自己卑下に陥るばかりです。
自分自身が大切な存在だと感じられないのは、さまざまな理由がありますが、そのことに多くの場合気づいてもいません。
人は、自分自身が大切な存在だと心の奥深くで認識していないと、知らない間に心の隙間を埋めようと、自己重要感を埋めようと、刹那的な欲求に走りがちです。
なにかの対象に夢中になったり、所有することでそれを埋めようとします。
- ブランド物の衝動買い
- 異性に対しての浮気
- 新車、住宅
- 必要のない洋服や靴
- ギャンブル
などへの強い欲求が典型的な例です。
一時的な強い欲求や興奮は、しかも新しい物への欲求をもつと、脳はドーパミンを分泌してそのことに向かわせます。快の状態を作り好奇心やモチベーションを発揮するがゆえに、それが冷めると、繰り返し快を求め、衝動買いや浮気を繰り返すようにもなるわけです。
心の隙間を埋め、自己重要感を満たすには、
あなた自身が大切なものはなにか?を認識することです。
その大切なものを、大切なものとして扱うことです。
その中でも一番、大切なのは自分自身なのだと認識することです。
大切なものに意識的にむけることで、
あなたの人生は、あなたにとって実感できる人生となるのです。
あなたは、あなたの大切なものを、大切なものとして扱っていますか?
一番大切にするべき対象は、あなた自身です。
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自分自身を大切に扱うか否かは、振る舞い方にあらわれる
自分を大切な存在として扱っているかどうかは、
ものに対する振る舞い方だけでなく、あなたの普段の振る舞い方にも現れます。
自分をぞんざいに扱ったりすること
- 自分を痛めつけるまで、くたびれ果てるまで、馬車馬の如く何かの行動をしたり
(仕事や家事、育児、介護、など頑張りすぎてしまうことは、この世に山ほどあります) - 自分を押し曲げてまで、他者に対していい顔をしたり
- 他者にいいように思われたいがために、自分に嘘をついたり
- 過剰な謙遜をして、自分を後回しにしたり
- 自分を労る時間をもたず、日々ストレスの多い状態
- いいよ、いいよ、となんでも安請け合いする
- 新しいことにチャレンジしようとせず、殻に閉じこもっている
などなど
そうした振る舞い方は、言葉にも現れ、次第に自分自身の心にまで浸透します。
そして、それがセルフイメージとなり、そのセルフイメージの通りに物事に対して感じ取り、選択し、そして行動します。
「自分は大した存在ではない」と自分で証明することを、自分に対する扱い方で表しているのです。
- 能力のない自分
- 不幸な自分
- ダメな自分
- 馬車馬に働かなければ、価値のない自分
- 価値あるものを受け取る資格のない自分
など
そうしたあなた自身の振る舞い方(行動や態度、言動)は、他の人にも浸透します。
「この人は、そのように接すればいいんだ」というように、相手はあなたを軽んじる接し方をしてきます。それはあなたが、あなた自身にそうしているのを見せているから。
そして、相手自身にもあなたの振る舞い方は浸透していきます。
「こういう時は、こういう振る舞い方にすればいいんだ」というように、相手も振る舞う。それはあなたが、一番身近にいることで自然と模倣しているからです。
目で見て、感じ取ること
それは、五感の感覚から神経を通り、脳に伝わります。
私たち人には、ミラーニューロンというまるで鏡のように相手の仕草や振る舞い方を真似る細胞が脳に存在します。
赤ん坊の何も知らない頃、周りの大人の仕草や言葉遣いを自然に覚え、考え方を身につけるのも、この真似っこ細胞であるミラーニューロンがあるからです。
このミラーニューロンは、
周りの人の行動を認識するだけでなく、
その行動の意味することを認識することさえできます。
子供の頃は、特に身近にいる大人=両親、祖父母などの行動がに対して、ミラーニューロンは働きかけを強めます。
判断力や思考力のある大人になってからでも、所属する会社や組織の中での周りの振る舞い方や考え方が、当たり前のものとして習慣化される。それが良くも悪くも、組織風土として定着する。何かその中で違和感を感じるのは、それまで身についた価値観と付合しないからです。(ある意味真っ当だとも言えます)
つまり、
あなたが、あなた自身をどのように扱うのかは、
周りの人に、あなた自身の扱い方を伝えているのと同じこと
周りの人に、その人自身の扱い方を伝えているのと同じこと
と言えます。
あなた自身を大切にする
頑張ったというご褒美にハイブランドのバッグを買うことでも構いませんが、いっときの消費で浪費ともなる場合があるから注意が必要です。
それは、あなた自身がどのような状態であれば、日々を充実して過ごせるのか、楽しく過ごせるのかをもとに、自分自身をねぎらう時間、自分を大切にする時間を持つことです。
それは、ささやかなことからで構わないのです。
- 夕食はできるだけ自分で調理して、健康維持をする
(でも、忙しい時は加工品も使う) - 今日の仕事が残ってしまっても体調を維持するのに無理せず、早めに切り上げる
(終わらない時は、ダラダラやっても結局、質の悪い出来になる) - 消灯時間を決めて、睡眠を十分に取ることで脳のコンディションを良くする
(消灯時間が24時を過ぎると、翌日の集中力や思考力が減退する) - 午後の時間にストレッチの時間を設けて、コリをほぐし、気分転換を図る
- 自分を労る儀式として、寝る間にいい香りのハンドクリームを手に塗る
- 仕事に煮詰まったら、音楽をかける
などのように、自分を大切にすることの原則を決めることです。(これは、私自身が日常の中で取り決めている、自分を大切にする原則です)
自分の大切なものの、大切なものとして扱っていますか?・まとめ
- あなたにとって大切なものを自覚する
- 自分が大切だと思っているものを、言語化する
- 自分の大切なものを大事にするには、扱い方を知る
- 一番、大切に扱うべきは自分自身だと知る
- 自分自身を大切に扱うか否かは、振る舞い方にあらわれる