「思考は現実化する」あるいは「引き寄せの法則」という言葉を耳にしたことがある方は多いでしょう。しかし、なぜか「望んでいない嫌なことばかりが現実になる」と悩んでいませんか?
実は、引き寄せの本質はスピリチュアルな奇跡ではなく、「脳と意識のフォーカス(焦点)」が生み出すごく自然な心理学的・脳科学的な現象です。この記事では、NLP(神経言語プログラミング)の視点から、望まない現実を引き寄せてしまう理由と、それを打破するための具体的な解決策を解説します。
「引き寄せの法則」の本質とは?
引き寄せの本質は、特別な能力やスピリチュアルな力ではありません。一言で言えば、「人間は自分が意識(フォーカス)を向けたものを、現実の世界から見つけ出し、引き寄せる」という脳の仕組みです。
脳科学的には、脳のフィルター機能である「RAS(毛様体賦活系)」の働き、心理学(NLP)的には「意識や思考の持つエネルギー」として説明されます。私たちの思考や言葉は、目に見えなくても感情を動かし、行動を方向づける強力なエネルギー(力)を持っています。
- 例:料理における「思い」の力
同じ食材、同じレシピを使っても、料理を作る人の状態(丁寧さ、相手を思う気持ち)によって味が変わることがあります。「美味しくなれ」という意識は、丁寧な手つきや火加減の微調整という行動(エネルギー)に現れ、最終的な結果に直結するのです。
これは、美容、健康、キャリア、人間関係、すべての目標達成において全く同じ原理が働いています。
意識や思考は、目に見えませんが、エネルギーを持っています。
エネルギーと言うと、水、ガス、火、電気、磁力・・・・など、目に見えるもの、触れるもの、様々ありますが、物や人を動かす力です。
それと同じように、意識や思考も目には見えませんが、意識や思考というエネルギーも私たちの肉体が動く力の一つです。ということは、私たちの思考のエネルギーがまわりにある物質にも影響すると考えられるのは、ごくごく自然なことです。

【事例】なぜ「嫌なこと」が当たってしまうのか?
心理学の視点から、実際にあった分かりやすい、私が体験した例(ビンゴゲームのエピソード)をご紹介します。
以前マクロビオティックの仲間の集まりがあって、マクロの学友、学友の知人Aさん、ワタシの三人で参加しました。
立食形式で食事をいただいた後にビンゴゲームがありまして、ワタシ自身は「なにか欲しい~」とか「何か当たらないかなぁ~」という思いはなく、何となく参加していました。
まわりの人がビンゴしていき、どんどん商品を獲得して行きます。
- わたし:「何か当たればいいな」と特に執着せず、リラックスして参加。結果、今すぐ役立つ「料理本」が当選。
- 友人A:ワインが好きで楽しんで参加。結果、希望通り「オーガニックワイン」が当選。
- 友人B:「銀杏(ぎんなん)が嫌いだから、当たらないといいな」と強く願って参加。結果、見事に「殻付きの銀杏」が当選。
友人Bは「なぜ私だけ嫌いなものが当たるの?」と落ち込んでいましたが、これこそが「望まない引き寄せ」の典型例です。
なぜ望まないものが引き寄せられたのか?
お分かりになりますか?。
つまり、彼女は自分の望まないものに意識を向けていたがために、望まない物を引き寄せたのです。
私は意識や心理学のことを知るにつれこのことがすごく良く分かるようになりました。理由は不思議な世界のことではありません。
彼女の脳内は「銀杏=嫌い」という強い感情とともに、「銀杏」に対して100%の意識(フォーカス)が向けられていました。
人間の脳(特に潜在意識)は、「〜ない(否定形)」を正確に認識するのが苦手です。「銀杏が当たらないで」と願うとき、頭の中には鮮明な「銀杏」のイメージが浮かんでいます。
その強い意識のエネルギーが、結果としてその現実を手繰り寄せてしまったのです。

潜在意識の罠:「素直に望めない」原因はどこにある?
「仕組みは分かったけれど、どうしてもポジティブな望みに意識を向けられない」「素直に自分の欲しいものを表現できない」という方も少なくありません。
その根本原因は、あなたの心の深層(潜在意識)に潜む【制限となるビリーフ(制限系思い込み)】にあります。
ビリーフ(Belief)とは?
心理学における「ビリーフ」とは、あなたが正しいと信じ込んでいる「信念」や「思考パターン」のことです。特に以下のような否定的なビリーフは、人生のブレーキ(制限)となります。
- 自分自身の可能性に対する否定(「どうせ私には無理だ」)
- 物事のネガティブな一般化(「人間関係はいつも裏切られるものだ」)
- 自己肯定感の低さ(「自分には受け取る価値がない」)
制限となるビリーフはいつ作られるのか?
これらの思考パターンは、主に「7歳頃までの幼少期の体験」によって形成されます。
- 理由もなく厳しく育てられた
- 何をしても褒めてもらえなかった
- 「言うことを聞かないなら面倒を見ない」といった見捨てられる恐怖を感じた
などのように、得にインパクトの強い体験、繰り返しあった体験を通して「それは重要なことだから、こういうものだから、覚えておかなければ」として記憶します。大人の自分は忘れていても、潜在意識に刻まれた傷(ビリーフ)は、大人になってからの行動や選択にブレーキをかけ、「上手くいかない現実」を再現し続けてしまいます。

望まない引き寄せを止め、現実を変えるステップ
もし今、あなたの人生が思うように回っていないと感じるなら、以下のステップで潜在意識の書き換え(ビリーフの手放し)を行う必要があります。
- 「意識の向き」を自覚する:自分が「嫌なこと(避けたいこと)」ばかりに目を向けていないか気づく。
- 「望むこと」を言葉にする:否定形(〜になりたくない)ではなく、肯定形(〜になりたい、〜を得たい)で望みを明確にする。
- 制限となるビリーフに気づく:「なぜ素直になれないのか?」の奥にある、幼少期からの思い込みを特定する。
- プロのサポートを活用する:長年蓄積されたビリーフは自分一人では気づきにくいため、コーチングや心理セッション(NLP等)を通じて安全に手放していく。
生きづらさや、上手くいかないもどかしさを感じたら、まずは自分の「意識の向け先」をチェックすることから始めてみませんか?
