季節の変わり目と梅雨を、食で乗り越える——マクロビオティックの知恵

環境が変わるとき、身体も一緒に揺れています。

なんとなくモヤモヤする、イライラが続く、お腹の調子が悪い……。 それは、あなたの感受性が環境の変化にきちんと反応している証拠。 おかしいわけでも、弱いわけでもありません。

マクロビオティックでは、こんなときこそ「食」で整えることを大切にしています。 薬に頼る前に、まず台所へ。今日食べるものを、少し変えてみましょう。

目次

季節の変わり目に起きること

気温や気圧、湿度が大きく動く季節の変わり目。 自然界のエネルギーが変化するとき、私たちの身体にも「共鳴現象」が起きます。

  • 気分がモヤモヤして落ち着かない
  • 不安感やイライラが増す
  • お腹を壊しやすい、熱が出る、発疹が出る

こんなときにめざすのは、ふたつのこと。

①グラウンディング(地に足をつける)こと ②直感力・発想力を高めること

そのための食養生を、3つのステップで紹介します。


STEP 1|ミネラルバランスを整える

心身の安定には、神経系を支えるミネラルが欠かせません。 海のめぐみをたっぷり摂りましょう。

おすすめ食材

  • だし昆布+干し椎茸のだし ——みそ汁やスープのベースに。うまみも栄養も格段にアップします
  • 塩だけで漬けた梅干し ——添加物なしのシンプルなものを選んで
  • わかめ・ひじきなどの海藻 ——毎日少量でもOK。みそ汁に入れるだけで手軽に摂れます

STEP 2|足下と丹田にエネルギーを補給する

不安やソワソワ感は、エネルギーが上半身に上がりすぎているサイン。 土の中で育つ根菜が、気を足元へと引き下ろしてくれます。

おすすめ食材

  • 大根・人参・ごぼうなどの根菜 ——煮る・炒める・蒸すなど、火を通した調理で
  • 玉ねぎ・かぼちゃ・キャベツ・白菜などの丸い野菜 ——丸ごと使うとエネルギーが凝縮されます

STEP 3|旬の力で気を動かす

春から初夏の旬野菜には、冬に滞ったものを動かし、新しい季節へと体を導く力があります。

おすすめ食材

  • 菜花・青菜などの葉もの野菜 ——さっと炒めるか、おひたしで
  • ふき・うど・たけのこ・こごみなどの山菜 ——苦みが「毒出し」を促します

梅雨の時期こそ、脾胃(ひい)を守る

ここからは、今まさに旬の話題。6月の梅雨編です。

高湿度・低気圧・日照不足が続く梅雨は、マクロビオティックでいう「湿邪(しつじゃ)」の季節。 この時期に特に傷みやすいのが、消化器系=脾胃(ひい)です。

梅雨特有のこんな不調、思い当たりませんか?

  • 身体が重だるい、むくむ
  • 胃腸の調子が悪い
  • 眠気が続く、頭がぼんやりする
  • なんとなく気分が沈む

これらはすべて、脾胃が湿気に負けているサイン。 食で内側から「乾かし、温め、流す」ことが、梅雨の養生の基本です。


梅雨の食養生 4つのポイント

① 利水食品で余分な湿気を排出する

小豆・はと麦・とうもろこし・きゅうり・冬瓜・そら豆

なかでも小豆玄米は梅雨の定番。週2〜3回取り入れるだけで身体の軽さが変わってきます。 とうもろこしのひげ茶も、余分な水分を排出するのに効果的です。

② 脾胃を温め、消化力を高める

生姜・みそ・玄米・かぼちゃ・玉ねぎ・長ねぎ・梅干し

毎朝の生姜みそ汁が最強のお守り。擦り生姜を少量加えるだけでOKです。 玄米はよく噛んで食べることで、唾液の消化酵素が働き胃腸の負担が減ります。

③ 旬の香味野菜で気を巡らせる

梅(完熟)・じゃがいも・にんにく・しそ(大葉)・みょうが・新玉ねぎ

しそやみょうがなどの香味野菜は、停滞した気の巡りを促します。 梅雨の鬱々とした気分やぼんやり感に、即効性を感じやすい食材です。

④ 調理法と食べ方を整える

工夫ポイント
火を通す生食・冷たいものは脾胃を冷やす。蒸す・炒める・煮るを基本に
よく噛む一口30回を意識するだけで胃腸の負担が大きく減る
腹八分目特に夜は軽めに。脾胃に余力を残すことが養生の基本

まとめ

季節の変わり目も、梅雨も、身体が環境に反応しているだけ。 それを責めず、食で静かに応えてあげましょう。

まず今日からできることを一つだけ選ぶとしたら——

🍚 朝に、生姜を少し入れたみそ汁を飲む

それだけで、身体はちゃんと変わっていきます。

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