こんな方におすすめ
- いつも、やりたくないことでモヤモヤ悩む人
- あらゆることを、イヤイヤやっている人
- いろんなことに対して積極的になりたい人
私たちは、仕事や、生きていく上で、時として
【これだけはやりたくない】
【自分のやりたくないことは、したくない】
というような思考に陥ります。
それでも「やらなければ、生きていけない、給料がもらえない。だから【やりたいくないこと】でも我慢しなきゃ」
それでも「やらないと、日常が回らない。だから【やりたくないけど】でもやらなきゃ」
と言って
ストレスの多い仕事、日常を過ごすことが多いのではないでしょうか?。
そして、その我慢が限界に達する出来事がきっかけで、
「もうこれ以上、やりたくないことは、したくない!」
「これからは自分の自由にやりたいことをやるんだ」
と決めて、
【自分のやりたいこと】に走るのではないでしょうか?。
それが、良い悪いではなく、
その前に、まず、
【自分のやりたくないこと】の裏にある心理を理解することが大切です。
やりたくないことを我慢して、無理に適応しようとする自制心は、使うと減るということが心理学の実験でわかっています。
【やりたくないことは、したくない】と自分軸の関係
自分のやりたい、やりたくないの背景にある、価値観
あなたが「やりたくない」と思うことの背景にある心理は、
ズバリ、
あなたの価値観です。
人というのは、自身の持っている価値観に合わないことは、やりたくないのです。
価値基準とも言いますが、価値観は、あなたが行動を起こす起動力であり、あなたが物事を判断する規範でもあり、あなたの人生を生きる上での軸とも言えるものです。
人生の中で、やりたくないことは色々あるものです。
生きていく上で必要な活動には、その人なりの「やりたくない」が存在します。
その人の「やりたくない」は、他の人にとっては「やってもいい」かもしれませんが、それは、価値観の違いですから違っていて当然のことです。
仕事のシーンや日常生活のなかで、「やりたくないこと」は多かれ少なかれあるのではないでしょうか?。
私自身今から7年ほど前、インターネットでビジネスをしようと思い立った時、(今でもありますが)その当時の主流としてあったのがアフェリエイト(インターネット広告)というものでした。そのビジネスの教材(数万円のものですが)を買ってやり方を学ぶことをしてみると、
・保険会社のアフェリ
・自分でカードを申し込む自己アフェリ
などのやり方があって、まずは収益をあげることを目的に、そこから始めることを推奨されていました。
もちろんアフェリエイトは、ホームページやブログに掲載されたネット広告ですから、悪いものではありません。
自分自身は、
・保険のアフェリは、保険に入ることには否定的な方なのにこれをやるのか????
・カードの自己アフェリは、自分がカードに加入することや、手間の割に得られる金額も少ないなぁ?????
ということなどもあって【これはやりたくない】という判断をしました。
今も、ホームページにアフェリエイト広告を記載しないのは、他のホームページを閲覧しているときに、広告があることで読みにくいと感じているものがあるからで、それなのに自分のページは読んでもらうことが目的としてあるため広告を載せることはしていません。
- 【自分が良いと思っていないもの】を、人に進めるようなことはしたくないのです。
→それは、不誠実だと思うから。自分自身は物事に対して誠実でありたいと思うから。
- 本当にそこに時間をかけて、それをするべきことだと思えない
→自分には、時間というものが大切だと思うから
というように、
人は、自分の大切なもの、大切だと感じること=価値観、価値基準 を基に行動や思考の判断するのです。
あなたが今、「やりたくない」と思っていることは、あなたの価値観、価値基準に見合っていないのかもしれません。
曖昧なままだから迷うのです。良し/悪し、するべきか/しないべきか、でモヤモヤするのです。。
あなたの考えの内面にある、価値観、価値基準へ意識を向けてみましょう。そのことにきちんと気づきましょう。
気づくことで、今後こうしたことがあったとき判断に迷うことなくいられます。そして、自分自身の価値観を大切にすることです。一昔前の、昭和、平成の時代とは違って大勢の価値観と合わせてしまうことばかりが善とは限らないからです。
周りの人に合わせたり、周りの状況を読んだり、という中で、気づかずに無意識的に感じていることを意識的にして、本当に必要だと感じることを元に自分の中に判断基準を作りましょう。
自分のやりたい、やりたくないの背景にある、ビリーフ
私たちは、成長する過程に起きた体験や、繰り返し言われた言葉によって、ビリーフという思い込みを形成します。
ビリーフという思い込みを、言葉にして意味づけし、脳の中で自動的に言語化されると、その言葉が体験を縛るようになります。そしてその後、物事や出来事に対して、そのビリーフのパターンの通りに反応をするようになります。
ビリーフは、
ポジティブに反応する思い込み
ネガティブに反応する思い込み
という両面を持っています。
「自分がやりたくない」ということに対しては、何らかのネガティブなビリーフを持っているかもしれません。
「自分がやりたい」と思うことに対しては、何らかのポジティブなビリーフを持っているかもしれません。
私自身、化粧品会社を辞めた20代前半、知り合いから営業の仕事はどうか?と言われたことがありましたが、その当時、「営業は自分に無理してものを売りつける仕事」と思い込んでいました。自分が化粧品を販売していて、無理に押し付けて必要のないものを売るということはしていないのにも関わらずです。
その内容も聞かず【営業】という言葉に対していいイメージを持っていなかったのは、体験からのネガティブなビリーフによるものです。
今なら、自分の本当に好きなもの、本当にいいと思えるものなら、心のそこからそれが必要な人に勧める努力をするし、営業という言葉にマイナスなイメージは持っていません。要は思い込みが変わったのです。
このように、
「自分がやりたいくない、したくない」ということには、過去の体験からできたビリーフがあなたにその判断をさせている一面があると理解してください。
もちろんそこで、「したくないけれど、しなければならない」状況ならば、今、あなた自身が持っているそのことに対して、他の情報を取り入れる必要があります。他の情報を取り入れることは、他の捉え方を持つことになり、他の選択肢を増やすことにもなります。
それが、凝り固まった制限のビリーフを緩めるきっかけにもなります。普段は、気づかなかったことに別の視点を持つことで、今までの当たり前の思い込みは何か違うと感じるようになるからです。
メモ
※ただ、これまで当たり前だと信じていたことは、一人ではなかなか気づくことは難しいかもしれません。そうした時は外部のサポートが必要な時があります。
そして、あなたが「やりたくない」と思い込んでいることは、現状を変える必要があることが往々にしてあります。それに気づいているからこそ、「やりたくない」と思っているのではないでしょうか?。それは無意識的な判断です。
私たちの無意識は、安心・安全であることが大前提で「現状維持」をしようとします。これまでの経験からプログラム(パターン)を作ってそれを守ろうとします。意識の上でたとえ、変化を望んでもそれを制限してしまいます。(それが制限のビリーフ)
「自分のやりたくないことは、したくない」 でも・・・・という気持ちがあるとしたら、あなたは今、変化を望んでいるのではないでしょうか?。ならば、あなたを制限しているものは何か?に意識を向けてみることです。
自分のやりたくないの背景にある、主体的か受動的かの違い
「〇〇やっておいて」
「〇〇するなら、〜〜〜しなきゃいけないだろ」
人は、会社や家庭など、何らかのコミュニティに属していますが、そのコミュニティの中で生きていくために、何らかのことをする必要に迫られます。つまり誰かの指示によって動かされざるを得ない受動的な状況にある時、それが納得できない時や自分のキャパオーバーだと感じるときには「やりたくない」と感じるのではないでしょうか?。(これは、伝える側の問題もありますが)
逆に、与えられたことであっても、そのコミュニティのやり方があっても、自分自身が主体的に(工夫したり、考えたり、進行状況を管理できたり)勧めることができることであれば、やりがいを感じていけるものです。
あるいは、
「自分がやりたくない」と思うことは、それ自体が、これまでと違うことを強いられているのかもしれません。一般的に嫌なことだと考えられることでも、自分が主体的に考えられることならば、人は「やりたい/やりたくない」以前に、行動することができます。
主体的であることは、自分自身に決定権があることを意味します。無意識的にも安心・安全な状態であるため、外部からの指示、外的な状況によるものであっても、それを受け入れることができるのです。
- 主体的か受動的か
それは自分自身で決めることができます。
- 人任せにするか/人任せにしないか
- 自分ごとにするか/人ごとにするか
という違いです。
あなたのところに来た指示、出来事、は全て自分に関係があることだと思えることは、主体的に行動するものです。
主体的か受動的かは、物事に対しての判断基準にもなりうるということです。
時間、能力、健康 の視点からやりたくない
ここまでで、上げた理由以外に、
- 時間(時間がない、時間を割きたくない)の問題
- 能力やスキル(自分の中に感じるキャパオーバー)の問題
- 健康(体調不良や病気、身体の不調)の問題
という理由がある時にも、積極的に自分から何かを「やろう」という気にはなれません。
日々、時間のない状況になっているときには、
他のことを新たにやりたいとは思わないし、今していること以外に他のことをやりたいとは思えないでしょう。
能力やスキルにおいても同様です。
自分には手に負えない、スキルがない。ということに対しては積極的にはなれず、チャンスがあってもやりたくないと思うことも多いものです。
健康(体力、体調不良や病気など)な問題があるときにも、
健康以外のことに積極的に何かを行うことを躊躇いがちになってしまいます。(逆に、それ以外のことに夢中になることで、健康の不調と向き合わないようにする場合もありますが)
ですが、この3つは、
先程のビリーフが関連していますし、変える必要のある課題(あるいは問題)があるかもしれませんし、人生の優先順位や価値観が内在しています。
- 新しいことをやる時間もないほど、何かに時間をとられている。それは何か?。
- 能力やスキルが自分にはない というのは本当のことか?。必要な能力やスキルを獲得するにはどうしたらいいか?
- 体力(体力、体調不良や病気など)を改善するために必要なことは何か?。
ということを自分自身に問うてみること。それはあなた自身の無意識との対話となり答えを見出すプロセスです。
- 自分の視点を変えて、「それは本当かな?」と思うことで、
- 他の方法はないかな?と選択肢を増やすことで、
やりたくない → やることはできない → やることができる に変化させることも可能になってきます。
やりたくない、でも、やらなければいけない の背景にある葛藤
一番厄介なのは、
- 「やりたくない」と感じていても
- やることで得られることがなくても
惰性と義務で やらざるを得ない状況になっていることです。
上記のように、選択肢が他にあるにも関わらず、(やらなくてもいい)選択もできるとしても、
「やるべきだから」
「やらなければいけないから」
というお見込みを持ってしまい、
「やらない」
「やりたくない」
という気持ちを表現できない状況に陥っているときです。
そうしたマイナス状態であっても、私たちの無意識のプログラムは、変化を起こすことを良しとせず、ダラダラと過去の体験をし続けようとする一面があります。
先に述べたように、無意識は安心安全であることを守ろうとしてプログラムを作り出します。ですが、一方で私たちは、状況を変えたい、自分自身を変化させたいと望む側面も持っています。
その無意識のプログラムを変えるには、意識的に自分自身に対して理解を深めることです。
そしてその変化は、危険なものではないと、理解をすることです。
【やりたい、やりたくない】を理解して自分軸を確立する
私たちは、
- 自分でやらなくてもいいことを、やらざるを得ない状況になったり
- 自分はやりたくないが、やるべきなのか?と悩んだり
- 自分がやる必要があることに、やりたくないと感じたり
ということに、悩んでしまいがちだからです。そして悩み疲れてしまい、周りに流されて判断してしまいがちだからです。
私たちは、一人でいるようでも何かしらのコミュニティの中に存在しています。その中で関わり合って生きています。その中では多くの、【やりたくないこと/やりたいこと】が存在して、毎日が営まれています。
その奥にある理由に気づかなくとも、これまでは漠然と、何となくやり過ごすこともできたかもしれません。
今は、そうした漠然としたこと、やり過ごして無視していた意識が、表に出やすい時で、それを無視してはあらゆる場面でうまくいかなくなってきてます。
自分に意識を向けることです。
あらゆる側面で。
そして、あなた自身に気づくことです。
そうしたプロセスが、自分軸を持って自分を生きることにつながるからです。