あなたは普段
どのような言葉を使っていますか?。
それは、誰に対して言っていますか?。
多くは、あなたの周りの人、
家族、同僚、上司、友達、に対してですが、
自分自身に対しても
独り言や、心の中の声として言葉を発しています。
そして、その言葉が
あなたの気持ちや感情のみならず、状態や現実を作り出しているのを
知っていますか?。
そして、その言葉が、
あなた自身に対してや、発した相手にも、
プラスにも、マイナスにも影響する事にあなたは気付いていますか?。
私もつい最近、自分自身があることに対して、
ネガティブに考えていることに気付いて、セルフコーチングをしてプラスに転換させたところです。
これから、私たちが、
普段言いがちな言葉が、実は、マイナスに作用している実例をご紹介しましょう。
普段、気づかずに使っているマイナス言葉とは?
自分を矮小化する言葉が、人生のあらゆる側面に歪みを生む
あなたは、誰かからの手助けを受けた時、感謝に気持ちを相手にどのような言葉で伝えますか?。
もしかしたら、
- 「(〇〇をしてもらって、)すみません」
- 「(〇〇で、)すいません」
と
ヘリ下った表現をしていないでしょうか?。
その時の、「すみません」は、「すみません」という表現でいいのでしょうか?。
すみません(すいません)という言葉には、済むという単語から発生した言葉で、3つの使い方があるといいます。
すみませんの3つの使い方
- 「申し訳ない」ことへの【謝罪】の意味で使う
- してもらった事に対しての【感謝】の意味
- 誰かを呼びかける方法としての【依頼】の意味
この中で、変だと常々感じているのが、
してもらったことに対しての、感謝としての「すみません」です。
謙虚な、へり下りの表現として、この「すみません」を濫用している人が多いのですが、「すみません」ではなくてもいい状況でも「すみません」を使っていたりします。この言葉を使い始めると、とかく「すみません」になっているのです。
あなたは、どうですか?。この言葉やたら使っていないですか?。
お礼や感謝を表現するのであれば、「ありがとう」「ありがとうございます」でいいのです。
その時どこか内心で、自分がへり下りその場での人間関係を円滑にしようという意識はないでしょうか?。
それは、その時はいいかもしれませんが、感謝のつもりの「すみません」を乱用することは、あなた自身の自己重要感をおとしめてしまっているばかりか、自分を低く見てしまっている意識があるかもしれません。そして、それを増幅させてしまう事につながります。必要以上のへり下りの言葉は、言いやすい言葉ですが、それを使いすぎるのは危険です。
あるいは、
「相手を持ち上げておけば無難だ」という、相手を軽んじている気持ちがないでしょうか?。
安易な「すみません」という言葉を使いすぎることは、本当の意味で、尊重にも、感謝にはならないと知ってください。受け取る相手にとっても、「ありがとう」という感謝の言葉であったほうが、無意識的には、自己重要感が満たされるのです。
つまり、
ネガティブな心意を持った言葉は、相手にもネガティブとして伝わるのです。
そして、矮小化する言葉に一番影響を受けるのはあなた自身です。
あなた自身が、過度に謙遜して「すみません」を使っていると、あなた自身を小さくさせ、何事に対しても、やる前に判断も検証もせずに判断してしまい、結果として諦めてしまう人生を送るようになってしまいます。
あるいは、何事に対しても否定的になり、人生が窮屈に感じたり、人間関係が拗れたりしているかもしれません。
ワンポイントコーチング
- あなたは、普段「すみません」を多用いていませんか?。
- その言葉を使った時、どのような感情が湧いてくるのかに意識を向けてみてください。
- その言葉を使った時、身体のどこでそれを感じますか?。その時の感覚はどのようなものですか?。
- その言葉を使った時、見える映像はありますか?。
他にもある あなた自身を矮小化する言葉使い
それ以外の言葉でも
- 「少し」
- 「すでに」
- 「ちょっと〜〜」
- 「大したものではない」
という言葉で、矮小化している場合があります。
例えば、
旅行先でのお土産を差し出して「大したものではないんですが・・・・・、」
といという表現はありがちです。
それと同じような場面で、
「あまり重要なことではないんですが・・・」
「ちょっと、気がついた事があるのですが」
「もうすでにご存知かもしれませんけど・・・・」
という言葉も、
あなた自身の気持ちや考え行動に対して、小さいものだとしている表現です。
また、あなたが何か頑張っていて、周りの人上司や大人に褒められた時、
「よく頑張っているね」。「うまくできたね」という言葉をかけてもらった時、どのような言葉を返しているでしょうか?。
「いやぁ、別にそんなことありません」
「いやぁ、それほどでも」
という言葉を使って、謙遜していないですか?。
その言葉の裏にあるあなたの気持ちは、どのようなものがあるでしょうか?。
- 「もっと、もっと、頑張らなければ自分ではない」
- 「他にもっと、すごい人がいる」
という言葉を続けて、心の奥で呟いていませんか?。
その言葉が発するのは、
周りの人があなたを認めてくれているのに、自分自身が、あなたを認めていない状態です。
あるいは、「もっと」という言葉を使って、常に何かと自分を比べることをしていないですか?
向上心という言葉は、とても意欲的な言葉としてポジティブな表現となりますが、
その時、
- 今のあなたの状態
- 今の自分のできること
- 本来持っている能力や可能性
というものには全く意識がむかず、延々と目的のない場所、モノを求めている状態です。
言葉というのは、あなたや人を動かす、影響力のある存在です。
そして、
その言葉がどのようなものであるかは、あなたの内面の心理状態に多大な影響をもたらすのです。
言葉はあなたの内面を強く作るのです。
その言葉がネガティブでもポジティブでもです。
普段使っている言葉というのは、何気なく使っているため、どのような言葉を使っているのかを意識することはほとんどないかもしれません。
ですが、会話を通して対人支援するコーチやカウンセラーというのは、あなたの言葉からそれを読み取っています。
謙遜が美徳の間違った表現が、可能性を狭めている
日本人の古くからの美徳の一つとして、謙遜や謙譲、謙虚である事が求められてきました。
一括りに捉えられるこの言葉は、調べると意味合いがそれぞれ違います。
謙遜:
自分の能力・価値などを低く評価すること。控えめに振る舞うこと。
謙譲:
へりくだりゆずること。自分を低めることにより相手を高めること。また、控えめであるさま。謙遜(けんそん)。
謙虚:
控えめで、慎ましいこと。へり下って、素直に相手の意見などを受け入れること。また、そのさま。
という意味があります。
そのためか、日常的に「すみません」、「大したものではない」などの言葉を使う事が、謙遜、謙譲、謙虚、としていい事とされてきた一面がありますが、しかし、自分を低めることと、自分の能力や価値を低く評価することと、控えめで慎ましいことは、同じではありません。
現代の考えや心理学の観点で捉えていくと、日本のそうした美徳とされてきた、一括りに考えられてきた謙遜や謙譲、謙虚の言葉が、あなた自身の自尊心や自己重要感を低くし、人生において能力や可能性さえも狭めてしまっているのです。
なぜなら、あなたが発する言葉というのは、意識的、無意識的に発せられ、それはまた行動に影響して感情を起こし、その体験が意識や無意識に蓄積されるからです。
間違った謙遜や謙譲は、過度になれば、自己卑下になり、諦めとなっていきます。さらには、何に対しても否定的になり、周りの人を羨むようになっていきます。
それは、もうあなた自身の人生を、自分で決めて生きていくことを、放り投げて嵐の海の中に飛び込むようなものです。
嵐の海では荒れた波にのまれ、翻弄され、命を失うことにもなりかねません。
今は、自分の言葉をもち、それを表現することは、とても大切な要素で、それによって、いくらでも自分らしく生きていける時代です。そうした人である方が周りの人からも尊重され、人生においてはプラスに作用します。
あなたの周りには、こうした人がいませんか?。
何においても、本音で話してくれる人。
話を聞いていても、裏表がなく誠実な語り口の人。
そうした人というのは、過度な謙遜や卑下の言葉がなく、
それが、安心感や信頼感を感じると・・・・・。
言い訳の言葉はクセになり、言い訳だらけの人生になる
他にもあなたの人生において、マイナスポイントを生み出す言葉があります。
それは、言い訳の言葉です。
- 「でも」
- 「だって」
- 「だから」
- 「いやしかし」
という言葉をつけて、語っている言葉の多くは、次に来る言葉の言い訳となっているはずです。
- 「でも、〜でなかったから、〇〇が出来なかった」
- 「だって、〇〇だったから」
- 「〜だったから、〇〇できなかっただけ」
- 「いやしかし、〇〇な分けない」
などの言葉を使って、
言い訳という理由を作り出して、行動するのをストップさせています。
あなたは、その言葉を使って、自分の行動の理由をはっきりとさせている、責任感があると感じているかもしれない。
けれど、他の人の耳では、
あなたは行動しようとしない、あなたは変わることはできない、
と言っているように聞こえていることでしょう。
往々にして、言い訳をすると、また言い訳します。
言い訳する人は、あなた自身の人生に対しても言い訳し始めます。
あなたが、そうした言葉を使っている時に意識を向けてみましょう。
そのとき、あなたを止めている言葉だと気づいてください。
ワンポイントコーチング
「でも」、「だって」、「だから」、「いやしかし」、という言葉を使っているその時、
- あなたは、何を止めていますか?。
- あなたは、何を守っていますか?
あなたが普段使っている言葉に意識を向けたときから、人生が好転する
今回、人生でマイナスとなる言葉を取り上げました。
- 過度の謙譲、謙遜
- 言い訳となる言葉
私たちは日常の中で、これらの言葉を、普通に意識することなく言葉を使っています。
そう!、自分が発している言葉なのに、気づかないのです。
その言葉を発している奥には、ビリーフ(信念)、バリュー(価値観)があり、それに紐づく体験の記憶があるのですが、一つの言葉を発する時にそれらを意識に乗せていることはありません。脳のオーバーワークになるからです。
ですが、意識のスイッチに変えることで、「あれ?」と気づく事ができます。
気づきが起きれば、それは無意識化にアクセスした通路が開通したことになり、新たにプラスの言葉を発するプログラミングが生まれます。
無理をしなくても、自然に、
「すみません」 ではなく 「ありがとう」
が出てくるようになるものです。
そして、プラスに影響する言葉を発するとき、
思考や感情、行動にまで影響を及ぼし、あなたの人生に対してもプラスの働きがなされてくるのです。
あなたが普段、発している言葉に、意識を向けてみてください。
そしてそれを、望む状態のために、変えることはできるのです。