人は本来、自分の願いが原動力となってそれを叶えようとします。
願いというのは、
こうしたい、
ああしたい、
という自分自身が叶えたい望みの時と、
こうしてほしい、
ああしてほしい、
という自分以外の他者に対しての願いの時と、
2つのパターンがあります。
今回取り上げるのは、
自分自身が叶えたい望みに対して、辛くなってしまう時のことを取り上げます。
願いが辛くなる時にありがちな心理的なパターン
願いがわからないからつらい
10代や20代のモラトリアム(猶予期間)があると思っているときにもありがちですが、
- 自分が何をしたらいいのかわからない
- 自分が何を好きなのかわからない
- 何を望んでいるのかわからない
という願い、願望、希望や目標を持てないときはつらいものです。
人は、目指すものや目標を持って行動できない時は、不幸な出来事の時に感じるのと同じような脳の状態になっているとか。
アメリカのある調査では、
欲が全くない状態というのは、生きる気力がない状態で鬱のような状態と同じなのだそうです。
欲も、人が生きていく上で根本となる願いです。
そうした生きていく根源的な願いをはっきりと持てないと、他の願いというものを膨らませることはできません。
そして、願いがわからないという時、
生きていく上で自分が何をしたらいいのか、
仕事のしかた、考え方や行動の面で
「どうしたらいいのかわからない」という状態に陥っているのではないでしょうか?。
身近な小さな子供達と接していると、そうした小さい時から自分独自の願いや意欲を持っているのがみてとれます。本当は、小さいながら、「こうしたい」、「ああしたい」という表現をしているのです。私の小さな時は、あんな風にはっきりといえただろうか?と思うほどに。
もちろん、そうした小さな子供の願いは、叶えられるものもあれば、大人に「だめ」と否定されてしまうものもあります。忙しく子育てしている親御さんには、子供にご飯を食べさせるだけで精一杯な状態もあるでしょう。
しかし、私たち日本人の多くは小さい時から、親や周りの大人、社会的な規範で、
「ああしなさい」、「こうしなさい」
「こうすることが当たり前」
と言われて育てられてられることがほとんどで、
言われるがままに従っていると、親や周りの大人、社会の価値観が当たり前の真実となってしまい、それを守ることが当たり前となってしまい、「自分の願い」というものを意識して育まれる機会が希薄なまま大人になってしまった人も多いのです。
幼い時にはあったはずの、光をたっぷり持った、大きなエネルギーに満ちた願いが小さくなってしまっているのです。
ですが、願いが全くないということではないのです。
小さくなってしまい表現するのが苦手になっているだけなのです。
大きな願いでなくとも、
朝起きてお腹が空いていれば「ご飯が食べたい」という欲がわき
気温が高ければ、喉が渇いて「水が飲みたい」という欲がわき
夜眠くなれば、「眠りたい」という欲がわいてきます。
人は誰でも、生きていれば、何かしらの願望を持って生きているものなのです。
願いがわからないというとき、願いを持つ習慣を持ちましょう。
今日一日、仕事や日常生活の活動に追われがちであっても、
朝起きた時、
- 「今日は〇〇をしよう」
- 「今日はこんな日にしよう」
- 「今日はこうしている」
と願いを設定するのです。
あるいは、
一日終わって寝る前に、明日はこうしよう!ということを小さなメモに書いておくのです。
設定すると、無意識のうちに願いを実現するための行動を起こしているものです。
その経験が重なることで、筋トレのように願いを叶えた経験や体験によって握力が付いてきます。
握力がつけば、さらに願いの質が高まる・願いのステージが上がってきます。
◎日々、小さな願いを設定する習慣を持とう!
願いを叶える方法がわからないから、つらい
【こんなことをやりたい】
そうした、願いがあっても、それを叶える方法がわからないというのは、つらいものです。
そこにたどり着くための道筋が全くわからないわけですから。
私自身も、以前は食の商品開発の仕事を受け、それを発展させた仕事にしていきたいと思いつつ、
そこにいく道筋がわからず、しばらく悶々としていました。
新しいことをしようというのは、
モデルケースがないために、やり方がわからなかったり、それでうまくいくのかわからない
という状況に陥りやすくなります。
本来は、その願いを持つと、意識は縦横無尽に情報を集め、その願いに向かうように働きかけ、うまくいかないことを繰り返し
そこから得たことを生かしていくことが必要になってきます。
叶える方法がわからないという時、
表面的には願いを叶えたいと思っていたとしても、その願いにたどり着くためのプロセスに対してネガティブなイメージを無意識に持っているとしたら、その方法を調べようともしないし、何らかの行動を起こすこともしません。
こういう方がいました。
「今よりもお金を稼ぎたい」「けれど、それを叶えるためにはガツガツと夜も昼もヘトヘトになるまで働かなければならない」と。
この方は、「ガツガツするヘトヘトにならなければ、お金は稼げない」とネガティブに思い込んでいるわけで、
そうすると、
他に方法があったとしても、調べる行動を起こさないのです。
今は、文章が書ければ、
amazonで電子書籍を発行して売ることもできるし、Noteでブログを書いて課金するシステムもある。他にも、アクセサリーや手作りする趣味があればそれをminneで売ることもできる。
願いがあれば、それを叶えるために必要プロセスは何か調べてみましょう。
もし、調べる行動を起こしていないのだとしたら、それはなぜですか?。
調べても情報が入ってこない時、その願いのサイズが大きすぎるものかもしれません。
そのせいで、具体的な方法の情報が入りづらくなっているのかもしれません。
「日本の食を本来の日本らしいものにする」
という願いを持っていた私は、具体的に考えていたつもりでも、そうするためのプロセスにネガティブな思考を持っていたし、それを具体的に実現する情報が入ってこなかったのです。
思い描いている願いに対して、方法が分からずつらい時、
その願いを
今の自分にみあった、今の自分ができる事、
というサイズから取り組んでみる事です。
大きなサイズで、出来ないという状態で硬直するより
小さなサイズでできることに変えていく事で、今の自分ができる事できる方法が見つかるものです。
◎願いのサイズを今できる事に変えてみましょう。
願いがすぐにかなわないから、つらい
願いは、今叶えたい
なので、
そんな小さなサイズでは満足できない。それは願いではない。
と思うかもしれません。
実は、
大きな願いほど、すぐに叶うことはありません。
アイスを食べたいという願いは、
近所のコンビニに行けばすぐに叶います。
家を買いたいという願いは、
物件や土地を探したり、銀行のローンの申請、コツコツと支払いをして完済して初めて本当の意味で自分のものになります。
大きな願いには、
それに伴う必要なプロセスをする必要があります。
ウキウキワクワクで願いが叶う
好きなことだけしていれば願いが叶う
という
魔法のような自己実現方法を唱えている人もいますが、ウキウキしているだけで、現実的な実務的なことをしないで願いが叶うことはないし、好きなことだけしていればいいと謳っていた人ほど周りにその人がやれない実務的なことをしてくれる人がいるものです。
願いを叶えるプロセスがつらいという時、
その願いが叶うことで得たい何かがはっきりしていない場合もあります
家を買いたいという願いによって得たいのは、安心や家族との時間かもしれません。
その仕事を達成したいという願いで得たいのは、人生の充実感や自分の存在意義かもしれません。
◎その【願いが叶う事】で、得たいことは何ですか?
それをはっきりとさせてみましょう。
そうすると、その願いではなくてもいい場合があります。願いは、一つである必要はないのです。
また、願いを叶えたいという表層の意識とは裏腹に、無意識ではその願いが実現しないことで得ているものがある時にも、すぐにかなわないつらさを感じてしまいます。
【その病気を治して健康を取り戻したい】という願いがあったとしても、病気の時には家族に気にかけてもらえる。大事にされる」ということが快適で心地よいと思っている時、健康になろうという意識があっても、それを実現しようとは思わないでしょう。
◎【願いが叶わない事】で得ていることはなんですか?
願いがあっても、他人と比べるからつらい
他の人のしていることをネットやSNSで見られることが多くなった昨今、楽しそうに生き生きとやりたいことをしているのをみると、「自分は思うように出来ない」と落ち込んだりしていませんか?。
「隣の芝は青い」=人がよく見える
という時、そもそも、その他の人がしていることは、あなたの願いと同じですか?。
同じような分野であっても、あなたがやりたいこと願っていることと100%同じということはありませんし、あなたの願いは、あなただけのオリジナルの独自のものです。
- 他の人にばかり意識が向く時、
- 人と自分を比べてばかりいる時、
あなたの意識は、外側にばかり向いている状態で、その実、自分の願いを深く掘り下げていないのです。
- 自分の願いはどのようなことで、
- その願いを実現するためには、何をしたらいいか
- その願いをいつまでに実現するのか、
という自分の内面にあるものを掘り下げて、明確にしていないのです。
「あの人は出来るけど、自分にはそんな能力はないし」という人がいますが、
その奥には、ちゃんと自分の願いや、それに見合う能力も持っているのです。
自分にもある能力だから、他の人がそれをしている事に目が行きモヤモヤするのです。他の人は、あなたの目の前にある鏡のようなものです。
他の人、周りの人で気になる人がいたら、
その人の使っている能力を観察して、それをうまくモデリング(真似て)してしまいましょう。
◎あなたの願いをを掘り下げてみましょう。
◎気になる人の能力は、あなたにもあります。それに気づこう!
願いがあっても、自信がないからつらい
自分にできるかどうかわからない。
自分に自信がないから。
だから、願いはあってもつらい。
という人もいます。
副業元年の2018年。
起業したい、自分のやりたいことを仕事にしたいけど、やり方がわからないしうまくいくかどうかも不安で行動できない。
という人は、多いのではないでしょうか?。
実はその自信のなさの裏に、
- 失敗する事に対する恐れ
- うまくいかないかもしれない不安
が隠されています。
白熱電球、蓄音機、動画撮影機、など生涯で1300もの発明をしたエジソンの有名な言葉に
私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。
というものがあります。
そして、エジソンに限らず、アップルの創業者スティーブジョブズでも、現パナソニックの創業者の松下幸之助さんでも、人生の中でうまくいかないどん底の時もあったのです。そのどん底期を超えて、新製品を世に送り出し、会社を大きくしたのです。
そう考えると、成功している人は成功していることだけをクローズアップされますが、大きな失敗(本当はそこから学べば失敗ではないのですが)もしているのです。
それを知った時、うまくかなかった時期のあった私はとても救われましたし、失敗と思っていた経験も実はこの先の人生には必要な体験だったのだと気づかされました。
つまり、願いを叶えるためには、すぐに叶うことばかりではないし、失敗(と感じているだけ)もあるものだと知ることです。
もちろん、自信のなさへの対処というのは起業だけに限ったことではありません。
スポーツにしても、話す事にしても、趣味の世界であっても、共通する事です。
殊に日本人は小さい時から、
- 正解を出すことが正しい。
- 100点満点を取ることが良し。
- 周りの人に合わせて協調することが良し
とされている教育を受けています。
そうした時、
創造性を発揮したり、可能性を広げて行動するという事に対して慣れていないのです。自分の小さな願いに対して行動し、うまくいった事に対して肯定的に捉えられず、常に「まだダメ。もっともっと」と正解や100%以上のものを求めているのです。
あなたは小さい時、何かに対して周りの大人の人に褒めてもらったことがないのではありませんか?。
周りが褒めてくれなくても、大人になったあなたは些細な事に対して自分を褒める習慣を持ってみましょう。そして、出来た時のことを思い出し「自分にはできる」という習慣にしてしまいましょう。
言葉にしたことは、強い信念(ビリーフ)となり、
あなたの行動や思考を変えていきます。
アメリカの心理学者・ジョージ・ウェインバーグの提唱した自己創造の原則によると、
人は何らかの行動をするたびに、自分のしたことの動機となった考えを強める。
としています。
つまり、
自信がないから何もしないというのは、自信のなさをますます強めるということ。
自信がない状態で、無理に行動を起こしても自信のない状態を強める事になります。
だからこそ、小さなことでも些細なことでも、過去の成功体験「できること」「安心やうまくいった事」に意識を向け、願いに向かって行動する必要があるのです。
◎失敗を不安や恐れではなく、うまくいくためのプロセスと考えよう。
◎過去の成功体験を思い出して!。あなたはできる!。
まとめ
・願いがわからないからつらい
◎日々、小さな願いを設定する習慣を持とう!
・願いを叶える方法がわからないから、つらい
◎願いのサイズを今できる事に変えてみましょう。
・願いがすぐにかなわないから、つらい
◎【願いが叶う事】で、得たいことは何ですか?
◎【願いが叶わない事】で、得ていることはなんですか?
・願いがあっても、他人と比べるからつらい
◎あなたの願いをを掘り下げてみましょう。
◎気になる人の能力は、あなたにもあります。それに気づこう!
・願いがあっても、自信がないからつらい
◎失敗を不安や恐れではなく、うまくいくためのプロセスと考えよう。
◎過去の成功体験を思い出して!。あなたはできる!。
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