ちょうど10年前の2015年の2 月、NLPスクールに通い始めた。
その一年と次の年の前半くらいまで、NLP関連のいくつかのセミナーで学び仕事として今に至ってコーチングをメインの仕事として取り組んでいます。
脳神経科学、言語学が元になっているNLP心理学
そして、
無意識の領域にあるビリーフについて扱うマネークリニック
ビジュアライゼーションで心理的身体的パターンを解放するDSR
それらを学び、自分でも実践してきた。
脳の仕組み、人の心理とはどのようなものか
を理解するようになって、(いまも理解の最中ではあるけれど)その片鱗を理解するようになって、人生が以前よりも生きやすくなったのは間違いなく、その変化はとても大きなものでした。
その変化のいくつかを、10年の総括として一度書き記しておきたいと思う。
10年前と今との自分の変化
心理的な大きな変化
一番の大きな変化は、自分自身の中にさまざまな心理的な枷があったことに気づいたこと。
その心理的な枷は
制限的なビリーフ、脳のプログラムと呼ばれるものだ。
これまでの過去の体験から「こういうものだ」として作り上げた自分のパターンが、感情や行動や思考のプログラムとして作動していたこと。
そうした枷が、人生の中で自分の行動や思考を窮屈なものにして、なにかを望んでいても、行き詰まりを感じさせ、悩みのループにハマってしまってていたのだと分かったことです。
日常の中で過ごしているとき、人はそうした脳の仕組みや心理のプログラムが、今の自分の状況を生み出しているなんて気がつく人は稀でしょう。
私自身、たまたまある人のブログを読んでいてNLPということを知り、ビリーフという思い込みの心理状態が、お金や生き方に対して制限をもたらしていることを初めて知りました。その人の講座に2回ほど参加したり、NLP関連の本を読んでみて2013年〜2014年。そうしているうちに“本格的に学んでみたい”という気持ちを強め、(私の場合、何をするにも一年くらい自分の中で醸成するする期間がある)
実際にスクールを決める際には、体験講座を受けてみて、ここだ!と思ったところにストレートで決めた。それが2015年の1月、2月のことだ。
NLPのプラクティショナーセミナーでは、毎回何かしらのワークセッションを二人ペアで互いにコーチとクライアントになって行う時間があった。
当然のこと自分の内面と向き合う時間があったことで、脳科学的なアプローチ、それも心理的な法則によるものであったことで、セミナー中は自分と対峙する機会が格段に多かった。マスタープラクティショナーでは、毎回のようにセミナー開始時には、コーチングセッションを行う時間は、自分のことを知ることがどれほど重要なのかを痛感させられる。
そうした自分の心理面との向き合いは、その後のマネークリニックセミナーやDSRで、人が持つビリーフというプログラムがいかにその人に影響しているのか、自分を苦しめていたものがこれだったのだ」という気づきは、私を心理やビリーフ、脳科学への探究をさせた。
NLPを受講する前から、何かしらの自分のこれまでの知識をまとめたプログラムを作って提供したいと思っていたけれど、そのプログラムを作る際や日々のメンタルセッティングに、NLPやマネークリニックDSRのワークを使ってセルフコーチングとしても活用してきた。
そうしているうちに、
自分の望んでいることに対して、必要なとき、必要な情報にアクセスする(出会う)ようになっていった。
ネット、書籍、それまで自分が持っていた本に触れて、というように、「こうしたい」ということに関連した情報に触れてそれを吸収してきた。それまでと比較にならないほど、格段に本も読むようになった。
自分が本当に望んでいることに気づいたことで、それまでは目にしても、耳にしても認識すらしていなかった情報が、「自分が望んでいることがなにか」がわかると、脳のフィルターがそれを通してくれるようになるのだ。
これまで何度も触れてきた脳のRASというフィルターの存在は、自分のビリーフ、自分の価値観を元に、五感からの情報を選別する。
本当は、必要かもしれない情報がスルーされてきたのだ。
これまでも、自分がやってみたいことやりたいことをあれこれと模索してきたし、そのことを。それら全てが意味のないものだとは思わない。
そうしたものがあったからこそ
- HPを自分で作り込むことも
- ものを作る上でのプロセス構築も
- 人への接し方の善し悪しも
理解することができたのだと思う。
でもその奥にある、それらを超えた本心から望んでいること、メタアウトカム(本心から望んでいること)に気づけたことで、というよりは、「そう思っていたのだ」ということを思い出したことで、人生の中で一番の悩みは、消えたとは言わないまでも、そのことで常に悶々とすることはなくなった。
自分が望んでいること(目的)がはっきりしたからだ。
そして、NLP、マクロビオテック九星気学、で自己観察することで、自分自身はどんな気質を持っているのか、自分自身がどんなセルフイメージを持っているのか、なぜいままでそのことに悩んでいたのか、どうしたら自分が快適に生きられるのか、といった自分自身への理解を深めたことで、自己肯定感が高くなり、自己卑下することも格段に減っていったのです。
もちろん、悩むことは今もあります。
ですが、その悩みの質は、「何をどうしたらいいかわからない」というものではなく「どうしたら、〇〇できるだろうか」という行動に対してのもので、そうしたとき、NLPのワークでセルフコーチングをすることで前に進めるようになった。
状況の変化
NLPを学び始めた2015年に母がなくなり、残された高齢の父は、その年代の人に比べれば家のことも手伝ってくれる人だったけれど、食事、お金の管理に関しては、母に任せっぱなしだったため、その後、家事や家計の管理を担うことになった。
日々、たくさんのことに追われながら、自分の仕事のベースを作ることに必死になった。
もともと持病もあって数年前から体調を崩しがちだった父も、2020年に入院、自宅介護のののちに亡くなった。父とは同じ星回をもっていて気質も似ていたので、しばらくはぽっかりと穴が空いたような感覚、喪失感を感じながら、法的な手続きや名義の変更などしながら、NLPのスクリプトを書き直したり、コロナ禍でしようと思っていたセミナーを構成したりという日々を過ごした。とはいえ、なかなかすぐにスパッと対面セッションの再会を!という切り替えができなかった。
身体的にも疲れていたし、メンタル的なことに対しての受け止め方がそれまでとガクンと変わってしまった
- 仕事に使うコンテンンツの作り直し
- 気になっていたセミナープログラムの企画構成
今のうちにやっておこう!と思うものは作り込んでおいた。
メール配信していた五感力レッスンも当初のものを読み直すと、なんだか物足りないと感じて、改編することにした。五感に関すること、脳科学に関すること、の書籍を読みまくった。
そこから言えることは、
- 人は、いつからでも変わることができるが、それには自分自身を知ることがいかに重要かということ。
- その中心になるのが、自分の生まれ持った気質、制限となるビリーフ、セルフイメージについて、理解すること。
- 変わる方法がわかれば、人生はとても快適で、自分らしい生き方ができるようになる。
私自身は、家事や家計の管理のなかで自分が負っていたものもだいぶ手放してきたし、自分の時間を取り戻しながら、生活リズムも変えてきた。
父が生きている時は、入院した後や介護中はどうしても父の様子をみたりということが発生して、夜型深夜型になっていたのを、朝型に変えた。頭を使う作業ばかりの時では(プログラムの構成を考えたり、コンテンツを作ったり)は、夜にしっかりと寝た方が脳がスッキリして集中力が維持できるからだった。
そうしているうちに、五感力のテキストも内容がまとまるようになってきた。
五感の感覚の働きはNLPの中心となる考え方で、好き嫌い、状況判断、記憶の要素となりその要素が現在の行動に影響している。
五感について知れば知るほど、時間はかかったけれど、改編してよかったし、そのおかげで、心理作用や脳科学に関しての知識も増えた。
自分は変化してきているのだろうか?
2015年〜2017年の頃に比べたら格段に変化した!といえると思う。
それは他者から見て、とか、他者の評価から、というものではなく自分の実感としてだけれども・・・。でもそれはとても重要で、自分のことを知っていいところ、できていないところを理解することなしに、人はそのことを認識しないのだ。だから自分のことをそれまでよりも少しでも理解することができたともいえる。
自分のマインド状態がどのようなものかは、行動する上でとても影響する。
昔の自分は、本当に悩むことが多くて、何をするにも迷うことが最初に起きて、人に頼って決断したこと行ったことほど、うまくいくことはなかった。悩む割に失敗も多かった。その一方で、自分で「こうする」と決めて、無我夢中でやったことは充実感や達成感があったし、良い結果になったことが多かった。
だから、「自分で決めることを重視すること」、「自分自身で自分を知ることが変化のきっかけになる」というコーチングの根底にある考え方がとても好ましいものだと思う。
- 制限となるビリーフ
- 自分のセルフイメージ
という存在を理解したことで、自分にとっての価値観がはっきりして、本当に自分にとって必要なこと、モノ、を選べるようになって、無駄なものはなにか、がわかると意識の向けどころが違って、行動の変化が起きる。
自分が持って生まれた気質を理解することで、それまで悩みだった自分の特性が活かせるようにもなってきた。
悩み癖は、ある意味自分の気質の一つで、それを<思考の仕方>で、<楽に頭を使う>に変えることができるのだとわかってきた。
これも、心理学や脳科学、それまでやってきたマクロビオティックのおかげだ。
もちろん自分でも、以前とは比べ物にならないほど知恵も知識を学んできたことも大きい。(もちろん、これから予想外のことが起きた時、悩んだりはするだろうけれども)
これからは、こうしたものを自分のペースを守りながら、(私はこれまで、きがつくとあれこれ頑張りすぎることで体調を崩してしまっていた。年齢的にも徹夜や馬車馬モードにはできないのは十分にわかって)仕事、活動をしていこうと思う。